「狗猪も其の余を食わず」の意味(出典・故事)
【ことわざ】
狗猪も其の余を食わず
「狗猪もその余りを食らわず」ともいう。
【読み方】くちょもそのよをくらわず
【意味】
道に外れたものの食べ残しは、犬や豚でさえも食べないということ。
道に外れたものを蔑むことば。
うーん、それは、すごく悪いことをした人のことを、犬や豚でも近寄りたくないくらいだめだって言うんやな。
本当に悪いことをすると、みんなから避けられるってことやね。やっぱり、ちゃんとしたことをするのが一番やな!
「狗」は、犬。「猪」は、豚。
【出典】「漢書」
【故事】
前漢の君主の位を奪った王莽の意を受けて、漢の印璽(天子の印鑑)を譲り受けようと来た使者に対して、王莽の伯母である大后は「あなたの仲間や父子一族は、漢家のおかげで高い地位や財産を得られたのに、その恩を忘れて国を乗っ取ろうとしている」とののしって、「人間もこうまでになれば、その食べ残しは犬や豚でさえも食わないだろう」と言ったという。
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「狗猪も其の余を食わず」の解説
カンタン!解説
「狗猪も其の余を食わず」っていう言葉はね、悪いことをした人や、ちょっと変な行動をする人が残した食べ物は、犬や豚でも食べたがらないっていうことを言ってるんだよ。
簡単に言うと、その人の行動や態度が、本当にだめだってことを強く示すための言葉なんだ。犬や豚は普段、色々なものを食べるけど、その人の食べ残したものは食べないなんて、その人の行動がどれだけよくないか、っていうのを伝えているんだよ。
「狗」ってのは犬のことを、そして「猪」ってのは豚のことを指すんだ。このことわざは、人の行動がどれだけ悪いか、みんなに知ってもらうための強い言葉なんだよね。
「狗猪も其の余を食わず」の使い方
健太くんは恩知らずね。狗猪も其の余を食わずだわ。
恩には報いないとだめなの?
そういうものでしょう。
僕に恩を施してくれた人は、報いてもらいたいのかな?そんなこと考えていないと思うな。
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「狗猪も其の余を食わず」の例文
- 彼は人の道に外れているから、狗猪も其の余を食わずだ。反省した方が良い。
- 恩を仇で返すとは、狗猪も其の余を食わずだ。
- 恩人に後足で砂をかけるような行為だ。狗猪も其の余を食わずで情けなく思う。
- 師匠をないがしろにするとは君は人でなしだ。狗猪も其の余を食わずというやつだ。
- あれほど世話になったひとにひどいことをするものだ。狗猪も其の余を食わずというが、君を軽蔑するよ。
そんな人の残したものは、犬や豚でさえ避けるほどで、それによってその人がどれほど人道に外れているかを示しているんだよ。