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ネガティブな二字熟語一覧

悪行や惨敗など、ネガティブな意味を持つ二字熟語を、五十音順に掲載しました。

当サイトに収録した二字熟語の逆引きは、「逆引き検索一覧」をご覧ください。

※当サイトから、講談社より『マンガでわかる 漢字熟語の使い分け図鑑』を出版しました。同音意義語など、使い分けがややこしい漢字熟語を厳選し、わかりやすくコンパクトにまとめました。

「あ行」のネガティブな二字熟語

あ

悪行(あくぎょう)

人の道に外れた悪い行い。あっこう。


悪業(あくぎょう)

苦しみをもたらす悪い行い。とくに前世での悪事。黒業。


悪質(あくしつ)

①品物などが粗悪なこと。また、そのさま。
②たちが悪いこと。また、そのさま。


悪手(あくしゅ)

囲碁・将棋などで、その場面で打つべきでないまずい手。


悪習(あくしゅう)

悪い風習。悪い習慣。悪弊。


悪徳(あくとく)

道義に外れた言行。


悪評(あくひょう)

悪い評判。悪い批評。


悪辣(あくらつ)

情け容赦もなく、たちが悪いこと。あくどいこと。また、そのさま。


軋轢(あつれき)

人の仲が悪くなること。


暗澹(あんたん)

①薄暗くはっきりしないさま。暗く陰気なさま。
②将来の見通しが立たず、全く希望がもてないさま。


遺恨(いこん)

いつまでも恨みを残すこと。また、その恨み。忘れがたい恨み。


嫌気(いやけ)

①嫌だと思う気持ち。気の進まないこと。いやき。
②相場が思うとおりに動かなかったり、悪い情報が出たりして生じる悲観的な気持ち。また、そのような気持ちになること。


遺漏(いろう)

注意が足りなくて、もれること。手抜かりのあること。


陰険(いんけん)

①表面は何気なく装いながら、心の内に悪意を隠しているさま。
②意地悪そうに見えるさま。


陰湿(いんしつ)

暗くてじめじめしていること。陰気で晴れ晴れしないこと。また、そのさま。


迂闊(うかつ)

①うっかりしていて心の行き届かないこと。また、そのさま。
②回り遠くて実情にそぐわないこと。実際の役に立たないこと。また、そのさま。


胡乱(うろん)

①乱雑であること。いいかげんであること。また不誠実なこと。
②疑わしいこと。うさんくさいこと。


怨恨(えんこん)

うらむこと。また、深いうらみの心。


怨嗟(えんさ)

うらみ嘆くこと。


厭世(えんせい)

世の中をいやなもの、人生を価値のないものと思うこと。


横着(おうちゃく)

①すべきことを故意に怠けること。できるだけ楽をしてすまそうとすること。また、そのさま。
②わがままで、ずうずうしいこと。ずるいこと。また、そのさま。


横柄(おうへい)

いばって、人を無視した態度をとること。無礼、無遠慮なこと。また、そのさま。大柄 (おおへい) 。


臆病(おくびょう)

ちょっとしたことにも怖がったりしりごみしたりすること。また、そのような人や、そのさま。


怖気(おじけ)

怖がる気持ち。恐怖心。おぞけ。


汚辱(おじょく)

地位・名誉などをけがされることによる、はずかしめ。


汚名(おめい)

悪い評判。不名誉な評判。


怨念(おんねん)

うらみのこもった思い。うらみに思う気持ち。

「か行」のネガティブな二字熟語

か

改竄(かいざん)

文書などの字句を直すこと。特に、悪用するために、勝手に直すこと。


瓦解(がかい)

一部の瓦 (かわら) のくずれ落ちることが屋根全体に及ぶように、ある一部の乱れ・破れ目が広がって組織全体がこわれること。


確執(かくしつ)

自分の意見を固く主張して譲らないこと。また、そのために双方の間が不和になること。


禍根(かこん)

わざわいの起こるもと。


瑕疵(かし)

①きず。欠点。
②(法)行為・物・権利などに本来あるべき要件や性質が欠けていること。意思表示の取り消し、売主の担保責任などの前提となる。


過度(かど)

度を過ごすこと。程度が過ぎること。また、そのさま。


画餅(がべい)

絵にかいたもち。実際の役にたたないもののたとえ。


贋作(がんさく)

にせものを作ること。また、その作品。


寒心(かんしん)

心配などで肝をひやすこと。心に恐れを抱いて、ぞっとすること。


奸佞(かんねい)

