「か行」の小学校で習うことわざ
飼い犬に手を噛まれる(かいいぬにてをかまれる)
恩顧を与えた物から思いがけず害を受けること。
蛙の子は蛙(かえるのこはかえる)
親が凡人であれば、親に似た子供も凡人にしかならないというように、子どもの才能や能力は親に似るということのたとえ。
蛙の面に水(かえるのつらにみず)
どんな酷い目にあっても、顔色を変えることなく、平然とし鈍感なこと。
学問に王道なし(がくもんにおうどうなし)
学問には安易に習得できるような方法はない。
風が吹けば桶屋が儲かる(かぜがふけばおけやがもうかる)
ある事が起きるとそれが原因となり、巡り巡って全く関係ない所に影響が及ぶ長い長い因果関係を意味しています。また現代では、論理の飛躍・こじつけを意味することから、当てにならない事を期待する時にも使われます。
風邪は万病の元(かぜはまんびょうのもと)
風邪はあらゆる病気の元であるということ。
火中の栗を拾う(かちゅうのくりをひろう)
自分ではなく他人の利益のために、そそのかされ危険をおかし、酷い目にあうことのたとえ。
勝って兜の緒を締めよ(かってかぶとのおをしめよ)
敵に勝ったり、また成功したからといって、気を緩めたり油断したりしてはいけない、さらに用心しなさい。
鰹節を猫に預ける(かつおぶしをねこにあずける)
自分の不用意から災いの原因を引き起こし、助長することの例え。
河童の川流れ(かっぱのかわながれ)
どんなに上手な人、優れた人でも、時には失敗することもある、という例え。
勝てば官軍、負ければ賊軍(かてばかんぐん、まければぞくぐん)
勝った方はすべて正しいとされ、負けた方はすべて悪いとされるたとえ。短く、「勝てば官軍」として使われることが多い。
金は天下の回り物(かねはてんかのまわりもの)
金銭は一人の所に留まってはいない。貧富は固定したものではない。
壁に耳あり障子に目あり(かべにみみありしょうじにめあり)
どこで誰が聞いているか、見ているかわからないので、内緒話はとかくもれやすい。
果報は寝て待て(かほうはねてまて)
幸せは、人の力ではどうにもならないから、その時がくるまで、静かにあせらないで待ちなさい。
亀の甲より年の功(かめのこうよりとしのこう)
年長者の長年培ってきた知恵や経験は貴重であるということ。
鴨が葱を背負って来る(かもがねぎをしょってくる)
自分に好都合な出来事、また願っても無い好機が訪れることをいう。
烏の行水(からすのぎょうずい)
風呂に入る時間が非常に短く、体を良く洗わずにすぐ出てしまうこと。
枯れ木も山の賑わい(かれきもやまのにぎわい)
つまらないもの、必要ないものでもあった方がましであるという意味。
可愛い子には旅をさせよ(かわいいこにはたびをさせよ)
子供が本当にかわいいならば、親の側であまやかしてはならない。世の中に出して苦労をさせた方が、立派な人間になるということ。
眼光紙背に徹す(がんこうしはいにてっす)
本に書かれている文を読み、その表面上の意味を知るだけではなく、その奥に含まれている深い意味を読み取る。
聞いて極楽見て地獄(きいてごくらくみてじごく)
人の話で聞いた内容と、実際に見た差がはげしいこと。
聞くは一時の恥聞かぬは一生の恥(きくはいっときのはじきかぬはいっしょうのはじ)
知らないことを人に聞くには、その場かぎりの恥ずかしさですむが、聞かないで知らないままで過ごしてしまうと一生恥ずかしい思いをする。
雉も鳴かずば撃たれまい(きじもなかずばうたれまい)
無用のことを言わなければ、禍をまねかないですむことのたとえ。
九死に一生を得る(きゅうしにいっしょうをえる)
九分通り助からない命を辛うじて助かる。
