当サイトの中から、衣(着ること)・食(食べること)・住(住むこと)に関することわざを集めました。
ことわざとは、人間としての教えや戒めを説いたもの、また人間や世間の強みや弱みを皮肉めいて表したものです。
季節を表すことわざは、季節のことわざ一覧をご覧ください。
当サイトの目次・逆引きは、逆引き検索一覧をご覧ください。
衣(着ること)
衣食足りて礼節を知る
生活に余裕ができて、初めて礼儀や節度をわきまえられるようになるということです。衣服や食糧といった生きるために必要なものが十分にあるようになって初めて、礼儀や節度といった、社会の秩序を保つための作法・行動を期待することができるようになるものです。
一糸乱れず
わずかな乱れもなく、整っている様子。
糸を引く
①操り人形を、糸を引いて動かすことから、裏で指図して人を操る。
②影響などが長く続いて絶えない。
③ねばついて糸を張ったような状態になる。
④ボールなどが、まっすぐ空中を動いていく。
襟を正す
身なりや姿勢をきちんとする。また、気持ちを引き締めること。
帯に短し襷に長し
いざ使おうとしたら、中途半端で使い物にならなかったり、役に立たなかったりしたという意味。
京の着倒れ、大阪の食い倒れ
京都の人は衣服に金をかける着道楽、大阪の人は飲食に金をかける食道楽の気風があるという事。
綺羅星の如く
地位の高い人や立派な人が多く並ぶ様子のたとえ。
下駄を預ける
ものごとの処理を相手にすべて任せること。
袖振り合うも多生の縁
どんなささいなことでも、偶然に起こっていることではなく、前世からの因縁によるものだから、道で見知らぬ人と袖が振れあうようなことでも、大切にせよというたとえ。
袖を分かつ
行動を共にしていた人とわかれる。親密だった人との関係を断つこと。
無い袖は振れない
実際にないものはどうにもしようがない。持っていないものは出せない。
二足の草鞋を履く
両立しないような二種類の職業・任務を、一人で兼ねることをいう。
人の褌で相撲を取る
他人のものを使って、自分の利益を得ることのたとえ。
坊主憎けりゃ袈裟まで憎い
ある人や物が憎いと思うと、それらに関わるものも全て憎いと思えてくるということのたとえ。
李下に冠を正さず
人から疑われるような、まぎらわしい行動は避けよというたとえ。
綿のように疲れる
ひどく疲れてくたくたになるようす。
食(食べること)
青菜に塩
ものごとがうまくいかず、元気がなくなり、しょんぼりしている人の様子。
秋茄子は嫁に食わすな
秋にできるなすは美味しいから嫁には食べさせるなという、姑(しゅうとめ)から嫁への意地悪なことば。また、秋なすを食べると体が冷えて毒だから嫁には食べさせるなという、姑から嫁への思いやりのことばともいわれている。
朝飯前
かんたんにできること。わけないこと。
味も素っ気もない
潤いや面白味が全くない。つまらない。
味をしめる
一度うまいめにあったことが忘れられずに、もう一度同じことを期待する。
羹に懲りて膾を吹く
たった一度の失敗に懲りて、必要以上に注意深くなることを表している。
甘い汁を吸う
自分は何もしないで他人の働きで利益を得る。
衣食足りて礼節を知る
生活に余裕ができて、初めて礼儀や節度をわきまえられるようになるということです。衣服や食糧といった生きるために必要なものが十分にあるようになって初めて、礼儀や節度といった、社会の秩序を保つための作法・行動を期待することができるようになるものです。
絵に描いた餅
頭の中で考えただけで、実現する可能性のない計画、あるいは空想のこと。
縁は異なもの味なもの
男女の結びつきは不思議なもので、どこで出会うかわからない予想のつかない面白さがあるという意味です。
お茶を濁す
いいかげんなことをいったり、したりして、その場をうまくごまかす。
鬼も十八番茶も出花
どんなものにも、その魅力がいちばん発揮される時期があるということ。女性は誰でも年ごろになると、色気や魅力が出てくるというたとえ。
京の着倒れ、大阪の食い倒れ
京都の人は衣服に金をかける着道楽、大阪の人は飲食に金をかける食道楽の気風があるという事。
コロンブスの卵
一見簡単そうなことでも、初めて行うのは難しいという例え。どんなに素晴らしいアイデアや発見も、ひとたび衆目に触れた後には非常に単純あるいは簡単に見えることを指す成句である。
山椒は小粒でもぴりりと辛い
からだは小さいけれど、意志が強く、鋭い気性や優れた才能があり、非常に優秀で侮る(あなどる)ことのできない人のたとえ。
蓼食う虫も好き好き
人の好みはそれぞれで、ずいぶんと違いがあるという事。 多様性に富んでいるという事。
爪の垢を煎じて飲む
すぐれた人にあやかろうとするたとえ。
豆腐に鎹
意見をしても、少しのてごたえもなく、ききめもないことのたとえ。
鳶に油揚げをさらわれる
苦心の結果もう少しで手に入るばかりであった獲物を不意に他に奪い去られる表現。
猫に鰹節
①過ちが起きやすい状態であること。
②危険な状況、安心できない状況、信用できない状況にあること。
花より団子
花見などという風流なことよりも、食べるほうが大事というたとえ。外観よりも実質を、虚栄より実益を重んじることのたとえ。
腹が減っては戦が出来ぬ
空腹状態では戦争などできないということで、何事においてもまず腹ごしらえをしてからでないとよい結果が得られないというたとえ。
河豚は食いたし命は惜しし
快楽や利益は得たいと思う一方で、それに伴う危険や損害を恐れるあまりためらう事。
武士は食わねど高楊枝
たとえ貧しい境遇にあっても、貧しさを表に出さず気位を高く持って生きるべきだという事。また、貧しいのにも関わらず気丈に振るまい、やせ我慢する事。
俎板の鯉
自分の力ではどうすることもできず、相手の思うままになるしかない様、また、そのような運命にあることのたとえ。
丸い卵も切りようで四角
同じことでも、話し方、やり方によって受け取られかたが違ってしまいます。ものごとが穏やかで円満にいくこともあるし、逆に角が立つこともあるということ。
味噌を付ける
しくじって面目を失うこと。失敗して恥をかくこと。
餅は餅屋
物事はそれぞれの専門家があるということ。
羊頭を懸けて狗肉を売る
見せかけばかりがりっぱで、実質がともなわないことのたとえ。
住(住むこと)
梲が上がらない
いつまで経っても現状と変わらず、出世しない事。なかなか生活が向上しない事。また、身分がぱっとしない、幸せになれない事。
縁の下の力持ち
人の目に付かない所で、誰かのために苦労をしたり努力をしたりする事や、そのような人を意味します。
壁に耳あり障子に目あり
どこで誰が聞き耳を立てたり、陰から覗いたりしているか分からないため、話す内容は十分に注意しないといけないということ。
畳の上の水練
理論や方法を知っているだけで、実際は何も役にも立たない事。
棚に上げる
不都合なことには触れないで、そのままにしておく。
庇を貸して母屋を取られる
軒先だけと思って貸したのに中心部の建物まで占拠されるということで、一部を貸したために全体を取られるたとえ。好意につけ込まれてひどい目に遭うこと。
人の口には戸が立てられぬ
人の噂話は防ぎようがないというたとえ。
笑う門には福来たる
いつも笑いが溢(あふ)れている人たちやその家には、自然と幸福がやって来るということです。同じように、苦しい時や悲しい時でも、落ち込んだりせずに希望を持って朗らかに生きていけば、幸せが訪れるという意味もあります。