心が曲がっていて悪賢く、人にこびへつらうこと。また、そのさま。


喜懼(きく)

喜びながら、一方では恐れること。喜びと恐れ。


偽装(ぎそう)

①ある事実をおおい隠すために、他の物事・状況をよそおうこと。
②周囲のものと似た色や形にして姿を見分けにくくすること。特に、戦場などで行うもの。カムフラージュ。


毀損(きそん)

①物をこわすこと。物がこわれること。
②傷をつけること。


詭弁(きべん)

①道理に合わないことを強引に正当化しようとする弁論。こじつけ。
②論理学で、外見・形式をもっともらしく見せかけた虚偽の論法。


欺瞞(ぎまん)

あざむくこと。だますこと。


逆境(ぎゃっきょう)

思うようにならず苦労の多い境遇。


教唆(きょうさ)

①教えそそのかすこと。
②他人に犯罪または不正行為の実行を決意させる行為。


怯弱(きょうじゃく)

臆病なこと。積極性のないこと。また、そのさま。


怯懦(きょうだ)

臆病で気が弱いこと。いくじのないこと。また、そのさま。


凶暴(きょうぼう)

性質が残忍で非常に乱暴なこと。また、そのさま。


虚勢(きょせい)

みせかけの威勢。からいばり。


曲解(きょっかい)

物事や相手の言動などを素直に受け取らないで、ねじまげて解釈すること。また、その解釈。


虚無(きょむ)

①何物もなく、むなしいこと。空虚。
②この世に存在するすべてのものに価値や意味を認めないこと。
③虚心であること。
④無限の宇宙。大空。虚空 (こくう) 。
⑤古代中国の老子の哲学で、万物の根源・本体は、はかりがたく無であるということ。


空虚(くうきょ)

①内部に何もないこと。また、そのさま。から。
②実質的な内容や価値がないこと。むなしいこと。また、そのさま。


空疎(くうそ)

形だけで内容がとぼしいこと。


愚挙(ぐきょ)

ばかげた行い。愚かな企て。


愚行(ぐこう)

考えの足りない、ばかげた行い。


苦渋(くじゅう)

にがくしぶいこと。転じて、物事がうまく進まず、苦しみ悩むこと。


愚図(ぐず)

はきはきしないで動作や決断が鈍いこと。また、そのような人やさま。


口先(くちさき)

①口の先端。
②本心でないうわべだけの言葉。ただ口でだけ言っている言葉。また、ものの言い方。


屈辱(くつじょく)

屈服させられて恥ずかしい思いをさせられること。はずかしめられて、面目を失うこと。


愚鈍(ぐどん)

判断力・理解力がにぶいこと。頭が悪くのろまなこと。また、そのさま。


苦杯(くはい)

にがい経験。つらい経験。


愚蒙(ぐもう)

おろかで道理がわからないこと。また、そのさま。愚昧 (ぐまい) 。


苦悶(くもん)

肉体的または精神的に苦しみもだえること。


愚弄(ぐろう)

人をばかにしてからかうこと。


軽視(けいし)

軽くみること。軽く考えて、その価値や影響力を認めないこと。


軽笑(けいしょう)

軽蔑して笑うこと。せせらわらい。嘲笑。


軽率(けいそつ)

物事を深く考えずに軽々しく行うこと。また、そのさま。かるはずみ。


軽薄(けいはく)

①言葉や態度が軽々しくて、思慮の深さや誠実さが感じられないこと。また、そのさま。
②人の機嫌をとること。また、その言葉。おせじ。ついしょう。
③物が軽くて、うすいこと。また、そのさま。


軽蔑(けいべつ)

いやしいもの、劣ったものなどとみなして、ばかにすること。さげすむこと。


怪訝(けげん)

不思議で合点のゆかないさま。


下賤(げせん)

いやしいこと。身分が低いこと。また、そのさま。卑賤。


懈怠(けたい)

仏教用語。仏道修行に励まないこと。怠りなまけること。六大煩悩の一つあるいは二十随煩悩の一つとして数えられる。


決裂(けつれつ)

会談や交渉などで意見が一致せず物別れになること。


険悪(けんあく)

道路・天候・人心などがけわしくわるいこと。


倦厭(けんえん)

あきていやになること。


嫌悪(けんお)

憎みきらうこと。不愉快に思うこと。


元凶(げんきょう)

悪党の中心人物。悪者のかしら。転じて、諸悪の根源。


剣呑(けんのん)