窮すれば通ず(きゅうすればつうず)
困ってどうにもならなくなると、かえって色々な知恵が働いて、何とか道が開けるものである。
窮鼠猫を噛む(きゅうそねこをかむ)
追いつめられた鼠は猫に食いつく。絶対絶命の窮地に追い詰められて必死になれば弱者も強者を破ることがある。
漁夫の利(ぎょふのり)
双方が争っているすきにつけこんで、第三者が利益を横取りすること。
清水の舞台から飛び降りる(きよみずのぶたいからとびおりる)
覚悟を決め、思い切って大きな決断をする事。
木を見て森を見ず(きをみてもりをみず)
細かい点に注意しすぎて大きく全体をつかまない。
腐っても鯛(くさってもたい)
本当に立派なものや良いものは、少しぐらい古くなってもそれなりの値打ちがあるものだ。
口は災いの元(くちはわざわいのもと)
うっかり勝手なことやよけいなことを話すと、それが災難のもとになるから、言葉には十分気をつけなさいという教え。
苦しい時の神頼み(くるしいときのかみだのみ)
普段は信仰心をもたないものが、病気や災難などにあって苦しいときにだけ、神に祈ってあてにすること。
口も八丁手も八丁(くちもはっちょうてもはっちょう)
しゃべることもすることも達者なこと。口八丁手八丁。
食わず嫌い(くわずぎらい)
やっても見もしないで、自分勝手なかたよった見方でだめだと決めたり、むやみに嫌ったりなど自分の感情だけで物事を判断してはいけない。
君子危うきに近寄らず(くんしあやうきにちかよらず)
教養があり徳のあるひとは、身を慎んで危険なものごとにむやみにちかよらない。
芸は身を助ける(げいはみをたすける)
趣味で覚えた芸が、思いがけないときに役に立つことがあるというたとえ。
怪我の功名(けがのこうみょう)
何気なくやったことや、間違ってしたことが、偶然に良い結果を生むこと。
犬猿の仲(けんえんのなか)
犬と猿のように仲の悪いことのたとえ。
喧嘩両成敗(けんかりょうせいばい)
喧嘩をした者は、どちらが良いとか悪いとか決めないで、両方とも同じように罰を与えること。
光陰矢の如し(こういんやのごとし)
月日はとどまることなく、早く過ぎてしまうというたとえ。
後悔先に立たず(こうかいさきにたたず)
物事が終わった後で、こうすれば良かったと残念がってももう取り返しがつかない。後で悔やむことの無いように今、努力しなさいという教え。
孝行のしたい時分に親は無し(こうこうのしたいじぶんにおやはなし)
年をとって親の気持ちがわかるようになり、親を大切にしようと思うところには、親は死んでしまっていないものだ。親は生きているうちに大切にしなさい。後で悔やんでも取り返しがつかないという戒め。
郷に入っては郷に従え(ごうにいってはごうにしたがえ)
その土地に行ったら、その土地のしきたりに従うのが良い。新しい環境に移ったら、それに逆らわず従うべきだという教え。
弘法にも筆の誤り(こうぼうにもふでのあやまり)
どんなにすぐれた名人でも、時には失敗することがあるという例え。
弘法筆を選ばず(こうぼうふでをえらばず)
物事に巧みな人は道具などに文句をつけないというたとえ。
紺屋の白袴(こうやのしろばかま)
商売に忙しくて、自分のすることをする暇のないことにいう。
虎穴に入らずんば虎子を得ず(こけつにいらずんばこじをえず)
危険なことを進んでやる勇気がなければ、大きな手柄を立てることはでき無いという例え。
転ばぬ先の杖(ころばぬさきのつえ)
しくじりや失敗がないように、初めからしっかり準備したり、用心したりしておくこと。
五十歩百歩(ごじっぽひゃっぽ)
二つのもが似たり寄ったりで、あまり違いのないことの例え。