【故事成語・ことわざ】
李下に冠を正さず
【読み方】
りかにかんむりをたださず
【意味】
人から疑われるような、まぎらわしい行動は避けよというたとえ。
【語源・由来】
「古楽府(こがふ)」君子行(くんしこう)
「瓜田(かでん)に履(くつ)を納(い)れず、李下に冠を正さず」
瓜畑(うりばたけ)で履物を履きなおそうとかがむと、瓜を盗もうとしていると人に疑われ、李(すもも)の木の下で冠をかぶりなおせば、李を盗もうとしているのではないかと、人から疑われてしまう。ということから、由来している。
【類義語】
・李下の冠(りかのかんむり)
・瓜田に履を納れず(かでんにくつをいれず)
・瓜田に履を納れず李下に冠を正さず(かでんにくつをいれずりかにかんむりをたださず)
【英語訳】
He that will none ill do must do nothing that belongs thereto.
Caesar’s wife must be above suspicion.
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「李下に冠を正さず」の使い方

ぼくは相手チームに、次の試合の作戦なんて教えていないよ!

そうだと信じたいけれど、隠れて相手チームの人と会っていては、疑われても仕方ないわよ。

ゲームの話をしていただけなんだよ。本当だよ。

李下に冠を正さずというのだから、会うのはやめた方がいいと思うわ。
「李下に冠を正さず」の例文
- 李下に冠を正さずというから、取引先の接待は受けないほうがいい。
- 個人的な付き合いだといっても、休みの日に業者と合うのはやめた方がいいよ。李下に冠を正さずだ。
- テスト前に生徒の個人的な相談に乗ることは、控えたほうがいい。李下に冠を正さずというだろう。