夫婦や男女に関することわざを意味付きで五十音順に掲載しました。
ことわざというのは、生活をしていく上に役立つ色々な知恵を教えてくれることばになります。上手な例えを使った短い言葉で人生の教えや心理をあらわすものになります。
夫婦仲や男女関係で悩んでいる人が、この記事から何かしらのヒントを見つけれたら嬉しく思います。
『恋愛・片思い・結婚』を表すことわざは、恋愛・片思い・結婚のことわざ100選をご覧ください。
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目次
「あ行」の夫婦・男女関係に関することわざ一覧
愛想も小想も尽き果てる(あいそもこそもつきはてる)
あきれ果てて好意や信頼感を失うこと。
秋の扇(あきのおうぎ)
寵愛の衰えた女のたとえ。
秋の鹿は笛に寄る(あきのしかはふえによる)
弱点に乗じられやすいということ。
悪妻は百年の不作(あくさいはひゃくねんのふさく)
悪い妻を持つと、その悪影響は子供や孫の代まで続くということ。
悪女の深情け(あくじょのふかなさけ)
醜い女のほうが美人に比べて情が深いということ。また、ありがた迷惑の意に転用。
東男に京女(あずまおとこにきょうおんな)
男女の取り合わせとしては、たくましくて気風の良い江戸の男と、洗練されていて優しい京の女がよい。
姉女房は身代の薬(あねにょうぼうはしんだいのくすり)
夫より年上の女房は、家計のやりくりがじょうずであり、また夫にもよく理解があるので、家庭はつねに円満であることをいう。
痘痕も靨(あばたもえくぼ)
好きになるとどんな欠点でも長所に見えるということのたとえ。
合わぬ蓋あれば合う蓋あり(あわぬふたあればあうふたあり)
いくらぴたりと合わせようとしてもだめな蓋もあれば、なんの細工もしないのに、どんぴしゃりに合う蓋もある。人にも物にも、うまくゆくものと、そうでないものとがあるが、いつかはそれ相応のものが出てくるのだから気長に待つことが肝要だという教え。
家に無くてならぬものは上がり框と女房(いえになくてならぬものはあがりかまちとにょうぼう)
家には必ず上がり框がついているように、主婦も家になければならない存在であるということ。
家貧しくして良妻を思う(いえまずしくしてりょうさいをおもう)
貧乏をすると、この境遇を一緒に乗り越えてくれる良い妻が欲しいと、つくつぐ思うということ。
出雲の神の縁結び(いずものかみのえんむすび)
結婚は出雲大社の神様が男女を結びつけることであり、人間の意志を超えたものであるという意で、人の意志によってどうにもなるものではない。
磯の鮑の片思い(いそのあわびのかたおもい)
自分が一方的に相手のことを好きなこと。片思いをしゃれていうことば。
一押し二金三男(いちおしにかねさんおとこ)
女性を口説くには押しが強いことが第一条件で、金の力、男振りのよいことは第二・第三の条件である。
色気より食い気(いろけよりくいけ)
色欲より食欲を先にする。形よりも実質を取ること。
色は思案の外(いろはしあんのほか)
恋愛というものは人の理性を失わせることがあるというたとえ。
常識では予測や判断ができないことが多いということ。
馬には乗ってみよ人には添うてみよ(うまにはのってみよひとにはそうてみよ)
馬のよしあしは乗ってみなければわからず、人柄のよしあしはつきあってみなければわからない。何事も自分で直接経験してみよということ。
英雄色を好む(えいゆういろをこのむ)
英雄は、女色を好む性向がある。女色を好むことの弁護としても用いる。
鴛鴦の契り(えんおうのちぎり)
おしどりの夫婦はいつも一緒にいるということから、夫婦の仲のむつまじいたとえ。
縁の切れ目は子で繋ぐ(えんのきれめはこでつなぐ)
夫婦のあいだが冷えきり、別れ話が持ち上がっても、子供がその縁をつなぎ止めてくれることをいう。
