【ことわざ】
預言者郷里に容れられず
【読み方】
よげんしゃきょうりにいれられず
【意味】
すぐれた人物は故郷の人々に受け入れられず認められないこと。
【語源・由来】
すぐれた予言者も、その郷里の人々からは歓迎されないという意から。
出典:新約聖書
【類義語】
・遠きは花の香、近きは糞の香
・遠くの坊さん有難い
・所の神様有難からず
・人は故郷を離れて貴し
【対義語】
ー
【英語訳】
No prophet is recognized in his own country.(預言者は自分の郷里以外どこでも敬われる)
A prophet is never welcomed in his hometown.(預言者は自分の故郷では尊敬されない)
「預言者郷里に容れられず」の使い方
田舎にいるおじいちゃんだけど、とても大事にしてくれるんだ。
私も、地元のおじいちゃん、おばあちゃんと上手くいっているよ。
預言者郷里に容れられずではないからかな。
きっと普通の人間だからだね。理解されているんだね。
「預言者郷里に容れられず」の例文
- 預言者郷里に容れられずで、彼がノーベル物理学賞をとっても、まわりはさして驚きもしなかった。
- 陸上選手だった彼はむかしから天才といわれていたが、預言者郷里に容れられずで、両親は気にもとめていなかった。
- キリストの言葉として預言者郷里に容れられずの深い意味を聖書によって知ることができる。
- 偉大な教育者となった彼は、故郷では預言者郷里に容れられずで、両親は普通に接していた。
まとめ
『新約聖書・ルカ伝』に、出身地ナザレで伝道するイエスのことばに「はっきり言っておく。預言者は、自分の故郷では歓迎されないものだ」とあるのに基づく。イエスといえども、その幼年時代を知る人にとっては、「何だ大工のヨセフの子ではないか」というわけだといわれている。