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「い」から始まる故事成語

「い」:108語を掲載しています。

衣、新を経ずんば何に由りて故ならんい、しんをへずんばなにによりてこならんどんなものでも、初めから古いものはなく、新しい時を経て初めて古くなるということ。
帷幄の臣いあくのしん主君のそばにいて、作戦や計画を立てて補佐する臣。参謀。
威あって猛からずいあってたけからず威厳がありながら、内に温かみがあって荒々しくないこと。立派な人物、特に人を導く者の望ましい人柄をいう。 「威あって猛からず」の故事 「威あって猛からず」のもととなった言葉は、『論語(ろんご)』(中国・戦国時代に成立したとみられる、孔子と門人たちの言行を記した書…
謂う勿れ、今日学ばずして来日有りというなかれ、こんにちまなばずしてらいじつありと今日学ばなくても明日があるなどと思って、今学ぶべきことを後回しにしてはならないという戒め。 「謂う勿れ、今日学ばずして来日有りと」の故事 この言葉は、中国・南宋(なんそう)の思想家である朱熹(しゅき)の文として伝わる『勧学文』の一節です。朱熹は1130年に生ま…
言うは易く行うは難しいうはやすくおこなうはかたし口で言うのはたやすいが、それを実際に行うことは難しいということ。
家其の所に足る者は、聖人に従わずいえそのところにたるものは、せいじんにしたがわず一家の暮らしが自力で十分に成り立っていれば、どれほどすぐれた治者にも従おうとしないこと。生活の支えを自分で持つ者は、権威や利益によって動かされにくいことをいう。 「家其の所に足る者は、聖人に従わず」の故事 この言葉は、中国古代の思想書『管子(かんし)』の「軽重…
家に諫むる子あれば、其の家必ず正しいえにいさむるこあれば、そのいえかならずただし父が道理に背く行いをしようとしても、それをいさめる子がいれば、その家は正しく安泰に保たれるということ。 「家に諫むる子あれば、其の家必ず正し」の故事 この言葉のもとには、中国の儒教経典である『孝経(こうきょう)』の教えがあります。『孝経』は、戦国時代末期に成立…
家に杖つくいえにつえつく五十歳をいう。古代中国で、五十歳になると家の中で杖をつくことを許されたことに基づく。 「家に杖つく」の故事 「家に杖つく」は、中国の古い礼の書物である『礼記(らいき)』の「王制(おうせい)」に基づく言葉です。『礼記』は、戦国時代から秦・漢の時代にかけて述べられ…
家に弊帚有り、之を千金に享るいえにへいそうあり、これをせんきんにたっとぶ自分の物は、たとえ粗末で価値が低くても、特別に大切で価値あるものと思うこと。また、自分の物や作品をひいき目に見て、その欠点に気づかないことのたとえ。 「家に弊帚有り、之を千金に享る」の故事 「家に弊帚有り、之を千金に享る」は、家にある破れたほうきであっても、持…
家貧しくして親老ゆれば禄を択ばずして仕ういえまずしくしておやおゆればろくをえらばずしてつかう家が貧しく親が年老いているときは、俸禄の多少や仕事のよしあしを選ばずに仕えるべきだということ。転じて、暮らしが切迫しているときは、仕事を選んでいられないことのたとえ。
家貧しくして孝子顕るいえまずしくしてこうしあらわる家が貧しいと、親に孝行を尽くす子の善行が、はっきり人に知られるということ。転じて、苦しい境遇になって初めて、誠実に支える者の真価が明らかになること。 「家貧しくして孝子顕る」の故事 「家貧しくして孝子顕る」は、中国の古い教訓の書物である『明心宝鑑(めいしんほう…
家を移して妻を忘るいえをうつしてつまをわするひどく忘れっぽいことのたとえ。とくに、いちばん大切なものをうっかり忘れてしまうことをいう。
怒りは敵と思えいかりはてきとおもえ怒りを自分に害をなす敵のようなものと考え、感情にまかせて行動してはならないという教え。怒りを抑えて、忍耐と冷静さを大切にせよということ。
怒りを遷さずいかりをうつさず腹立ちを別の人や別の場面へ持ちこまないこと。関係のない相手に怒りをぶつけず、心をおさえること。
勢いを以て交わる者は勢い傾けば即ち絶ゆいきおいをもってまじわるものはいきおいかたむけばすなわちたゆ地位や権力の強さをあてにして結ばれた交わりは、その力が衰えるとたちまち切れてしまうこと。うわべの交際は長続きしないというたとえ。
