「わ行」の故事成語一覧
禍を転じて福となす(わざわいをてんじてふくとなす)
・身にふりかかる災難(さいなん)を活用(かつよう)して、自分に役立(やくだ)つものとして利用するさま。
・不幸なことが一転して幸福に転じるさま。
【故事】
前漢時代の「戦国策」(せんごくさく)の「聖人の事を制するや、禍を転じて福と為し(かをてんじてふくとなし)、敗に因りて功を為す」と、「史記」蘇秦列伝(そうさいれつでん)の「臣聞く、古の善く事を制する者は、禍を転じて福と為し、敗に因りて功を為す」からきています。
和して同ぜず(わしてどうぜず)
人と争わず仲良くするが、自分の意見はしっかり守っていてむやみに人に同調したりしないという意味。
【故事】
「論語」「子路」から。「君子は和して同ぜず、小人は同じて和せず」君子は人と協調するが、安易に同調したり雷同したりすることはない。主体的に人とつき合うべきであるという言葉。