中学生用に、高校受験やテストによく出題される故事成語を集めました。
中学生が絶対に覚えておくべき故事成語を厳選しましたので、この記事で紹介している故事成語は全て確実に覚えておきましょう!
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目次
「あ行」の【中学生用】高校入試によく出る故事成語
圧巻(あっかん)
書物の中で最もすぐれた詩文。作中最もすぐれた部分。転じて、全体の中で、最もすぐれた部分。出色 (しゅっしょく) 。
羹に懲りて膾を吹く(あつものにこりてなますをふく)
たった一度の失敗に懲りて、必要以上に注意深くなること。
石に枕し流れに漱ぐ(いしにまくらしながれにくちすすぐ)
石を枕にして眠り、川の流れに口をすすぐように、世間から離れ、自然の中で自由な生活をすること。
一炊の夢(いっすいのゆめ)
人間の一生が短く、栄枯盛衰のはかないことのたとえ。
烏合の衆(うごうのしゅう)
規律も統制もない群集。または軍勢。
燕雀安んぞ鴻鵠の志を知らんや(えんじゃくいずくんぞこうこくのこころざしをしらんや)
取るに足りない小人物(しょうじんぶつ)には、大人物(だいじんぶつ)の考えや大きな志などが分からない事。
温故知新(おんこちしん)
前に学んだことや昔の事柄をもう一度調べたり考えたりして、新たな道理や知識を見い出し自分のものとすること。古いものをたずね求めて新しい事柄を知る意から。
「か行」の【中学生用】高校入試によく出る故事成語
膾炙(かいしゃ)
世の人々の評判になって知れ渡ること。
鶴首(かくしゅ)
首を鶴(つる)のように長くのばして、待ちわびるさま。
臥薪嘗胆(がしんしょうたん)
将来の成功を期して苦労に耐えること。薪の上に寝て苦いきもをなめる意から。
鼎の軽重を問う(かなえのけいちょうをとう)
統治者を軽んじ、これに代わって支配者になろうとする野心のあること。転じて、ある人の実力を疑ってその地位を覆そうとすることのたとえ。
株を守りて兎を待つ(かぶをまもりてうさぎをまつ)
偶然うまくいったことに味をしめて、同じようにしてもう一度成功しようとするたとえ。時勢が移り変わっていることを知らずに、かたくなに旧を守ることのたとえ。融通がきかないこと。
画竜点睛(がりょうてんせい)
物事を完成するときに、最後に付け加える肝心な部分のこと。物事の最も大切な部分のこと。
肝胆相照らす(かんたんあいてらす)
互いに心の底まで打ち明けて親しく交わること。
邯鄲の夢(かんたんのゆめ)
人の世や、人生の栄枯盛衰ははかないというたとえ。
完璧(かんぺき)
欠点がまったくないこと。また、そのさま。
木に縁りて魚を求む(きによりてうおをもとむ)
物事の不調和なこと。条理の通らないことにいう。
杞憂(きゆう)
心配しなくてもよいことを、むやみに心配すること。取り越し苦労。
九牛の一毛(きゅうぎゅうのいちもう)
多くの牛の毛の中の一本の毛の意から、多数の中のきわめて小さい部分。取るに足りない小事。
玉石混交(ぎょくせきこんこう)
すぐれたものと劣ったものが区別なく入り混じっていることのたとえ。宝玉と石ころが混じり合っている意から。
漁夫の利(ぎょふのり)
双方が争っているすきにつけこんで、第三者が利益を横取りすること。
麒麟児(きりんじ)
優れた才能を持ち、将来大物になると期待される少年。神童。
蛍雪の功(けいせつのこう)
蛍(ほたる)の光や雪明かりによって勉強することで、苦労して学問に励むという意味。
捲土重来(けんどちょうらい)
一度敗れたり失敗したりした者が、再び勢いを盛り返して巻き返すことのたとえ。巻き起こった土煙が再びやって来る意から。
紅一点(こういってん)
男性の中に、女性がひとり華やかに混じっているというたとえ。また、平凡な中に異彩を放つものがひとつだけ存在するということ。
呉越同舟(ごえつどうしゅう)
仲の悪い者同士や敵味方が、同じ場所や境遇にいること。本来は、仲の悪い者同士でも同じ災難や利害が一致すれば、協力したり助け合ったりするたとえ。
虎穴に入らずんば虎子を得ず(こけつにはいらずんばこじをえず)
虎の子を捕らえるには虎のいる洞穴に入らなければならないように、危険を冒さなければ大きな利益や成功は得られないということ。
五十歩百歩(ごじゅっぽひゃっぽ)
少しの違いはあることはあるが、本質的には同じことだという。
「さ行」の【中学生用】高校入試によく出る故事成語
塞翁が馬(さいおうがうま)
人生は吉凶・禍福が予測できないことのたとえ。塞翁失馬。
先んずれば人を制す(さきんずればひとをせいす)
①人よりも先に物事を実行することによって、相手を抑え、有利な立場に立つことができる。
②先手を取ることができれば、相手を圧倒し、抑えつけることができる。
③何事も、先手を取ることで成功の糸口をつかめるが、後手に回っては勝ち目がない。
三顧の礼(さんこのれい)
地位ある人や目上の人が、何度も足を運んで、賢人(けんじん)に礼を尽くして仕事を引き受けてもらうために頼み込むこと。
四面楚歌(しめんそか)
周囲がすべて敵や反対者で、まったく孤立して、助けや味方がいないこと。また、そのさま。孤立無援。
