【ことわざ】
石に花咲く
【読み方】
いしにはなさく
【意味】
現実には起こりえないことのたとえ。
【語源・由来】
語源・由来はありません。ありえないことのたとえ。
【類義語】
・朝日が西から出る(あさひがにしからでる)
・石が流れて木の葉が沈む(いしがながれてこのはがしずむ)
・山芋が鰻になる(やまいもがうなぎになる)
・枯れ木に花(かれきにはな)
【英語訳】
直訳では Flowers bloom in a stone. が一例です。口語では It’s impossible. とか No way. などとつなげると意味合いが通じます。
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「石に花咲く」の使い方

どうしたの。

ほら見て。トンボが池の中で泳いでいるように見える。

まー。石に花咲くね。

ともちゃん。たとえがうまいね。
「石に花咲く」の例文
- 私が東大に合格するなんて、石に花咲くようなものです。
- あの会社が増益になったらしいという情報があるが、石に花咲くと同じように、明らかに誤った情報です。
- あんなことがおこるとは、誰もが石に花咲くようなものと思っていたはずです。
- 石に花咲くと同じでそんなことは起こりえないでしょう。
まとめ
「花」には多くのことわざ、四字熟語、成句(せいく)に使われています。類義語で紹介した他にも、「煎り豆に花(いりまめにはな)」がありますし、主に女性を意識した「花も恥じらう」、「両手に花」、「器量は当座の花(きりょうはとうざのはな)」などです。また派手なこと明るいことを表した「花をもたらす」、「時分の花(じぶんのはな)」、「話に花が咲く」などです。日本には四季がありそれぞれの季節に欠かせない花があります。世界には四季のない国がたくさんあります。季節が日本の文化や物作りを育(はぐく)んできたのは間違いありません。普段は気が付かない日本の良さのひとつです。花に関することわざなどは、四季を通じて咲く花と歴史の流れのなかで、庶民の生活から自然と生まれたものなのでしょう。