憤りを発して食を忘るいきどおりをはっしてしょくをわする学問や仕事などに強く心を奮い立たせ、食事を忘れるほど熱中すること。
懿公鶴を好むいこうつるをこのむ君主が人民を顧みず、自分の好みや楽しみを優先して、国や組織を乱すことのたとえ。 「懿公鶴を好む」の故事 「懿公」は、中国の春秋時代に衛という国を治めた君主です。この言葉のもとには、国を支える人々よりも、自分が愛する鶴を特別に扱ったため、いざという時に人々の心を…
砂を集めて塔を積むいさごをあつめてとうをつむ非常に気の長いこと、また、いくら続けても成し遂げにくいことのたとえ。
井渫えて食われずいさらえてくわれずすぐれた才能や力を持ちながら、それを認めて用いてくれる人にめぐり合わず、不遇なままでいること。
石、玉をつつみて山輝くいし、たまをつつみてやまかがやく学問や徳のある人は、そのすぐれた内面が自然に外へあらわれ、周囲を明るくするということ。また、文章の中にすぐれた一節があれば、その一節によって文章全体が引き立つこと。
石が浮かんで木の葉が沈むいしがうかんでこのはがしずむ重い石が水に浮かび、軽い木の葉が水に沈むように、物事のありさまが道理と逆になることのたとえ。特に、根拠の薄い言論や不正な力が通り、正しい筋道が押しのけられることをいう。
石が流れて木の葉が沈むいしがながれてこのはがしずむ物事が道理とは逆になっていることのたとえ。重い石が流れ、軽い木の葉が沈むように、本来あるべき筋道がくつがえることを表す。
石に口漱ぎ流れに枕すいしにくちすすぎながれにまくらす負け惜しみが強く、自分のまちがいや失敗を認めず、無理な理屈をつけて言い逃れること。
石に漱ぎ流れに枕すいしにくちすすぎながれにまくらす自分の過失を認めず屁理屈へりくつで言い逃れすること。負け惜しみが強いこと。
石に立つ矢いしにたつや一心を込めて物事に当たれば、不可能に思えることでも成し遂げられるというたとえ。強い思いや集中が、困難を打ち破ることを表す。
石に枕し流れに漱ぐいしにまくらしながれにくちすすぐ俗世間から遠ざかり、山林に隠れ住んで自由な生活をすること。自然の中で、名利にとらわれず暮らすことのたとえ。
石破れ天驚くいしやぶれてんおどろく音楽・詩文・出来事などが、世の中の人を驚かせるほど奇抜で巧みなこと。特に、普通の発想を超えたすぐれた表現や出来事をいう。
衣食足りて礼節を知るいしょくたりてれいせつをしる着るものや食べるものが十分にあってこそ、人は礼儀や節度をわきまえる余裕を持つようになるということ。
石を抱きて淵に入るいしをいだきてふちにいる石を抱いて深い淵に入るように、むやみに大きな危険をおかすこと。意味もなく命を失ったり、災難を招いたりすることのたとえ。
葦巣の悔いいそうのくい落ち着く場所がなく、頼るものもないために、心細く不安であることのたとえ。生活や立場の浮き沈みが激しく、安定しないことにも用いる。
衣帯を解かずいたいをとかず衣服を着替える間も惜しむほど、休まず一つの物事に専念すること。
一悪を以て其の善を忘れずいちあくをもってそのぜんをわすれず一つの欠点や過ちだけを理由にして、その人の長所や善行まで忘れてはならないという教え。人を用いたり評価したりするときの心得を表す。
一翳眼にあれば空華乱墜すいちえいまなこにあればくうげらんついす心に妄念や迷いがあると、心が乱れて物事を正しく認識できないことのたとえ。
一淵には両鮫ならずいちえんにはりょうこうならず一つの場所や組織に、強い実力者や指導者が二人いると、争いが起こりやすく、共存しにくいということ。
一言既に出ずれば駟馬も追い難しいちごんすでにいずればしばもおいがたし一度口から出た言葉は、四頭立ての馬車で追っても取り返せないということ。言葉を慎むべきであるという戒め。
一日敵を縦せば数世の患いいちじつてきをゆるせばすうせいのうれいわずか一日でも敵を見逃したり、対応を緩めたりすると、長い将来にわたって災いの原因になるということ。
一日作さざれば一日食らわずいちじつなさざればいちじつくらわず一日働かなかったなら、その日は食べないという自戒の言葉。日々の勤労や務めを、食べることと切り離せない大切な修行として受け止める意味。
一日作さざれば百日食らわずいちじつなさざればひゃくにちくらわず農民が一日耕作を休めば、百日分の食料を失うことになるということ。大切な時期の仕事を怠ると、後で大きな損失につながるという戒め。
