【ことわざ】
年寄りの冷や水
【読み方】
としよりのひやみず
【意味】
高齢者なのに不相応な、危ないことや差し出た振る舞いをする事。自分の年齢も考えずに無茶をすることは健康に良くないという事。
【語源・由来】
老人が強がって、冷たい水を浴びたり飲んだりして、無理をした言動から。
【類義語】
・
老いの木登り
・ずくなしの冷や水
・年寄りの力自慢
・年寄りの夜歩き
【英語訳】
・An old sack asketh much patching.
「冷や水」は「冷水」と表すこともあります。
また『江戸いろはかるた』の「と」の札に描かれています。
また『江戸いろはかるた』の「と」の札に描かれています。
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「年寄りの冷や水」の使い方
昨日の運動会は、とても楽しかったね。
色んな競技をやって、とても盛り上がってよかったよね。
なかでも担任の先生達が走った、「教員リレー」は見物だったわね。
そういえば、1組の先生は足を捻挫したそうだよ。あんなにはりきっていたのに、かわいそうに。まさに年寄りの冷や水ってところだね。
「年寄りの冷や水」の例文
- 年寄りの冷や水だといって、おじいさんの指導を一概に無視するのはどうかと思うよ。
- 25歳年下の彼女に恋をした彼は、年寄りの冷や水だがいつもめかしこんでいる。
一説によると、ここでいう「冷や水」とは隅田川から汲んできた水の事だそうです。江戸時代当時の飲料水は必ず煮沸してから飲まれていましたが、「河の真ん中の水は毒が無い」という迷信が流行ったばかりに、「冷や水」と称された隅田川の生水が販売されるようになったのです。若い人々は免疫力も高く問題なく飲めたそうですが、老体には応えたようで高齢者でお腹を壊す人が続出した事から、このことわざが広まったといわれています。