【一文惜しみの百知らず】の意味と使い方の例文(語源由来・英語訳)

【ことわざ】
一文惜しみの百知らず

「一文」とは、江戸時代の最小単位の貨幣で穴明銭(あなあきせん)一枚のこと。また、ほんのわずかの銭のことやひとつの文字のことを意味することがあります。

【読み方】
いちもんおしみのひゃくしらず

【意味】
・目先のことにとらわれて、見通しのきかぬこと。
・わずかな金銭を惜しんで、後に大きな損失(そんしつ)をすること。

【語源・由来】
井原西鶴(いはらさいかく)作。「武家義理物語(ぶけぎりものがたり)」にこの一文ががあります。不覚(ふかく)にも小銭を川に落とした武士が三貫(さんかん)文もの大金を払って人足に探させる物語です。「一文惜しみの百しらず」というのは、このあと武士をだました人足がいった言葉で、落とした小銭の千倍くらいの費用をかけてそれを探す愚(ぐ)をいっています。武士の考えは、小銭をこのままにしておけば、それだけ国の資産が失われるのだから不本意であり、他方で、人足に支払われた三貫文という大金は、世に流通して無駄(むだ)にはならないと考えたそうです。続きは省略します。広辞苑(こうじえん)に示された意味を前述(せんじゅつ)していますが、続きを知るとこのことわざの使用には気を遣(つか)う必要があると感じます。

【英語訳】
Penny-wise and pound-foolish.


「一文惜しみの百知らず」の使い方

健太
やったー、今日は算数の宿題がない。
ともこ
そんなにうれしいの。
健太
だって、遊べるもの。
ともこ
一文惜しみの百知らずだよ。中学生になったらもっと大変になるわよ。

「一文惜しみの百知らず」の例文

  1. 楽な道ばかり選んでいると結局は、一文惜しみの百知らずとなって後で後悔しますよ。
  2. その事業に投資することは無駄ではありません。一文惜しみの百知らずとはならないように考えています。
  3. もう少し検討したほうが良いでしょう。ここで慎重にならなければ、一文惜しみの百知らずになります。
  4. 一文惜しみの百知らずでした。あの時に注意していればこんなことにはならなかったはずです。

まとめ

だました人足は、その後、それがばれて大変な目にあいます。自分の信念を通した人足は身分を与えられて出世します。「一文惜しみの百知らず」といった人足自身の自業自得(じごうじとく)です。

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