守株(しゅしゅ)
いたずらに古い習慣を守って、時に応じた物事の処理ができないこと。
出藍の誉れ(しゅつらんのほまれ)
弟子が師よりもすぐれた才能をあらわすたとえ。
春秋に富む(しゅんじゅうにとむ)
歳月を豊富に持っているということで、年が若く、将来があることをいう。
食指が動く(しょくしがうごく)
食欲がおこる。また、あることをやってみたいという気がおこる
助長(じょちょう)
①その傾向を伸ばすこと。
②結果として、よくない傾向を強めてしまうこと。
人口に膾炙する(じんこうにかいしゃする)
世の中に広く知れ渡っていること、評判になっていること。プラスのニュアンスで使われることが多い。
水魚の交わり(すいぎょのまじわり)
水と魚が切っても切れない関係にあるように、きわめて親密な友情や交際のたとえ。
推敲(すいこう)
詩文を作るのに字句をさまざまに考え練ること。月下推敲。
杜撰(ずさん)
①著作で、誤りが多く、いい加減なこと。
②いい加減なやり方で、手落ちの多いこと。ぞんざい。
「た行」の【中学生用】高校入試によく出る故事成語
大器晩成(たいきばんせい)
大きな器は完成するまでに時間がかかることから、真に偉大な人物も大成するのが遅いということ。大人物は遅れて頭角を現すということ。才能がありながら不遇である人に対する慰めの言葉としても用いる。
他山の石(たざんのいし)
他人の失敗や、誤ったり劣っている言動は、自分の為に利用する事が出来るという事。知徳を磨いたり、反省材料にする際に参考になるという事。
蛇足(だそく)
付け加える必要のないもの。無用の長物。
断腸の思い(だんちょうのおもい)
はらわたが千切れてしまうほどに、深く悲しいことのたとえ。
竹馬の友(ちくばのとも)
ともに竹馬に乗って遊んだ幼い時の友。おさなともだち。
朝三暮四(ちょうさんぼし)
目先の違いにとらわれて、結局は同じ結果であることを理解しないこと。また、言葉巧みに人を欺くこと。転じて、変わりやすく一定しないことや生計の意味でも使われる。
角を矯めて牛を殺す(つのをためてうしをころす)
少しの欠点を直そうとして、その手段が度を過ぎ、かえって物事全体をだめにしてしまうこと。
登竜門(とうりゅうもん)
そこを突破すれば立身出世(しっしんしゅっせ)ができる関門。
蟷螂の斧(とうろうのおの)
自分の力が弱いことに気づかずに大敵に刃向かうこと。向こう見ず。はかない抵抗。
怒髪天を衝く(どはつてんをつく)
怒ったために頭髪が逆立って、かぶった冠を突き上げるという意味で、尋常ではない、すさまじい怒りの形相のこと。
「な行」の【中学生用】高校入試によく出る故事成語
南船北馬(なんせんほくば)
「は行」の【中学生用】高校入試によく出る故事成語
背水の陣(はいすいのじん)
背後に川などがあると後退できないので、軍勢は必死に戦う。同じように一歩も退けない覚悟で全力を尽くして事に当たること。
白眼視(はくがんし)
人を冷やかに見つめること。白い眼で見ること。
白眉(はくび)
同類の中で、とりわけ優れた人や物のこと。
破竹の勢い(はちくのいきおい)
盛んで激しい勢いで、物事をとどめることができない様子。
顰みに倣う(ひそみにならう)
善し悪しも考えずに、やたらに人のまねをする。また、他人にならって物事をするのを謙遜していう言葉。
覆水盆に返らず(ふくすいぼんにかえらず)
一度離縁してしまった夫婦の仲は元に戻らない事。また、一度してしまった失敗は取り返しがつかないという事。
「ま行」の【中学生用】高校入試によく出る故事成語
先ず隗より始めよ(まずかいよりはじめよ)
遠大な事業は、まず身近なところから始めよということ。また、何事もまず言い出した者から始めよということ。
矛盾(むじゅん)
①ほことたて。
②二つの物事がくいちがっていて、つじつまが合わないこと。自家撞着 (じかどうちゃく) 。
③論理学用語。
㋐伝統的論理学で、二つの概念または命題が一定の事象を同一の観点から同時に、一方が肯定し他方が否定する場合の両者の関係。
㋑命題論理学で、複合命題からなる論理式の各要素命題にいかなる真理値を与えても必ず偽となる式。
④ヘーゲル弁証法で、概念の発展に必要不可欠な契機。
「や行」の【中学生用】高校入試によく出る故事成語
羊頭狗肉(ようとうくにく)
見かけや表面と、実際・実質とが一致しないたとえ。良品に見せかけたり、宣伝は立派だが、実際には粗悪な品を売るたとえ。羊の頭を看板にかけながら、実際は犬の肉を売る意から。
「ら行」の【中学生用】高校入試によく出る故事成語
李下に冠を正さず(りかにかんむりをたださず)
人から疑われるような、まぎらわしい行動は避けよというたとえ。
竜頭蛇尾(りゅうとうだび)
初めは勢いがよいが、終わりのほうになると振るわなくなること。頭は竜のように立派なのに、尾は蛇のようにか細くて、前と後とのつりあいがとれない意から。
「わ行」の【中学生用】高校入試によく出る故事成語
災いを転じて福となす(わざわいをてんじてふくとなす)
身にふりかかる災難(さいなん)を活用(かつよう)して、自分に役立(やくだ)つものとして利用するさま。不幸なことが一転して幸福に転じるさま。