一日の長いちじつのちょう/いちにちのちょう他人より少し年上であること。転じて、経験・知識・技能などが、他の人より少しすぐれていること。
一日再び晨なり難しいちじつふたたびあしたなりがたし一日に朝は二度来ないように、過ぎた時は戻らないということ。今ある時間をむだにせず、大切に過ごせという戒め。
一字の師いちじのし一文字の教えを受けた師。また、詩文などを添削し、わずかな修正でよい方向へ導いてくれた人。
一場の春夢いちじょうのしゅんむ栄華や繁栄などが、春の夜の夢のように、きわめてはかなく消えてしまうことのたとえ。
一善を廃すれば衆善衰ういちぜんをはいすればしゅうぜんおとろう小さな善行でも無視したり軽んじたりしてはならないという戒め。一つの善をしりぞけると、多くの善い行いまで衰えていくという意味。
一無かるべからず、二あるべからずいちなかるべからず、にあるべからず一つはなくてはならないほど大切だが、二つあってはならないほど特異な存在であること。日本では、一度はあってもよいが、二度目は許されないという戒めとしても用いられる。
市に帰するが如しいちにきするがごとし徳のある人のもとに、人々が慕って大勢集まること。市に人が集まるようすにたとえた言い方。
一日之を暴めて十日之を寒すいちにちこれをあたためてとおかこれをひやす少しだけ努力しても、そのあと長く怠れば、物事の効果は上がらないこと。勤勉に努めることが少なく、怠けることが多いことのたとえ。
市に禍を買ういちにわざわいをかう自分から進んで災いのもとを招くこと。避けられるはずの面倒や危険を、自分の行動によって引き寄せること。
一人の斉語、衆楚のかまびすしきに耐えずいちにんのせいご、しゅうそのかまびすしきにたえず教育や成長には、本人に教える人の力だけでなく、周囲の環境が強く影響するということ。よい教えを一人が授けても、周囲がそれに反する環境であれば、その教えは身につきにくいというたとえ。
一人善く射れば百夫決拾すいちにんよくいればひゃっぷけっしゅうす一人のすぐれた行動や手本に刺激され、多くの人が奮い立ってそれに続くこと。先に立つ人の力が、集団全体の気持ちや行動を動かすたとえ。
一念岩をも通すいちねんいわをもとおす強い信念をもって物事に取り組めば、どんな困難なことでも成し遂げられるということ。
一年の計は元旦にありいちねんのけいはがんたんにあり一年の計画は、年の初めの元日に立てて行うべきであるということ。物事は最初が大切で、しっかりした計画を立ててから着実に行うべきだという教え。
一農耕さざれば民或は之が為に飢ういちのうたがやさざればたみあるいはこれがためにうう一人でも自分の務めを怠ると、その影響で全体が困ること。また、小さな怠りでも放っておけば大きな損害につながること。
一馬の奔る、一毛の動かざるは無しいちばのはしる、いちもうのうごかざるはなし中心となる人や主な者が行動を起こすと、それに関わる人々や物事も一斉に動き出すことのたとえ。
一目の網は以て鳥を得べからずいちもくのあみはもってとりをうべからず一つだけの手段や、一部分だけの備えでは、物事を成し遂げられないこと。目的を果たすには、十分な方法・準備・協力が必要だというたとえ。
一葉落ちて天下の秋を知るいちようおちててんかのあきをしるわずかな現象や前触れを見て、物事の大勢や将来の大きな動きを予知することのたとえ。
一葉目を蔽えば泰山を見ずいちようめをおおえばたいざんをみず些細なことに心を奪われると、物事の道理や全体の姿が見えなくなり、正しい判断ができなくなること。耳や目で得た一部の情報だけに頼る危うさを戒める意味も含む。
一利を興すは一害を除くに如かずいちりをおこすはいちがいをのぞくにしかず一つの利益を新しく生み出そうとするよりも、すでにある一つの害を取り除くことに力を注ぐ方がよい、ということ。
一を聞いて十を知るいちをきいてじゅうをしる物事の一部を聞いただけで全体を理解するほど、賢明で察しがよいことのたとえ。
一を知りて二を知らずいちをしりてにをしらずあることの一面だけは知っているが、ほかの面については知らないこと。見識が浅く、応用力が足りないこと。
一を以て万を知るいちをもってばんをしる一つの物事を手がかりにして、多くの物事や全体の道理を理解すること。「一を聞いて十を知る」と同じ意味をもつ。
