「顎を出す」の意味とは?
【慣用句】
顎を出す
【読み方】
あごをだす
【意味】
疲れてもう動けないような状態のことだが、手に負えなくなって困る状態のこともいう。
「顎を出す」の語源由来
「顎を出す」は日本の古い表現で、とても疲れたり、困難な状況になったときに使う言葉だよ。これは元々、人がとても長い距離を歩き続けたり、重労働をしたりすると、体力が尽きて体が前傾になり、腰が折れてしまうような姿勢になることから来ているんだ。その結果、顎が前に出ているように見えるんだよ。だから、この表現は人が極度の疲労や困難に直面している状況を象徴しているんだ。
そしてこの表現は、物理的な疲労だけではなく、心理的な困難や困った状況にも使われるようになったんだ。例えば、仕事や生活のストレスが積もり積もって「顎を出す」状態になった、というようにね。それは自分一人ではもうどうにもならない、手に負えない状態を指すんだ。
つまり、「顎を出す」は、体力的にも精神的にも限界に達している状態、もしくは手に負えないほど困難な状況を表している言葉なんだよ。
「顎を出す」の使い方
「顎を出す」の例文
- 吹奏楽部は肺活量を強くするために運動部並のトレーニングをしているが大半がすぐに顎を出してしまう。
- 一日中田植の手伝いをさせられたら、半日で顎を出してしまうだろう。
- 顎を出し疲れきった状態になっても、家族の顔を思い出せばもうひと頑張りしようと思える。
- 富士山の登山中、顎を出している人を多々見かける。
- 5時間も歩き続けているんだから顎を出すのも当然だ。