【慣用句】
猫を被る
【使い方】
ねこをかぶる
【意味】
本心を包み隠して、上辺だけ穏やかでおとなしそうにとりつくろうこと。
【語源由来】
おとなしい猫のように、本当の自分をかくして、おとなしくしていることから。
【類義語】
・借りてきた猫
・知らぬかんぴょう猫の糞
【対義語】
・馬脚を現す
・化けの皮がはがれる
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「猫を被る」の使い方
ともこちゃんは、僕の前ではけっこう怖いのに、先生の前では猫を被ってニコニコしているよね。
あら、健太くん。こんなにやさしい私に、そんなことをいうの?もう二度と宿題を見せてあげないわ。
ともこちゃん・・・。笑いながら怒っているから、余計に怖いよ。
健太くん、絶対に許しませーん。
「猫を被る」の例文
- やんちゃで、粗暴な妹だったけれども、なぜか母の前では猫を被っていた。
- 表面は、猫を被って愛想がいいが、心の奥底に悪意をのぞかせている顔つきだった。
- 今日は授業参観だから、いつも授業中にさわいでいる健太くんが、猫を被って静かにしている。
- 健太くんは、普段、俺というが、猫を被るときには僕という。
- 今日のともこちゃんを見ていると、先日、会ったともこちゃんは猫を被っていた仮の姿だったらしい。
- あの夫婦は、双方が猫を被っている張りぼての夫婦だったが、時間がたつにつれ、本物らしくなってきた。
【注意!】間違った例文
❌「ともこちゃんは、いつも猫を被っていて、おだやかな性格だ。」
この使い方は間違い。「猫を被る」は、よい意味では使わないので注意。