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【草の根を分けて探す】の意味と使い方や例文(語源由来)

草の根を分けて探す

「草の根を分けて探す」の意味(語源由来)

意味

【慣用句】
草の根を分けて探す

【読み方】
くさのねをわけてさがす

【意味】
あらゆる手を尽くして探す。徹底的に探す。

ことわざ博士
「草の根を分けて探す」って、とっても細かく、じっくりと探すって意味だよ。例えば、草むらに何かが隠れていて、それを見つけるために、草を一つ一つかき分けて、地面までしっかり見るんだ。
助手ねこ
つまり、とにかく丁寧に、隅々まで調べることを表しているんやな。
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「草の根を分けて探す」の解説

カンタン!解説
解説

「草の根を分けて探す」っていう言葉は、室町時代の物語、『花世の姫』という本から来てるんだ。この本の中で、「草を分けて探す」っていう表現が使われていて、これは文字通り、草をかき分けて何かを探している様子を表しているんだよ。

でもその後に、「至らぬ所もなく尋ね給へども」っていう言葉が続いていて、これは「どこもかしこも探したけど」っていう意味があるんだ。つまり、「どんなに細かく探しても」っていう意味があるんだよ。

そうすると、「草の根を分けて探す」っていう表現は、ただ物を探すだけじゃなくて、「すごく細かく、とことんまで探す」という意味があるってことになるんだよ。それからこの表現は、何かをとことんまで調べ上げる、という意味で使われるようになったんだ。だから、何かを探している時や、調査する時によく使われるんだよ。

「草の根を分けて探す」の使い方

ともこ
健太くん、本当にボールはこの辺りにあるの?草の根を分けて探してもないわよ。
健太
間違いないよ。そこのフェンスに当たるのを見たから。ああ、困ったなあ。ボールの数が合わないと、先生は帰らせてくれないんだ。
ともこ
フェンスに当たって、あちら側に転がった可能性はないかしら。こっちも草の根を分けて探さないと・・・。
健太
そうだね。あっ、本当だ。ここにあった。ありがとう。ともこちゃん。
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「草の根を分けて探す」の例文

例文
  1. たとえ、全世界を探すことになろうとも、彼を草の根を分けて探さなくてはならない。
  2. 大至急、容疑者に逮捕状を請求できるような証拠を、草の根を分けてでも探せ
  3. 大事な指輪を公園でなくしたので、文字通り、草の根を分けて探した
  4. もし、欲を出してこれを持ち逃げしたとしても草の根を分けて探し出し、ひどい目に合わせるぞ。
  5. 逃亡した兵は草の根を分けて探し出され、詮議にかけられる。

「草の根を分けて探す」の文学作品などの用例

あいつのために、おれはろうへいれられたと、うらみ骨髄に徹して、牢から出たとき、草の根をわけても、と私を捜しまわり、そうして私の陋屋ろうおくを、焼き払い、私たち一家のみなごろしを企てるかもわからない。(太宰治の春の盗賊より)