【ことわざ】
象牙の塔
【読み方】
ぞうげのとう
【意味】
学者や研究者が、周りの社会とかかわりなしに、研究に夢中になっていること。また、そのような学者や研究者の世界。
「象牙の塔に閉じこもる」のように、世間知らずを悪く言う時につかうことがある。
【語源・由来】
十九世紀フランスの批評家、サント・ブーブが詩人ビニーの態度を批評したことばから。
【スポンサーリンク】
「象牙の塔」の使い方
健太くん。また宿題をやってこなかったの?
うん。勉強は大事だと思うけれども、勉強ばかりやって象牙の塔にこもってしまったら、机上の空論ばかりで現実を知らない人間になってしまうでしょう?
それはそうだけど。物には程度というものがあって、勉強をさぼりすぎよ!
はーい。明日からちゃんと宿題をやってきまーす。
「象牙の塔」の例文
- 閉ざされた象牙の塔の中での研究三昧の気むずかしい学者を想像していた僕は、温顔の教授を見て意外さを感じた。
- ときには象牙の塔を出て、街の人と意見を交わす気楽さが欲しい。
- 教授は象牙の塔にこもりがちな他の教授と違って親しみやすく、学生の悩みもよく聞いてくれる。
- 先生は大学の中では優秀だけれども、象牙の塔を出ると苦労されるだろうね。
- 先生は、いつも寝癖がすごくて、いかにも研究一筋に生きてきた象牙の塔の住人、という感じだ。
- 有名な事件の話も、教授にとっては全くの初耳のようだったのだが、象牙の塔にこもると、俗世間の出来事には無頓着になってしまうのだろうか?