一家の富貴は千家の怨みいっかのふうきはせんかのうらみ一つの家だけが富み栄えると、周囲の多くの人から妬まれたり、恨まれたりすること。
一家を機杼すいっかをきちょす独自の言論や文章を編み出し、一つの流派や立場を立てること。
一饋に十度立ついっきにとたびたつ一度の食事の間に十回も席を立つほど、賢者や助言者を熱心に迎えること。転じて、よい政治のために力を尽くすこと。
一簣の功いっきのこう完成直前の最後の努力。また、物事を完成させるために積み重ねる一つ一つの努力の大切さ。
一簣を以て江河を障ういっきをもってこうがをささうわずかな力で、大きな乱れや非常に大きな事態を防ごうとすることのたとえ。力があまりにも小さく、相手や問題の大きさに及びにくい場合にいう。
一薫一蕕十年なお臭ありいっくんいちゆうじゅうねんなおしゅうあり善いものは消えやすく、悪いものや悪い影響は長く残りやすいことのたとえ。善行やよい評判よりも、悪行や悪い評判のほうが強く残ることをいう。
一犬影に吠ゆれば百犬声に吠ゆいっけんかげにほゆればひゃっけんこえにほゆ一人が根拠のないことやいいかげんなことを言い出すと、多くの人が真偽をたしかめず、本当のことのように広めてしまうこと。
一死一生乃ち交情を知るいっしいっせいすなわちこうじょうをしる人は生死・貧富・身分の上下など、人生の大きな変化を経験することで、人情の表裏や交際相手の本当の心を知るということ。
一将功成りて万骨枯るいっしょうこうなりてばんこつかる一人の将軍や指導者が功績を上げる陰には、多くの人の犠牲や苦労があるということ。成功者だけが名誉を得ることを嘆き、戒める言葉。
一炊の夢いっすいのゆめ人間の一生が短く、栄枯盛衰のはかないことのたとえ。
一寸の光陰軽んずべからずいっすんのこういんかろんずべからずわずかな時間でも、むだに過ごしてはいけないという戒め。
一簞の食一瓢の飲いったんのし、いっぴょうのいんとても貧しい生活のたとえ。また、貧しい生活の中でも心の楽しみを失わず、清貧に安んじることのたとえ。
一籌を輸すいっちゅうをゆす相手に一歩おくれをとること。わずかに負けること、また、少し劣ること。
一朝の怒りに其の身を忘るいっちょうのいかりにそのみをわする一時の怒りのために冷静さを失い、前後を忘れて自分の身を滅ぼすことになるという戒め。
一丁字を識らずいっていじをしらず一つの文字も読めないこと。学問がないこと。
一擲乾坤を賭すいってきけんこんをとす天下を取るか失うかというほどの大勝負に、すべてを運に任せて思い切って挑むこと。
一天万乗の君いってんばんじょうのきみ天下を治める天子、または大きな国を治める君主のこと。
一頭地を抜くいっとうちをぬくほかの多くの人や物より、一段とすぐれていること。
一敗地に塗れるいっぱいちにまみれる二度と立ち上がれないほど、徹底的に大敗すること。
一飯の徳も必ず償い、睚眦の怨みも必ず報ゆいっぱんのとくもかならずつぐない、がいさいのうらみもかならずむくゆたった一度の食事ほどの小さな恩にも必ず報い、少しにらまれたほどの小さな怨みにも必ず仕返しすること。受けた恩も怨みも忘れず、必ず返そうとする態度を表す。
一斑を見て全豹を卜すいっぱんをみてぜんぴょうをぼくす物事の一部を見て、その全体を推し量ること。多く、わずかな情報だけで判断する危うさを戒めていう。
一夫耕さざれば天下其の飢を受くいっぷたがやさざればてんかそのきをうく一人一人の労働は社会全体を支えるものであり、たとえば一人が仕事を怠ると、多くの人に影響が及ぶということ。
溢美の言いつびのげんほめすぎの言葉。実際以上に相手や物事をよく言いすぎること。
鷸蚌の争いいつぼうのあらそい。いっぽうのあらそいとも読む。無益な争いをしているうちに、思わぬ第三者に利益を横取りされ、争っていた両者が共倒れになることのたとえ。
乙夜の覧いつやのらん昔の中国で、天子が夜遅くに書物を読むこと。天子の読書をいう改まった表現。
佚を以て労を待ついつをもってろうをまつ十分に休養して力をたくわえ、疲れた相手を待ち受けて対処すること。もとは、元気な味方の兵で、遠くから来て疲れた敵兵を迎え撃つ兵法の心得。
猗頓の富いとんのとみ莫大な富。桁外れに大きな財産、または大金持ちのたとえ。
井に坐して天を見るいにざしててんをみる狭い見方や少ない経験だけで物事を判断し、広い世界や大きな道理を知らないことのたとえ。
