「鯖を読む」の意味(語源由来)
【慣用句】
鯖を読む
【読み方】
さばをよむ
【意味】
自分の都合のいいように、数や年をごまかすこと。
例えていうならば、実際よりも年齢を若く言ってみたり、体重を少なく言ってみたりすることやな。
これを「鯖を読む」って言うんやな。つまり、実際よりも良い方向にごまかすことなんや。
昔、魚市場で鯖さばを数えるとき、腐りやすいので、急いで数えなければならず、飛ばして数えることが多かったことから。早口で数えて、数を間違えていたという説もある。
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「鯖を読む」の解説
カンタン!解説
「鯖を読む」の「鯖」は魚の名前だよね。でも、この「読む」っていう部分は、普通に本を読むとかではなくて、「数える」っていう意味なんだ。
昔の人々は、7世紀から8世紀頃、数を数えることを「読む」って表現していたんだって。それは今でも、沖縄の民謡などで見ることができるよ。
では、なぜ「鯖」なのかというと、鯖はすごく傷みやすい魚で、大量に捕れるから、早く売らないとダメだったんだよ。だから、お店の人たちは、早口で数えてたんだって。その結果、数をちゃんと数えられないことがよくあったようで、その行為が「鯖を読む」=「ちょっとズルをする」という意味になったんだ。
もう一つの説では、「鯖を読む」は昔の魚市場や魚卸屋のことを「いさば」と呼んでいたことから来ているんだよ。その頃は、冷蔵庫なんてなかったから、新鮮なうちに早く魚を売らないとダメだったんだよね。そこで、お店の人たちは早口で数えて売っていたんだ。その行為を「いさば読み」と呼び、それが時が経つにつれて「さばを読む」→「鯖を読む」になったんだって。
両方の説でも、魚を早口で数えることが始まりだったんだね。
「鯖を読む」の使い方
僕の先生は、生徒に鯖を読んで年齢を教えていたんだ。
年齢くらいなら、いいんじゃないかな?テストの点数の鯖を読まれたらとても困るでしょう?
テストの点数?良いほうに鯖を読んでくれればうれしいけど、悪いほうに鯖を読まれたらとっても困る。
心配しなくても、先生はそんなことやらないわよ。
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「鯖を読む」の例文
- 生徒を焦らせるために、試験までの日数を鯖を読んで少なく伝えた。
- 彼女は自分の年齢の鯖を読んでいるが、実際の年齢よりはるかにきれいに若く見える。
- 服を買いに行ったときに、身長の鯖を読んでいることがばれて、恥をかいた。
- もらったお年玉の額の話題になったので、鯖を読んで伝えた。
- お母さんは年齢をきかれると、本当は四十歳なのに、三十五歳だと鯖を読んだ。
- テストの点数をきかれたので、鯖を読んでいったが、なぜかそれより低いとばれた。
これは、実はちょっとズルいことをするときに使う表現なんだ。