あやういこと。あやぶむこと。


狡猾(こうかつ)

わるがしこいこと。こすいこと。


厚顔(こうがん)

面の皮のあついこと。恥知らずでずうずうしいこと。また、そのさま。鉄面皮。


傲然(ごうぜん)

おごり高ぶって尊大に振る舞うさま。


誤解(ごかい)

ある事実について、まちがった理解や解釈をすること。相手の言葉などの意味を取り違えること。思い違い。


誤記(ごき)

あやまって書くこと。書きあやまり。


酷評(こくひょう)

手厳しく批評すること。また、その批評。


虚仮(こけ)

[名]
①思慮の浅いこと。愚かなこと。また、その人。
②仏語。真実でないこと。外面と内心とが一致しないこと。
[接頭]名詞などに付く。
①見せかけだけで中身のない意を表す。
②むやみやたらにすることや、そのような状態であることをけなしていうのに用いる。


姑息(こそく)

①一時のまにあわせ。その場逃れ。
②俗に、卑怯なさま。


刻苦(こっく)

心身を苦しめてつとめること。甚だしく苦労すること。


誤認(ごにん)

誤ってそれと認めること。見まちがえること。


誤謬(ごびゅう)

①あやまり。まちがい。
②論理的な誤りを含む推理。虚偽。


混沌(こんとん)

①天地がまだ開けず不分明である状態。
②すべてが入りまじって区別がつかないさま。

「さ行」のネガティブな二字熟語

搾取(さくしゅ)

階級社会において、生産手段の所有者が、直接生産者からその労働の成果を取得すること。


雑魚(ざこ)

①いろいろな種類の入り交じった小魚。また、小さい魚。じゃこ。
②地位の低い者、取るに足りない者をたとえていう語。小物。


詐取(さしゅ)

金品をだまして取ること


挫折(ざせつ)

仕事や計画などが、中途で失敗しだめになること。また、そのために意欲・気力をなくすこと。


左遷(させん)

低い地位・官職におとすこと。左降。


蹉躓(さち)

つまずくこと。また、失敗すること。


殺伐(さつばつ)

平気で人を殺しかねないようなあらあらしい心や気風であるさま。すさんでいること。


蹉跌(さてつ)

物事がうまく進まず、しくじること。挫折。失敗。


慚愧(ざんき)

①心から恥じ入ること。
②悪口をいうこと。


惨憺(さんたん)

①いたましいこと。なげかわしいこと。また、そのさま。
②いたましくて見るに忍びないさま。見るも無残なさま。
③心をくだき思い悩むさま。
④薄暗くて気味が悪いさま。


惨敗(ざんぱい)

ひどくまけること。みじめな負け方。


惨烈(さんれつ)

きわめてむごたらしいこと。きわめてきびしいこと。また、そのさま。


私怨(しえん)

個人的なうらみ。


自虐(じぎゃく)

自分で自分をいじめ苦しめること。


自嘲(じちょう)

自分で自分をあざけること。自分で自分を軽蔑しあざ笑うこと。


失意(しつい)

望みが遂げられなかったり、当てが外れたりして、がっかりすること。


失脚(しっきゃく)

①失敗したり陥れられたりして、地位や立場を失うこと。
②(「脚」を金銭の意の「あし」に通わせて。)かかった費用。失費。


桎梏(しっこく)

人の行動を厳しく制限して自由を束縛するもの。


失態(しったい)

失敗して体面を失うこと。また、面目を損なうようなしくじり。


失墜(しっつい)

①おとすこと。失うこと。
②むだに使うこと。徒費。浪費。
③見落し。数えちがい。


嫉妬(しっと)

①自分よりすぐれている人をうらやみねたむこと。
②自分の愛する者の愛情が、他の人に向けられるのを恨み憎むこと。やきもち。悋気 (りんき) 。


失念(しつねん)

①うっかり忘れること。
②心を散漫させる煩悩の一つ。


失礼(しつれい)

①他人に接する際の心得をわきまえていないこと。礼儀に欠けること。また、そのさま。失敬。
②他人のもとを立ち去ることのていねいな言い方。
③軽く謝るとき、人に何かたずねたり頼んだりするとき、また人と別れるときなどのあいさつの言葉。


邪悪(じゃあく)

心がねじ曲がって悪いこと。また、そのさまやそのもの。奸悪 (かんあく) 。


邪推(じゃすい)

