「船頭のそら急ぎ」の意味(語源由来)
【ことわざ】
船頭のそら急ぎ
【読み方】
せんどうのそらいそぎ
【意味】
本当は急いでいないのに、むやみに人をせきたて急いでいるふりをすることのたとえ。
そんなことすると、周りの人も「急がないとまずいのかな?」って思って焦っちゃうけど、実はそんなに急ぐ必要がないんやで。
船頭が船を出すと言って客を乗り込ませながら、実際にはなかなか出さない意から。
「船頭のそら急ぎ」の解説
「船頭のそら急ぎ」という表現は、実際には急いでいないのに、急いでいるように見せかける状況を例えた言葉なんだよ。このことわざは、船頭が「船が出るぞ」と言って乗客を急かして船に乗せるものの、実際には出発を急がない様子から来ているんだね。
この表現は、何かを急がせるように振る舞いながら、実際にはその行動を急いでいない、あるいは遅らせている状況を表しているんだよ。例えば、何かのプロジェクトやイベントで、参加者を急がせるものの、実際には計画が遅れているような場合にこの言葉を使うことができるね。
このことわざは、外見上の急ぎと実際の行動の乖離を示していて、人々を不必要に焦らせたり、状況を誤解させたりすることの問題点を指摘しているんだ。また、実際の進行と異なる印象を与えることで生じる混乱や不満を避けるために、正確な情報提供や透明なコミュニケーションが重要であることを教えてくれるんだよ。
「船頭のそら急ぎ」の使い方
「船頭のそら急ぎ」の例文
- 船頭のそら急ぎをしないと、絶景に見惚れた観光客は時間通りに集合してくれない。
- 何だかのんびり作業をしているので、船頭のそら急ぎで社員を焦らせる。
- 卒論の提出日におくれて留年されても困るので、船頭のそら急ぎで生徒を急かす。
- 津波が来るぞ急げと言われたから急いで逃げたのに、船頭のそら急ぎでまだ時間があるじゃんと思って家に貴重品を取りに戻ったのが運の尽きだった。
- 「急がないと閉店するよ」と言われたが、船頭のそら急ぎというやつであと2時間あった。