【ことわざ】
名を捨てて実を取る
【読み方】
なをすててじつをとる
【意味】
名誉や名声を得るより、実際の内容やよい結果を作り出すほうが、よいということ。 「名」とは、うわべの名目や体裁のこと。「実」とは、中身や実質の意味。
【語源・由来】
ー
【類義語】
・名よりも実
・名を取るより得を取れ
・花より団子
・論に負けても実に勝て
【対義語】
・得を取るより名を取れ
・利を取るより名を取れ
【英語訳】
More profit and less honour.
to take the profit over the fame
「名を捨てて実を取る」の使い方
今の校長先生は、自分の名誉を大事にしすぎていて、事なかれ主義だから好きじゃないんだ。
そうね。名を捨てて実を取るような先生がいいわよね。教育は特に、実を優先することで名がついてくるものだと思うわ。
そうなんだ。もっと生徒の目線で、ものごとを見たり、解決策を講じてほしいのに、教育委員会の顔色ばかりうかがっているんだよね。
先生は聖人でも神様でもなく、私たちと同じ人間だからね。でも、できれば少しでも尊敬できる人に教えられたいわよね。
「名を捨てて実を取る」の例文
- 名を捨てて実を取りたいのに、今のテレビ界は視聴率という数字がすべてなので、良いものが作れない。
- 直木賞受賞用に本を書くことは簡単だが、私は名を捨てて実を取りたいので、書きたいものを書くと偉大な作家の先生がおっしゃった。
- 名を捨てて実を取るっていうように、お金持ちになりたいとか、有名になりたいとか、名誉ばかり求めてないで自分のやりたいことで成功したらどう?
- 名を捨てて実を取るというように、私は自分の肩書を守るめに、部下を見捨てるなんてことはしない。
- 名を捨てて実を取るというように、コンクールに大作を出して名誉を得るより、こつこつと信頼できる人から頼まれた仕事をこなすうちに、認められ、新しい美術館の玄関に飾る作品を頼まれた。