ひがんで悪く推量すること。


醜態(しゅうたい)

見苦しい態度・行動。恥ずべき状態。


醜聞(しゅうぶん)

その人の名誉や人格を傷つけるような、よくないうわさ。男女関係や金銭に関する評判など。スキャンダル。


蹂躙(じゅうりん)

ふみにじること。暴力・強権などをもって他を侵害すること。


諸悪(しょあく)

いろいろの悪事や悪行。また、多くの悪い現象や出来事。


憔悴(しょうすい)

心配や疲労・病気のためにやせ衰えること。


悄然(しょうぜん)

①元気がなく、しょぼしょぼとしたさま。憂えているさま。
②ものさびしいさま。ひっそりしたさま。


焦燥(しょうそう)

いらだちあせること。


性悪(しょうわる)

①性質の悪いこと。また、そのさまや、その人。
②浮気であること。また、そのさまや、その人。


心痛(しんつう)

①心配して深く思い苦しむこと。心を痛めること。
②胸が痛くなること。胸痛。


心労(しんろう)

あれこれ心配して心を使うこと。また、それによる精神的な疲れ。気苦労。気疲れ。


衰弱(すいじゃく)

次第に衰え滅びること。衰滅。


衰退(すいたい)

勢いや活力が衰え弱まること。衰微。凋落 (ちょうらく) 。


衰微(すいび)

勢いが衰えて弱くなること。衰退。


衰亡(すいぼう)

次第に衰え滅びること。衰滅。


杜撰(ずさん)

①著作で、典拠などが不確かで、いい加減なこと。
②物事のしかたがぞんざいで、手落ちが多いこと。


凄惨(せいさん)

目をそむけたくなるほどいたましいこと。ひどくむごたらしいこと。また、そのさま。


舌禍(ぜっか)

①自分の言論が法律・道徳などに反していたり、他人を怒らせたりしたために受けるわざわい。
②他人の中傷や悪口などによって受けるわざわい。


拙劣(せつれつ)

技術などが劣っていること。また、そのさま。へた。


浅学(せんがく)

学問や知識が未熟なこと。また、その人。自分のことをへりくだっていう語。


浅薄(せんぱく)

考えや知識が浅く行き届いていないこと。また、そのさま。あさはか。


殲滅(せんめつ)

残らずほろぼすこと。皆殺しにすること。


粗悪(そあく)

粗末で質が悪いこと。また、そのさま。


憎悪(ぞうお)

ひどくにくむこと。にくみ嫌うこと。


巣窟(そうくつ)

悪者などのかくれが。


糟糠(そうこう)

①酒かすと米ぬか。転じて、粗末な食べ物。
②値打ちのないもの。つまらないもの。


俗物(ぞくぶつ)

世間的な名誉や利益などに心を奪われている、つまらない人物。俗人。


粗雑(そざつ)

細かい点にまで注意がゆきとどかないこと。あらっぽくていいかげんなこと。また,そのさま。


粗暴(そぼう)

性質や挙動のあらあらしいこと。乱暴。


粗略(そりゃく)

物事の扱い方などが丁寧でないこと。また、そのさま。ぞんざい。

「た行」のネガティブな二字熟語

た

退屈(たいくつ)

①することがなくて、時間をもてあますこと。また、そのさま。
②飽き飽きして嫌けがさすこと。また、そのさま。
③疲れて嫌になること。
④困難にぶつかってしりごみすること。
⑤仏語。修行の苦難に負け、精進の気をなくすこと。


怠惰(たいだ)

すべきことをなまけて、だらしないこと。怠慢。


退転(たいてん)

① 仏語。修行を怠り、一度得た悟りを失って低いほうに落ちること。
②落ちぶれて他の地へ移ること。
③中断すること。
④しだいに衰えること。


退廃(たいはい)

①衰えてすたれること。くずれ荒れること。廃頽。
②道徳的な気風がすたれて健全な精神を失うこと。


怠慢(たいまん)

なまけて、仕事や義務をおこたること。


唾棄(だき)

つばを吐きすてること。転じて、非常に軽蔑して嫌うこと。


駄作(ださく)

出来の悪い作品。取るに足りない作品。


堕落(だらく)

①生活がくずれ、品行がいやしくなること。節操を失うこと。身をもちくずすこと。
②物事がその本来あるべき正しい姿や価値を失うこと。
③おちぶれること。零落。
④落ちること。墜落。
⑤仏語。道心を失って悪道に落ちること。


耽溺(たんでき)

