【ことわざ】
衆寡敵せず
【読み方】
しゅうかてきせず
【意味】
小人数では多人数に立ち向かってもとうていかなわない。
「衆」は多い、「寡」は少ないこと。
【出典】
『三国志』
【類義語】
多勢に無勢(たぜいにぶぜい)
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「衆寡敵せず」の使い方
先生に信頼されているともこちゃんでも駄目かなあ。
さすがの私でも先生一人なら説得できる自信はあるけれども、衆寡敵せず、先生たちが一丸となって反対派に回られてはどうしようもできないわ。それぞれの先生の弱みを握ってあの団結を崩さないと無理ね。
弱み?ああ、あるある。あるよ!
本当?それなら説得できるかもしれないわ。
「衆寡敵せず」の例文
- 味方全員が分散している今、いったん戦闘となれば衆寡敵せずであることは明らかであった。
- 健太くんは勇ましく戦ったが、健太くん一人に対して五人が相手では、衆寡敵せず、五分後にはすわべて戦いは終わった。
- 彼は、砦にこもって抵抗したが、衆寡敵せずに多くの一族と共に戦死したそうだが、逃げ延びて存命していたという説もある。
- にわかに森の中から騎馬の一隊があらわれて、私に攻めかかったので、衆寡敵せずに逃げた。
- 大軍に攻められ、衆寡敵せず、彼は部下の多くを失って敗走したのでした。
「衆寡敵せず」の文学作品などの用例
たとい世間がどう云おうと、余一人は矢張昔の通り是公是公と呼び棄てにしたかったんだが、衆寡敵せず、已をえず、折角の友達を、他人扱いにして五十日間通して来たのは遺憾である。(夏目漱石の満韓ところどころより)