「は行」の小学校で習うことわざ
背水の陣(はいすいのじん)
これが最後であると覚悟して必死になって物事を行うこと。
八方塞がり(はっぽうふさがり)
何をやっても良くないことが起こったり、良い方法がなかったりしてとても困ること。
話上手の聞き下手(はなしじょうずのききべた)
話のうまい人は自分の話に夢中で相手の気持ちを組むゆとりがなく多くは人の話を聞くことは下手なものである。それはまだ本当の話し上手ではないということ。
花より団子(はなよりだんご)
見てただ美しい物よりも実際に役立つ物の方が良いという例え。
早起きは三文の徳(はやおきはさんもんのとく)
早起きは体にも良いし仕事も沢山できるというように何かいいことがあるという例え。
腹八分目に医者いらず(はらはちぶんめにいしゃいらず)
満腹になるまで食べないで、八分目にしておくことで健康でい続けることができること。
化けの皮が剥がれる(ばけのかわがはがれる)
隠していた正体や素性、あるいは物事の真相などが露見してしまうこと。悪事があらわになるといった悪い意味で用いられる。
必要は発明の母(ひつようははつめいのはは)
どうしても必要だと思えば、なんとか工夫してそれをつくりだすものだ。発明を生み出すもとは必要と思う気持ちであるということ。
人の噂も七十五日(ひとのうわさもしちじゅうごにち)
人の噂は伝わるのも早いが飽きられたり、忘れられたりするのも早くそれほど長くは続かないという例え。
人の口に戸は立てられぬ(ひとのくちにとはたてられぬ)
世間の噂は防ぎきれない。
人の振り見て我が振り直せ(ひとのふりみてわがふりなおせ)
自分のことはわかりにくいが、他人の行いの善いところや悪いところはよくわかるものだからそれをよく見て自分の行いの悪いところを直しなさいという教え。
人は見かけによらぬもの(ひとはみかけによらぬもの)
人の本当の性格や能力は、見た目の印象や外見では判断できないことのたとえ。
外見と中身は違うことが多いということのたとえ。
人を呪わば穴二つ(ひとをのろわばあなふたつ)
他人を呪い殺して墓穴に入れようとする者は、自分も同じ目に遭ってもう一つの墓穴に入るようになる。他人の不幸を願えば自分も不幸になるという戒め。
人を見たら泥棒と思え(ひとをみたらどろぼうとおもえ)
他人は信用できないものなので、人は軽々しく信用しないで疑ってかかれというたとえ。
火に油を注ぐ(ひにあぶらをそそぐ)
勢いの盛んなものに、一段と勢いをつける例え。
火の無い所に煙は立たぬ(ひのないところにけむりはたたぬ)
何もなければ噂が立つことはない。噂されるということは、それなりのわけがあるものだ。
百害あって一利なし(ひゃくがいあっていちりなし)
悪いことばかりで良いことがひとつもないという意味。
百聞は一見に如かず(ひゃくぶんはいっけんにしかず)
何度も聞くより、一度実際に自分の目で見るほうがまさる。
ひょうたんから駒が出る(ひょうたんからこまがでる)
冗談に言っていたことが思いがけなく本当となってありえないようなことが起こること。
貧すれば鈍する(ひんすればどんする)
貧しくなると生活に追われて、才知のあった人でもそれが発揮できなくなるということ。愚鈍になるだけでなく、さもしくなったり、道徳意識まで低下するという意味もある。
貧乏暇なし(びんぼうひまなし)
暮らしに追われている貧乏人は仕事以外の生活を楽しむ余裕がなく、忙しい毎日を送っているということ。貧しくなくても、忙しい人が謙遜して言う場合が多い。
夫婦喧嘩は犬も食わない(ふうふげんかはいぬもくわない)
夫婦喧嘩の細かい内情は知りがたいし、すぐ仲直りするものだから、他人の口出しや仲裁は無用であるということ。
笛吹けども踊らず(ふえふけどもおどらず)
色々と準備をして誘っているのに、相手がそれにこたえて動こうとしない例え。
覆水盆に返らず(ふくすいぼんにかえらず)
一度してしまったことは取り返しがつかないし、元通りにすることはできないという例え。
豚に真珠(ぶたにしんじゅ)
高い価値あるものでもそれの分からない者には無価値に等しいことのたとえ。
故きを温ねて新しきを知る(ふるきをたずねてあたらしきをしる)
昔のことをよく調べて研究し、それを参考にして新しいことがらや、今、突き当たっている問題を考えること。
臍で茶を沸かす(へそでちゃをわかす)
おかしくてたまらない、ばかばかしくて仕方がない例え。
下手な鉄砲も数撃ちゃ当たる(へたなてっぽうもかずうちゃあたる)
下手でも何度もやればうまくいくこともある。
下手の横好き(へたのよこずき)
下手なくせに、その物事が好きで熱心である事。
蛇に睨まれた蛙(へびににらまれたかえる)
おそろしいものや、強いものを前にして、怖くて体が動かないことのたとえ。
ペンは剣よりも強し(ぺんはけんよりもつよし)
文章によって表される思想などは、世論を動かすことができるので、武力よりも強い力を持っているということ。
仏作って魂入れず(ほとけつくってたましいいれず)
せっかく作ったのに、重要なものが欠けているというたとえ。
仏の顔も三度まで(ほとけのかおもさんどまで)
どんなに優しくおとなしい人でも何度も礼儀知らずの行いや馬鹿にされたりすれば、しまいには怒り出すということ。
骨折り損の草臥れ儲け(ほねおりぞんのくたびれもうけ)
せっかく努力しても苦労するばかりで、少しも良いことがないこと。