酒色などにふけりおぼれること。


断念(だんねん)

思い切ること。あきらめること。


短慮(たんりょ)

①考えがあさはかなこと。思慮の足りないこと。また、そのさま。
②気の短いこと。また、そのさま。短気。せっかち。


恥辱(ちじょく)

体面・名誉などを傷つけること。はずかしめ。


稚拙(ちせつ)

子供じみて、へたなこと。


遅鈍(ちどん)

行動などがのろくて鈍いこと。気転がきかないこと。


中傷(ちゅうしょう)

根拠のないことを言いふらして、他人の名誉を傷つけること。


凋落(ちょうらく)

①花がしぼみおちること。また、容色がおとろえること。
②おちぶれること。
③おとろえて死ぬこと。


低俗(ていぞく)

下品で俗っぽいこと。程度が低く、趣味の悪いこと。また、そのさま。


為体(ていたらく)

ありさま。ようす。ざま。現在ではののしったり自嘲をこめたりして、好ましくない状態にいう。


鈍感(どんかん)

感じ方がにぶいこと。気がきかないこと。また、そのさま。


鈍重(どんじゅう)

動作や物事に対する反応がにぶくてのろいこと。また、そのさま。


頓挫(とんざ)

中途で行きづまってくじけること。計画や事業などが中途で進展しなくなること。

「な行」のネガティブな二字熟語

難癖(なんくせ)

非難すべき点。悪いところ。


難点(なんてん)

①むずかしいところ。処理などの困難な点。
②非難すべきところ。欠点。


柔弱(にゅうじゃく)

気力や体質が弱々しいこと。また、そのさま。じゅうじゃく。

「は行」のネガティブな二字熟語

背信(はいしん)

信頼や約束を裏切ること。信義にそむくこと。


破綻(はたん)

①やぶれほこびること。
②物事が成立しないこと。従来の関係を保てなくなること。


跋扈(ばっこ)

上を無視して権勢を自由にすること。転じて、一般に、勝手気ままにふるまうこと。のさばりはびこること。


万死(ばんし)

①生命の助かる見込みがないこと。また、命を投げ出すこと。
②何度も死ぬこと。


卑屈(ひくつ)

(他人にへつらって)自らを卑しめるいじけたさまであること。


卑下(ひげ)

①自分を劣ったものとしていやしめること。へりくだること。
②いやしめて見下すこと。また、そのさま。


非行(ひこう)

①道義にはずれた行為。不正行為。
②青少年の、社会の決まりなどにそむく行為。法律違反およびその潜在的可能性をもつ行動。


卑小(ひしょう)

取るに足りないこと。ちっぽけで価値の低いこと。また、そのさま。


逼迫(ひっぱく)

①苦痛や危機が身にせまること。悩み苦しむこと。
②事態がさし迫ること。特に、金銭的に余裕のなくなること。


非道(ひどう)

①人としてのあり方や生き方にはずれていること。また、そのさま。
②専門外のこと。


誹謗(ひぼう)

他人を悪く言うこと。そしること。


罷免(ひめん)

職務をやめさせること。免職。


非礼(ひれい)

礼儀にそむくこと。また、そのさま。


不安(ふあん)

気がかりで落ち着かないこと。心配なこと。また、そのさま。


不穏(ふおん)

おだやかでないこと。状況が不安定で危機や危険をはらんでいること。また、そのさま。


節穴(ふしあな)

①板などの節が抜けおちたあとの穴。
②見る能力のない目。見えるはずのものを見落としたり、物事の意味を見抜く力のないことをあざけっていう語。


不実(ふじつ)

①誠実でないこと。誠意や情味に欠けていること。また、そのさま。
②事実でないこと。いいかげんなこと。偽り。


不躾(ぶしつけ)

礼儀作法をわきまえないこと。無作法。無礼。


不純(ふじゅん)

純粋・純真でないこと。まじりけのあること。また、そのさま。


不振(ふしん)

勢い・成績・業績などがふるわないこと。盛んでないこと。また、そのさま。


無粋(ぶすい)

世態・人情、特に男女の間の微妙な情のやりとりに通じていないこと。また、そのさま。遊びのわからないさま、面白味のないさまなどにもいう。やぼ。


憮然(ぶぜん)

①失望してぼんやりするさま。失望や不満でむなしくやりきれない思いでいるさま。
②あやしみ驚くさま。


不遜(ふそん)

謙遜でないこと。思い上がっていること。


不徳(ふとく)

