「医は仁術」の意味(語源由来)
【ことわざ】
医は仁術
【読み方】
いはじんじゅつ
【意味】
医術は慈愛の心で病人を治療する術であり、損得にとらわれてはいけないということ。
自分の得失より、患者さんのことを一番に考えるんや。それが医者さんの大事な仕事なんやな。なんか、心打たれる言葉やな。
「医は仁術」の解説
「医は仁術」っていうことわざは、医者が人を治す技術、つまり医術は、ただ技術だけでなく、慈愛の心、つまり人を思いやる心が必要だという意味だよ。
例えばね、医者が患者さんの病気を治す時、ただ薬を出すだけじゃなくて、患者さんの気持ちを考えて、やさしく話を聞いたり、励ましたりすることが大切だよ。それが「医は仁術」っていうことわざの教えなんだ。
「仁術」っていうのは、優しい心で人を助ける方法のこと。だから、医者は自分の利益だけを考えず、患者さんのために一生懸命になることが大切なんだよ。
「医は仁術」の使い方
「医は仁術」の例文
- 医は仁術というが、彼は命を貴賎で判断しない。
- 診てもらうならば医は仁術と考える医者が良い。
- こんな何もない田舎に来てくれるとは、あの先生は医は仁術と思っているんだろう。
- 困った患者がいれば夜中でも駆けつけてくれて思いやってくれるあの医師は、師に医は仁術と教えられたらしい。
- 医は仁術といわれているのに、寝たきりの老人の待遇が金銭の有無で大きく変わる。
「医は仁術」の文学作品などの用例
この合田氏という医師は、これまた一種の変人であって、金持ちを嫌いという人、貧乏人のためには薬代も取らぬというほどに貧窮者に対して同情のあった人で、医は仁術なりという言葉をそのまま実行されたような珍しい人でありました。(高村光雲の幕末維新懐古談より)
つまり、自分の利益を求めるのではなく、患者の健康と幸せを第一に考えるべきだという、医者の高貴な使命を示しているんだ。