縁は異なもの味なもの(えんはいなものあじなもの)
男女の縁は不思議でおもしろいものであるということ。
男心と秋の空(おとこごころとあきのそら)
秋の天候が変わりやすいように、男性の愛情も変わりやすいというたとえ。
男やもめに蛆がわき、女やもめに花が咲く(おとこやもめにうじがわき、おんなやもめにはながさく)
男性は妻を亡くすと、生活環境が不潔になりがちであるのに対して、夫を亡くした女性は、夫の世話をする必要がなくなり華やかになるというたとえ。
同い年夫婦は火吹く力もない(おないどしみょうとはひふくちからもない)
同い年の夫婦は仲がよくて、いつも笑ってばかりいるので、火吹き竹を使って火をおこすためにふくれっ面をすることもできない、ということ。
お前百までわしゃ九十九まで(おまえひゃくまでわしゃくじゅうくまで)
夫婦が仲良く、ともに長生きするように願う言葉。
親子は一世、夫婦は二世、主従は三世(おやこはいっせ、ふうふはにせ、しゅじゅうはさんぜ)
親子のつながりは現世だけのことであり、夫婦は現世だけでなく来世にもつながり、主従は過去・現世・来世のつながりがあるということ。
及ばぬ鯉の滝登り(およばぬこいのたきのぼり)
いくら頑張っても、目的を達成することは不可能であるということ。また、決して叶うことはない“恋”という意味で用いられる場合もある。
女心と秋の空(おんなごころとあきのそら)
年齢関係なく、女性の感情は秋の天気のようにコロコロと移ろいやすいということをたとえている。
女は氏無くて玉の輿に乗る(おんなはうじなくてたまのこしにのる)
女は生まれがよくなくても、容姿や運しだいで金持ちや貴人の妻になることもできる。
「か行」の夫婦・男女関係に関することわざ一覧
偕老同穴(かいろうどうけつ)
生きては共に老い、死しては同じ穴に葬られる意で仲睦まじく連れ添うこと。
可愛さ余って憎さ百倍(かわいさあまってにくさひゃくばい)
可愛いと思う気持ちが強ければ強いほど、いったん憎悪の念が生じると、その憎しみは可愛いと思っていた気持ちの百倍にもなるというたとえ。
琴瑟相和す(きんしつあいわす)
琴と瑟とを一緒に弾じ、その音がよく合う。転じて、夫婦仲が極めてむつまじいことのたとえ。
後家花咲かす(ごけばなさかす)
人妻としてつつましく暮らしていた女が、夫に死別してからあでやかになり、男の気を引くようになるということ。
「さ行」の夫婦・男女関係に関することわざ一覧
去り跡へは行くとも死に跡へは行くな(さりあとへはいくともしにあとへはいくな)
先妻と離婚した男のところに後妻に行くのはよいが、死別したあとへは行くなという意で、男には亡くなった先妻の思い出が美化され忘れ難く残っているので、万事に比較されて見られてしまう、ということ。
七人の子は生すとも女に心許すな(しちにんのこはなすともおんなにこころゆるすな)
七人の子をもうけるほど長年連れ添った妻にも、気を許して大事な秘密を打ち明けてはいけない。女には気を許すなということ。
四百四病の外(しひゃくしびょうのほか)
疾病とは別の病の意から、恋わずらいのこと。
知らぬは亭主ばかりなり(しらぬはていしゅばかりなり)
妻の不倫を周囲の人々は知っているが当の夫は「知らぬが仏」。妻を信じきっているおかしさを表している。転じて、肝心なことを当事者だけが知らないでいるたとえともなる。
秋波を送る(しゅうはをおくる)
色目を使って相手の関心をひこうとする。
駿馬痴漢を乗せて走る(しゅんめちかんをのせてはしる)
せっかくのいい馬なのに、乗っているのがつまらない男で実にもったいない、という意味から転じて、相応の相手にめぐりあえない、世の中は思うようにいかないことを表現したことば。特に、美人がつまらない男と結婚することをたとえる。
掌中の珠(しょうちゅうのたま)
最愛の子など大事なもののたとえ。
