「鷹を養う如し」の意味(語源由来・出典・類義語)
【ことわざ】
鷹を養う如し
【読み方】
たかをやしなうごとし
【意味】
癖のある人は使うのが簡単ではない。わがままな人を使うのは鷹を飼うのと一緒で、その欲求を満たしてやらなければ不平不満を言って従わないし、満たされると調子に乗って扱いが難しい。
欲求を満たさへんとケチをつけてくるし、欲求が満たされたら調子に乗ってしまうんやな。これは、人間関係の難しさを教えてくれる言葉やな。
【語源由来】
鷹は空腹のときは鷹狩りでよく働くが、食に満足すると飛び去ってしまい用をなさないことから。
【出典】
「三国志」
【類義語】
・下種と鷹には餌を飼え
・憎き鷹へは餌を飼え
「鷹を養う如し」の解説
「鷹を養う如し」っていうことわざはね、鷹はお腹が空いているときはよく働くけど、お腹がいっぱいになると全然働かないっていう特性を持っているでしょ。それと同じように、人間でもわがままな人を上手に使うのは、その人の欲求を満たしてあげないと不平を言ったり、欲求を満たしてしまうと調子に乗ったりして、扱いが難しくなることを言うんだよ。
たとえば、クラスにすごく頭がいいけど、少しわがままな子がいたとしてね。その子がテストの勉強を手伝ってくれるとすごく助かるけど、その子の好きなお菓子を持ってきたり、ゲームを貸してあげたりしないと、全然協力してくれないかもしれないよね。でも、その子に何でもやらせてしまうと、ますますわがままになってしまって、さらに扱いにくくなってしまうかもしれない。
そういう、わがままな人をどう扱うか、どう上手に使うかっていうのは、鷹を養うのと似ているっていうのが「鷹を養う如し」っていうことわざの意味なんだよ。
「鷹を養う如し」の使い方
「鷹を養う如し」の例文
- 福利厚生をしっかりしないと、鷹を養う如しで不平不満が出る。
- 愚かな社員は、鷹を養う如し文句ばかり一人前で仕事は半人前だ。
- ストライキ回避のために給与を上げたら上げたで、次は満足してさぼるとは鷹を養う如しだ。
- 不満を満たしてやったのに、それに感謝の気持ちを示さないどころか働かないとは鷹を養う如しで許せない。
- 癖のあるエース級の選手を集めると、鷹を養う如しでチームが余計に弱くなることがある。