「尻尾を出す」の意味(語源由来・類義語)
【慣用句】
尻尾を出す
【読み方】
しっぽをだす
【意味】
悪いことやかくしていたこと、ごまかしたりしていたことがみつかること。
たとえば、先生に宿題を忘れたことを隠そうとしたけど、宿題ノートがカバンから出ててバレちゃった、そんな時に使えるんやろな。
人間に化けたタヌキやキツネが、尻尾を出して正体がばれるという昔話から。
【類義語】
・尻が割れる
・馬脚をあらわす
・化けの皮がはがれる
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「尻尾を出す」の解説
カンタン!解説
「尻尾を出す」の語源は、昔の日本の民話や伝説に出てくる話から来ているんだよ。その話の中では、キツネやタヌキが人間に化けるんだけど、どんなに完璧に人間に見えても尻尾だけは隠しきれないという話がよく出てくるんだ。それで、ふとした瞬間に尻尾が見えてしまって、「あれ、あいつは本当はキツネだったのか!」って正体がバレてしまうんだよね。
それが転じて、「尻尾を出す」って言葉は、「隠していたことが露見する」や「秘密がバレる」という意味で使われるようになったんだ。だから、もし誰かが「尻尾を出した」って言ったら、その人が何かを隠していたことが明るみに出た、という意味だよ。
「尻尾を出す」の使い方
わたしのお弁当のエビフライを食べた犯人は健太くんね。白状しなさい。
えっ。なんでわかったの?尻尾を出すようなへまはしなかったはずだけど。ああ、でも、エビフライを食べてごめんね。おいしそうだったから、つい、食べてしまったよ。
エビの尻尾がほっぺたにくっついているのよ!エビフライをすごく楽しみにしていたのに。
本当に、ごめんなさい。
「尻尾を出す」の例文
- 気づかれないように、容疑者が尻尾を出すようにつついてみます。
- 自分の才能におぼれて尻尾を出すなんて小さい男である。
- 健太くんのラジコンを壊してしまい、だまっていたのに、つい「ラジコン大丈夫だった?」と聞いて、尻尾を出してしまった。
- 彼はそろそろ慌てて尻尾を出すだろう。
- 自慢話ばかりしていると、思わぬ時に尻尾を出すことになる。
- 彼は用心深くしようとしていたが、自分から勝手に尻尾を出した。
【注意!】間違った例文
❌「お母さんの誕生日にあげようと手袋を内緒であんでいたら、あんでいるのを見つかって、尻尾を出した。」
この使い方は間違い。「尻尾を出す」は、悪いことに使う言葉で、よいことが相手に知られることには使わない。
一口メモ:尻尾の慣用句の例
尻尾を巻く
立ち向かうことをやめること。降参すること。
尻尾を振る
相手のきげんをとるたとえ。力のある者に気に入られるように振る舞うこと。
尻尾を掴む
他人が隠している秘密や悪事の証拠を握ること。
尾を振る犬は叩かれず
親愛の意を表しておけば攻撃されないということ。
犬が西向きゃ尾は東
とてもあたりまえのこと。
それと同じで、人が何か隠し事をしていて、それがバレてしまうことを「尻尾を出す」って言うんだよ。