水魚の交わり(すいぎょのまじわり)
水と魚が切っても切れない関係にあるように、きわめて親密な友情や交際のたとえ。
好いた同士は泣いても連れる(すいたどうしはないてもつれる)
お互いに好き合った男女は、辛さに泣きながらでも離れず連れ添うものだということ。
据え膳食わぬは男の恥(すえぜんくわぬはおとこのはじ)
目の前に出された料理に手をつけないのは男の恥ということ。転じて、女性の方から積極的に誘う情事に応じないのは男として恥ずかしいという意味。
糟糠の妻(そうこうのつま)
貧しく苦しかったころから、ともに苦労をして長年連れ添ってきた妻のこと。
糟糠の妻は堂より下さず(そうこうのつまはどうよりくださず)
貧乏なときから連れ添って苦労を共にしてきた妻は、夫が立身出世した後にも家から追い出してはならない。
「た行」の夫婦・男女関係に関することわざ一覧
蓼食う虫も好き好き(たでくうむしもすきずき)
辛い蓼を食う虫もあるように、人の好みはさまざまである。
妻の言うに向こう山も動く(つまのいうにむこうやまもうごく)
妻の言葉は夫に対して大きな力を持っていることのたとえ。動くはずのない向こうの山でさえも、妻が言えば動いてしまうという意から。
釣り合わぬは不縁の基(つりあわぬはふえんのもと)
地位、家柄、財産などに差がありすぎる者同士の結婚は、そうしたことが原因になって離婚に至る例が多いということ。
亭主関白の位(ていしゅかんぱくのくらい)
一家のなかで主人が絶対的な権威をもっていることにたとえる。「関白」はむかし天子を補佐して政治に関与した最高の権力者。
貞女は両夫に見えず(ていじょはりょうふにまみえず)
貞節な女は一度結婚したら死別しても、あるいは離婚してさえも別の夫を持つことをしないという意味。
手鍋下げても(てなべさげても)
好きな男の人と結婚できるなら、召使いをやとわず、自分で煮炊きするような質素な暮らしも嫌とは思わない。
遠くて近きは男女の仲(とおくてちかきはだんじょのなか)
男性と女性は精神的に離れた関係だと思われているが、思っているほどそんなに離れた関係ではなく、いつの間にか互いに近づき結びついてしまうということ。
「な行」の夫婦・男女関係に関することわざ一覧
内助の功(ないじょのこう)
表舞台ではなく裏方で人を支えることをいう。また、夫を陰ながら支え、出世させたりする妻を指す。
鳴く蝉よりも鳴かぬ蛍が身を焦がす(なくせみよりもなかぬほたるがみをこがす)
自分の思っていることを全て口に出す者よりも、自分の思いをあまり口に出さない者の方が、心で深く思っているという意味。
仲人七嘘(なこうどななうそ)
仲人の話にはほめことばや嘘が多いことから、割り引いて聞く必要があるという教え。
仲人は宵の中(なこうどはよいのうち)
仲人の役目は結婚式までだから、それが終わったらさっさと帰ったほうがよい。若夫婦の邪魔になるなということ。
似合い似合いの釜の蓋 (にあいにあいのかまのふた)
釜にはいろいろな大きさや形があるが、それぞれに合った蓋があるということで、どんな人にもふさわしい相手があるものだというたとえ。
西風と夫婦喧嘩は夕限り(にしかぜとふうふげんかはゆうかぎり)
夫婦喧嘩は、西風と同じように夜になるとおさまるものだということ。
似た者夫婦(にたものふうふ)
夫婦は、性格や趣味などが似ているものだということ。また、性質や好みの似たものが夫婦になっているということ。
女房と畳は新しい方が良い(にょうぼうとたたみはあたらしいほうがよい)
あたらしいものは、すべて美しい
女房と鍋釜は古いほど良い(にょうぼうとなべかまはふるいほどよい)
女房は長年連れ添うほど、じっくりとなじんで味が出てくる。
女房と味噌は古いほどよい(にょうぼうとみそはふるいほどよい)
味噌は古いほど味わいがあるが、女房も長年連れそっているとお互いに気心もわかるようになり、味わいが出てくるということ。