古を以て今を制する者は事の変に達せずいにしえをもっていまをせいするものはことのへんにたっせず昔のやり方だけで今の物事を処理しようとする者は、時代や状況の変化を正しく理解できないということ。
命長ければ恥多しいのちながければはじおおし長生きをすると、それだけ恥をかく機会も多くなるということ。
命は義によりて軽しいのちはぎによりてかるしかけがえのない命であっても、正義や人として守るべき道のためなら惜しくないという意味。
命は鴻毛より軽しいのちはこうもうよりかるし命を捨てることは少しも惜しくない、ということ。正義や大切な使命のためなら、自分の命をも惜しまない覚悟を表す。
命は風前の灯の如しいのちはふうぜんのともしびのごとし人の命は、風の前に置かれた灯火のように消えやすく、はかないものということ。危険が身に迫って、命が今にも絶えそうなことも表す。
井の中の蛙大海を知らずいのなかのかわずたいかいをしらず自分の狭い知識や経験にとらわれ、他に広い世界があることを知らないことのたとえ。見聞の狭さや、ひとりよがりな考えを戒める言葉。
衣は新に如くはなく、人は故に如くはなしいはしんにしくはなく、ひとはこにしくはなし衣服は新しいものがよく、人は古くからつきあいのある人のほうがよいということ。古くからの友人や知人を大切にすべきだという教え。
衣鉢を継ぐいはつをつぐ師からその道の奥義を受け継ぐこと。また、前の人の事業や業績を受け継ぐこと。
衣は帛を重ねずいははくをかさねずぜいたくを避け、衣服や暮らしを質素にすること。
渭浜の器いひんのき将軍や宰相になるほどの器量を備えた大人物。大きな役目を任せるに足る、すぐれた人物をいう。
韋編三度絶ついへんみたびたつ書物を何度も熱心に読み返すことのたとえ。同じ本を深く読み込み、読書に打ち込む様子をいう。
移木の信いぼくのしん約束をきちんと守ること。言ったことを実行して、人に信頼を示すこと。
倚門の望いもんのぼう外出した子の帰りを、母が家の門に寄りかかって待ちわびること。転じて、子を心配して待つ母親の深い愛情のたとえ。
入るを量りて出ずるを為すいるをはかりていずるをなす収入の額をよく計算し、それに応じて支出の計画を立てること。
韋を佩びて以て己を緩くすいをおびてもっておのれをゆるくす自分の性格上の欠点を自覚し、それを直すために努力すること。特に、性急な性格をおだやかに改めようと戒めること。
衣を解き食を推すいをときしょくをおす自分の衣服を脱いで人に着せ、自分の食べ物を譲って人に食べさせること。人に厚く恩を施すこと。
夷を以て夷を制すいをもっていをせいす外国や他国の力を利用して別の相手を抑え、自分は直接戦わずに利益や安全を得ること。転じて、他人の力を借りて自分の利益を得ること。
殷鑑遠からずいんかんとおからず戒めとすべき失敗の前例は、遠くに求めなくても身近なところにあるというたとえ。
咽喉右臂の地いんこうゆうひのち国を守る要となる、地勢が険しく防御にきわめて重要な土地。要害の地。
陰徳あれば必ず陽報ありいんとくあればかならずようほうあり人に知られないところでよい行いをしている者には、必ずはっきりとしたよい報いが現れるということ。

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故事成語とは?

故事成語とは、歴史上の人物・事件・逸話や古い書物などを背景として成立し、一定の意味で使われるようになった表現です。「矛盾」「蛇足」「漁夫の利」などには、意味を理解する手がかりとなる故事があります。言葉によって出典の明確さが異なるため、推測と確認できる典拠は区別して調べることが大切です。

故事成語一覧と有名な100選の違い

このページは収録されている故事成語を幅広く検索するための索引です。代表的な表現から学びたい場合は、有名な故事成語100選【意味・由来付き】をご覧ください。

故事成語を正確に調べるために

似た意味のことわざ・慣用句・四字熟語があっても、由来や文章の中での働きは必ずしも同じではありません。読み方・意味・例文・故事の背景を合わせて確かめましょう。ことわざ・慣用句・故事成語の違いも参考になります。


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