【慣用句】
おくびにも出さない
「おくび」は漢字で「噯気」と書く。
【読み方】
おくびにもださない
【意味】
心に秘めて言葉にしないこと、表にださないこと。
おくびとはげっぷのこと。
【語源由来】
胃の中のガスを我慢して外に出さない意から。
【類義語】
・素振りも見せない
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「おくびにも出さない」の使い方
今日の健太くんのサッカーの試合とってもかっこよかったわ。相手選手に挑発されても感情をおくびにも出さずに冷静にゴールを決めていたのが素敵だったわ。
ともこちゃんに言われると照れちゃうなぁ。サッカーって心理戦でもあるから、何を言われても、何をされてもおくびにも出さないほうが相手にダメージを与えられるんだ。
あんなに激しい運動をしながら、心理的に揺さぶりもかけないといけないなんて、サッカーはとってもハードなスポーツね。
最近は女子サッカーも流行っているみたいだから、ともこちゃんもどう?
「おくびにも出さない」の例文
- 先生はうるさい生徒に対して苛立ちの気持ちをおくびにも出さず、言葉を続けた。
- これからどんなことが待ち受けるのか不安ではあるが、そんなことはおくびにも出さず立ち向かうのみだ。
- さっきまでの疑いをおくびにも出さず、彼に問う。
- 試験に受かるか受からないかの瀬戸際だが、そんなことはおくびにも出さずに笑う。
- 胸中の疑惑はおくびにも出さずに、にこにこしている。
「おくびにも出さない」の文学作品などの用例
主人は平気な顔をして「君の忠告に従って写生を力つとめているが、なるほど写生をすると今まで気のつかなかった物の形や、色の精細な変化などがよく分るようだ。西洋では昔から写生を主張した結果今日のように発達したものと思われる。さすがアンドレア・デル・サルトだ」と日記の事はおくびにも出さないで、またアンドレア・デル・サルトに感心する。(夏目漱石の吾輩は猫であるより)