女房の妬くほど亭主もてもせず(にょうぼうのやくほどていしゅもてもせず)
女房というものはとかくやきもちをやくものだが、夫は女房が考えるほどもてないということ。
女房は貸すとも擂り粉木は貸すな(にょうぼうはかすともすりこぎはかすな)
使うと減る物は、他人には貸さないほうがよいというたとえ。
女房は台所から貰え(にょうぼうはだいどころからもらえ)
妻にする人は、台所から腰を低めて入ってくるような、自分より目下の家柄から選ぶがよい。
濡れぬ先こそ露をも厭え(ぬれぬさきこそつゆをもいとえ)
濡れないうちは露に濡れるのさえ嫌なものだが、いったん濡れてしまうとどんなに濡れても気にならなくなるということ。過ちを一度犯すと、何度繰り返しても平気になる、またはもっとひどいことを平気でするようになるというたとえ。
退けば他人(のけばたにん)
夫婦はもともと他人の二人がいっしょになったものだから、離婚してしまえば赤の他人に戻り、何の義理もかかわり合いもなくなってしまう。
蚤の夫婦(のみのふうふ)
小柄な夫と、大柄な妻の夫婦を指す語。 不釣合いなほど夫より妻の方が大きい夫婦のこと。
「は行」の夫婦・男女関係に関することわざ一覧
破鏡再び照らさず(はきょうふたたびてらさず)
いったん離別した夫婦は、再び元に戻ることはないということ。また、破れた物事は元に返すことはできないことのたとえにもいう。
一人口は食えぬが二人口は食える(ひとりぐちはくえぬがふたりぐちはくえる)
一人で暮らすと無駄にお金を使ったりして経済的に大変だが、夫婦だと無駄をなくしたり節約したりしてかえって暮らしやすいものだということ。
比目の魚(ひもくのうお)
夫婦の仲のむつまじいたとえ。比目魚は二匹並んで泳ぐというところから
比翼の鳥(ひよくのとり)
伝説上の鳥で、雌も雄も、一目、一翼しかもたず、常に雌雄一体となって飛ぶとされることから、男女の契りの深いことのたとえ。
比翼連理(ひよくれんり)
男女の情愛の、深くむつまじいことのたとえ。相思相愛の仲。夫婦仲のむつまじいたとえ。「比翼」は比翼の鳥のことで、雌雄それぞれ目と翼が一つずつで、常に一体となって飛ぶという想像上の鳥。「連理」は連理の枝のことで、根元は別々の二本の木で幹や枝が途中でくっついて、木理が連なったもの。男女の離れがたく仲むつまじいことのたとえ。
夫婦喧嘩は犬も食わない(ふうふげんかはいぬもくわない)
夫婦喧嘩の細かい内情は知りがたいし、すぐ仲直りするものだから、他人の口出しや仲裁は無用であるということ。
夫婦喧嘩は貧乏の種蒔き(ふうふげんかはびんぼうのたねまき)
夫婦の不仲は夫の道楽や妻の浪費を生じさせるので、貧乏の原因となるということ。
夫婦喧嘩も無いから起こる(ふうふげんかもないからおこる)
世の中のもめごとの多くは根底に金銭がからんでおり、夫婦げんかもたいていはお金がないことに起因する。
夫婦は合わせ物離れ物(ふうふはあわせものはなれもの)
もともと別な物を組み合わせて作った物は、いつか離れるときがくる。 転じて、男女、特に夫婦の仲について、出会った者はいつ別れても不思議はないというたとえ。
夫婦は他人の集まり(ふうふはたにんのあつまり)
夫婦はもともと赤の他人だった者同士が結びついてできた関係にすぎないのだから、不和になったり、離婚したりしても不思議はないということ。
夫婦は二世(ふうふはにせ)
夫婦の縁は現世だけでなく来世までのものという意味。
覆水盆に返らず(ふくすいぼんにかえらず)
一度離縁してしまった夫婦の仲は元に戻らない事。また、一度してしまった失敗は取り返しがつかないという事。
夫唱婦随(ふしょうふずい)
夫婦の仲が非常によいことのたとえ。夫が言い出し、妻が従うこと。
文はやりたし書く手は持たぬ(ふみはやりたしかくてはもたぬ)
