【ことわざ】
陸に上がった河童
「陸へ上がった河童」「陸へ上がった船頭」ともいう。
【読み方】
おかにあがったかっぱ
【意味】
能力の高い人でも、自分に適した環境から離れると、本来の力を発揮する事ができず無能になってしまうという意味です。
【語源・由来】
水の中では泳ぎが得意な河童でも、陸に上がってしまうと何もできなくなってしまう事に由来します。
「河童」とは、日本で最も有名な妖怪のひとつで、最近ではUMA(未確認生物)としても知られています。
子供の姿をしていて、頭の上にある皿は常に水で濡れています。
泳ぎが得意な妖怪ですが、頭の皿が乾いたり割れたりすると死んでしまうとされます。
子供の姿をしていて、頭の上にある皿は常に水で濡れています。
泳ぎが得意な妖怪ですが、頭の皿が乾いたり割れたりすると死んでしまうとされます。
【類義語】
・魚の水を離れたよう
・陸に上がった魚
・水を離れた魚
・木から落ちた猿
【対義語】
・魚の水を得たるが如し
・水に放たれた魚のよう
・水を得た魚のよう
【英語】
A fish out of water.(水から出た魚)
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「陸に上がった河童」の使い方
コンビニでアルバイトを始めたんだけど、品出しが早くて丁寧で上手だねって店長さんに褒められたんだ。
それは良かったわね。
だけど、パートのおばさんがレジもやれって言うからやってみたんだけど、全然上手くできなくて怒られてばっかりだよ。品出しだけ頑張りたいな~。
それは陸に上がった河童ね。
「陸に上がった河童」の例文
- 今まで営業でその腕前をいかんなく発揮してきた私だが、突然経理に回されてしまい、陸に上がった河童のようになってしまった。
- 自分の力をフルに出せる仕事に就ければ水を得た魚になれますが、そうでなければ陸に上がった河童となるでしょう。
- 接近戦を得意とする彼にとって、障害物の多いジャングルでの戦いは陸に上がった河童となってしまい、その高い戦闘能力を敵に見せつける事ができないだろう。
- 船乗りにとっての居場所は船の上であり、陸地では陸に上がった河童になってしまい、どうにも居心地が悪いのです。
- 海兵隊員に陸上で戦えと言っているようなものです。陸に上がった河童と笑われてしまいますよ。そんな無茶な命令には従えません。