①徳にそむくこと。不道徳。
②徳が足りないこと。


侮蔑(ぶべつ)

見くだしさげすむこと。軽蔑。


不毛(ふもう)

①土地がやせていて作物や草木が育たないこと。また、そのさま。
②なんの進歩も成果も得られないこと。また、そのさま。


無礼(ぶれい)

礼儀にはずれること。また、そのさま。失礼。不躾 (ぶしつけ) 。無作法。


不和(ふわ)

仲が悪いこと。仲たがい。


閉口(へいこう)

①手に負えなくて困ること。また、そのさま。
②言い負かされたり圧倒されたりして、言葉に詰まること。
③口を閉じてものを言わないこと。


蔑視(べっし)

さげすむこと。見下げること。


崩壊(ほうかい)

くずれてしまうこと。こわれてしまうこと。


放蕩(ほうとう)

思うままに振る舞うこと。特に、酒や女遊びにふけること。また、そのさま。


褒貶(ほうへん)

ほめることとけなすこと。事のよしあしを言うこと。


謀略(ぼうりゃく)

人をおとしいれるはかりごと。


反故(ほご)

①書画などを書き損じた不用の紙。ほぐ。ほうご。ほんぐ。
②転じて、役に立たない物事。


没落(ぼつらく)

①栄えていたものが衰えること。
②城や陣地などが敵の手に落ちること。陥落。

「ま行」のネガティブな二字熟語

漫然(まんぜん)

心にとめて深く考えず、またはっきりとした目的や意識を持たないさま。とりとめのないさま。しまりのないさま。


未完(みかん)

まだ完全にはでき上がっていないこと。未完成。未完了。


未熟(みじゅく)

①果実・作物などがまだ十分に熟していないこと。また、そのさま。
②学問や技術などの経験・修練がまだ十分でないこと。また、そのさま。


無学(むがく)

①学問・知識のないこと。また、そのさま。ぶがく。
②仏語。煩悩を断ち尽くし、もはや学ぶべきもののない境地。阿羅漢果 (あらかんか) 。


無下(むげ)

①全くそうである事。疑う余地のないこと。すっかり。
②程度の全くひどいこと。何とも言いようのないこと。
③きわめていやしいこと。ひどくいやしむべきこと。


無視(むし)

存在価値を認めないこと。また、あるものをないがごとくみなすこと。


無知(むち)

知らないこと。知識がないこと。知恵のないこと。また、そのさま。


無恥(むち)

恥を恥と思わないこと。また、そのさま。恥知らず。


無茶(むちゃ)

①筋道が立たず、道理に合わないこと。また、そのさま。
②程度がはなはだしいこと。度を越していること。また、そのさま。
③知識がないこと。また、そのさま。


迷惑(めいわく)

①ある行為がもとで、他の人が不利益を受けたり、不快を感じたりすること。また、そのさま。
②どうしてよいか迷うこと。とまどうこと。


妄言(もうげん)

①でまかせに言うことば。
②いつわりのことば。うそ。妄語。


黙殺(もくさつ)

無視して取り合わないこと。

「や行」のネガティブな二字熟語

野卑(やひ)

言動が下品でいやしいこと。また、そのさま。


揶揄(やゆ)

からかうこと。からかい。


幼稚(ようち)

①年齢がおさないこと。子供であること。
②考え方・やり方などが未発達なこと。子供っぽいこと。また、そのさま。

「ら行」のネガティブな二字熟語

落魄(らくはい)

衰えて惨めになること。落ちぶれること。零落。らくたく。


吝嗇(りんしょく)

過度にものおしみすること。けち。


零落(れいらく)

①草木の葉が枯れ落ちること。
②落ちぶれること。さびれること。すたれること。
③死ぬこと。


劣悪(れつあく)

性質・状態などがひどく劣っていて悪いこと。また、そのさま。


狼藉(ろうぜき)

①無法な荒々しい振る舞い。乱暴な行い。
②物が乱雑に取り散らかっているさま。

「わ行」のネガティブな二字熟語

歪曲(わいきょく)

事柄を意図的にゆがめ曲げること。

ABOUT US
北澤篤史サイト運営者
1984年、大阪府生まれ。 著書 『マンガでわかる 漢字熟語の使い分け図鑑』(講談社、2024) ことわざ学会所属。ことわざ研究発表『WEB上でのことわざ探求:人々が何を知りたいのか』(ことわざ学会フォーラム、2023)



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