恋文を書きたいが文字を書くことができず、人にたのむわけにもいかない。気をもむ意。無筆な女が嘆く言葉。
竃より女房(へっついよりにょうぼう)
生計すらたてられず、一人前でもないのに妻を欲しがる人のたとえ。自分一人でさえもとくに食べていけないくせに、結婚したがる男は多いもの。「へっつい」はかまどのこと。
箆増しは果報持ち(へらましはかほうまち)
年上の女房はよく気がつき、夫を大切にする。そんな女房を持った男は幸福だということ。
惚れた腫れたは当座の内(ほれたはれたはとうざのうち)
惚れた惚れられたなどというのも新婚時代だけで、いずれは所帯やつれして、なりふりかまわなくなるものであることをいう。 熱が冷めれば、恋にも飽きがくることにたとえる。
惚れた欲目(ほれたよくめ)
好きになった相手のことは、実際以上によく見てしまい、欠点まで長所に見えてしまうということ。
惚れて通えば千里も一里(ほれてかよえばせんりもいちり)
愛しい相手に会いに行く時には、どんなに遠い道のりでも苦にならないということ。
惚れた相手に対して、自分が好きですることは、どんな苦労でも苦にならないということ。
「ま行」の夫婦・男女関係に関することわざ一覧
婿は座敷から貰え嫁は庭から貰え(むこはざしきからもらえよめはにわからもらえ)
婿養子は自分の家より高い家柄から貰うとその家格が上がり、嫁は自分の家より低い家柄から貰うと謙虚であるため家が栄えるという意味。
雌鶏歌えば家滅ぶ(めんどりうたえばいえほろぶ)
めんどりがおんどりに先んじて時を告げるのは不吉なきざしである。 妻が夫を出し抜いて権勢をふるうような家はうまくゆかず、やがて滅びるというたとえ。
面面の楊貴妃(めんめんのようきひ)
人は自分の妻や恋人を楊貴妃のように美しいと思っているということ。 人それぞれ好みがあり、好きになると欠点も目につかず楊貴妃のような美人に見えるという意から。
本木に勝る末木なし(もときにまさるうらきなし)
幹より立派な枝など無いという意味から、何回取りかえてみても、最初のものが一番よいということ。多くは、男女関係に使う。
元の鞘に収まる(もとのさやにおさまる)
けんかや仲たがいしていた者が、前の親しい間柄に戻る。多くは、男女の関係で用いられる。
「や行」の夫婦・男女関係に関することわざ一覧
焼け木杭に火がつく(やけぼっくいにひがつく)
一度縁が切れていた関係が、元に戻ることをいう。多くは、男女の関係に用いる。「焼け木杭」とは燃えさしの切り株や焼けた杭のこと。
「ら行」の夫婦・男女関係に関することわざ一覧
落花枝に返らず、破鏡再び照らさず(らっかえだにかえらず、はきょうふたたびてらさず)
一度損なわれてしまったもとは、再び元に戻ることはないということ。
別れた夫婦や、こわれてしまった男女の仲は、二度と戻ることはないということ。
また、死んでしまった者は、二度と生き返らないということ。
落花枝に上り難し(らっかえだにのぼりがたし)
一度散った花は、ふたたび元の枝に返ることはできない。一度破れたことは元のようにはならないこと。そこから、いったん壊れた男女の仲は元通りにならないことのたとえ。また、失敗は取り返しがつかないという意味。
落花流水の情(らっかりゅうすいのじょう)
男と女が、お互いに慕い合う気持ちがあること。
律儀者の子沢山(りちぎもののこだくさん)
生真面目で義理堅い人は、品行方正で夫婦仲が良いので、子供が多くなるということ。
連理の枝(れんりのえだ)
男女の仲や、夫婦の仲がよいことのたとえ。
「わ行」の夫婦・男女関係に関することわざ一覧
割れ鍋に綴じ蓋(われなべにとじぶた)
「綴じ蓋」とは、壊れた部分を修理した蓋のこと。割れた鍋でもそれに似合う修繕した蓋があるという意味で、どんな人にもふさわしい配偶者が見つかるというたとえ。また、条件が釣り合った組み合わせがよいという意味。