【ことわざ】
毒を食らわば皿まで
【読み方】
どくをくらわばさらまで
【意味】
一度悪事に手を出したのならばどこで終わっても悪事は悪事のため、それならばいっそうの事開き直って、最後まで突き通すという意味。また、一度手を出したものは最後までやり通すという意味でもある。
【語源・由来】
毒入りの食べ物を食べてしまったために、最終的には死ぬ運命にあるのならば、いっそうの事皿をも舐めるくらいに食べてしまおうと言う意味から転じてきている。
【類義語】
・尾を踏まば頭まで
・濡れぬ先こそ露をも厭え
・乗り掛かった舟
・乗りかかった馬
・渡りかけた橋
・騎虎の勢い
・背水の陣
・勇往邁進
【対義語】
・君子は豹変する
【英語訳】
・In for a penny, in for a pound.
・As well be hanged for a sheep as a lamb.
●In for a penny, in for a pound.
In for ➡ 得る
penny ➡ ペニー(イギリスの通貨)
pound ➡ ポンド(イギリスの通貨)
意訳すると、「ペニーを手に入れる仕事を始めたからには、ポンドも手に入れなくてはならない」になる。
●As well be hanged for a sheep as a lamb.
as well ➡ ~した方がいい
hanged for ➡ 絞首刑になる
sheep ➡ 羊
lamb ➡ 子羊
意訳すると、「子羊を盗んで絞首刑になるより、親羊を盗んで絞首刑なったほうがましだ」になる。
「毒を食らわば皿まで」の使い方

なんだか最近、事件が多いよね?

それ、僕も思ったよ。

経緯は知らないけど、もし毒を食らわば皿までと言った考え方をしているのならば考え直してほしいわ。

そうだね。悪は悪だけど今と後では刑の重さが違うのだから、開き直る前に考えてほしいよね。
「毒を食らわば皿まで」の例文
- 毒を食らわば皿までだと思い、時効が来るまで逃げ延びよう。
- いくら毒を食らわば皿までだからといって、悪に突き進むのは良くない。
- 悪い事とは分かっているが毒を食らわば皿までというように、家族のため背に腹は代えられない。
- 一度始めたのなら、どこでやめても同じだ。ここは毒を食らわば皿までというように、開き直って最後まで突き進むことにする。