悪行や惨敗など、ネガティブな意味を持つ二字熟語を、五十音順に掲載しました。
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「あ行」のネガティブな二字熟語
悪行(あくぎょう)
人の道に外れた悪い行い。あっこう。
悪業(あくぎょう)
苦しみをもたらす悪い行い。とくに前世での悪事。黒業。
悪質(あくしつ)
①品物などが粗悪なこと。また、そのさま。
②たちが悪いこと。また、そのさま。
悪手(あくしゅ)
囲碁・将棋などで、その場面で打つべきでないまずい手。
悪習(あくしゅう)
悪い風習。悪い習慣。悪弊。
悪徳(あくとく)
道義に外れた言行。
悪評(あくひょう)
悪い評判。悪い批評。
悪辣(あくらつ)
情け容赦もなく、たちが悪いこと。あくどいこと。また、そのさま。
軋轢(あつれき)
人の仲が悪くなること。
暗澹(あんたん)
①薄暗くはっきりしないさま。暗く陰気なさま。
②将来の見通しが立たず、全く希望がもてないさま。
遺恨(いこん)
いつまでも恨みを残すこと。また、その恨み。忘れがたい恨み。
嫌気(いやけ)
①嫌だと思う気持ち。気の進まないこと。いやき。
②相場が思うとおりに動かなかったり、悪い情報が出たりして生じる悲観的な気持ち。また、そのような気持ちになること。
遺漏(いろう)
注意が足りなくて、もれること。手抜かりのあること。
陰険(いんけん)
①表面は何気なく装いながら、心の内に悪意を隠しているさま。
②意地悪そうに見えるさま。
陰湿(いんしつ)
暗くてじめじめしていること。陰気で晴れ晴れしないこと。また、そのさま。
迂闊(うかつ)
①うっかりしていて心の行き届かないこと。また、そのさま。
②回り遠くて実情にそぐわないこと。実際の役に立たないこと。また、そのさま。
胡乱(うろん)
①乱雑であること。いいかげんであること。また不誠実なこと。
②疑わしいこと。うさんくさいこと。
怨恨(えんこん)
うらむこと。また、深いうらみの心。
怨嗟(えんさ)
うらみ嘆くこと。
厭世(えんせい)
世の中をいやなもの、人生を価値のないものと思うこと。
横着(おうちゃく)
①すべきことを故意に怠けること。できるだけ楽をしてすまそうとすること。また、そのさま。
②わがままで、ずうずうしいこと。ずるいこと。また、そのさま。
横柄(おうへい)
いばって、人を無視した態度をとること。無礼、無遠慮なこと。また、そのさま。大柄 (おおへい) 。
臆病(おくびょう)
ちょっとしたことにも怖がったりしりごみしたりすること。また、そのような人や、そのさま。
怖気(おじけ)
怖がる気持ち。恐怖心。おぞけ。
汚辱(おじょく)
地位・名誉などをけがされることによる、はずかしめ。
汚名(おめい)
悪い評判。不名誉な評判。
怨念(おんねん)
うらみのこもった思い。うらみに思う気持ち。
「か行」のネガティブな二字熟語
改竄(かいざん)
文書などの字句を直すこと。特に、悪用するために、勝手に直すこと。
瓦解(がかい)
一部の瓦 (かわら) のくずれ落ちることが屋根全体に及ぶように、ある一部の乱れ・破れ目が広がって組織全体がこわれること。
確執(かくしつ)
自分の意見を固く主張して譲らないこと。また、そのために双方の間が不和になること。
禍根(かこん)
わざわいの起こるもと。
瑕疵(かし)
①きず。欠点。
②(法)行為・物・権利などに本来あるべき要件や性質が欠けていること。意思表示の取り消し、売主の担保責任などの前提となる。
過度(かど)
度を過ごすこと。程度が過ぎること。また、そのさま。
画餅(がべい)
絵にかいたもち。実際の役にたたないもののたとえ。
贋作(がんさく)
にせものを作ること。また、その作品。
寒心(かんしん)
心配などで肝をひやすこと。心に恐れを抱いて、ぞっとすること。
奸佞(かんねい)
心が曲がっていて悪賢く、人にこびへつらうこと。また、そのさま。
喜懼(きく)
喜びながら、一方では恐れること。喜びと恐れ。
偽装(ぎそう)
①ある事実をおおい隠すために、他の物事・状況をよそおうこと。
②周囲のものと似た色や形にして姿を見分けにくくすること。特に、戦場などで行うもの。カムフラージュ。
毀損(きそん)
①物をこわすこと。物がこわれること。
②傷をつけること。
詭弁(きべん)
①道理に合わないことを強引に正当化しようとする弁論。こじつけ。
②論理学で、外見・形式をもっともらしく見せかけた虚偽の論法。
欺瞞(ぎまん)
あざむくこと。だますこと。
逆境(ぎゃっきょう)
思うようにならず苦労の多い境遇。
教唆(きょうさ)
①教えそそのかすこと。
②他人に犯罪または不正行為の実行を決意させる行為。
怯弱(きょうじゃく)
臆病なこと。積極性のないこと。また、そのさま。
怯懦(きょうだ)
臆病で気が弱いこと。いくじのないこと。また、そのさま。
凶暴(きょうぼう)
性質が残忍で非常に乱暴なこと。また、そのさま。
虚勢(きょせい)
みせかけの威勢。からいばり。
曲解(きょっかい)
物事や相手の言動などを素直に受け取らないで、ねじまげて解釈すること。また、その解釈。
虚無(きょむ)
①何物もなく、むなしいこと。空虚。
②この世に存在するすべてのものに価値や意味を認めないこと。
③虚心であること。
④無限の宇宙。大空。虚空 (こくう) 。
⑤古代中国の老子の哲学で、万物の根源・本体は、はかりがたく無であるということ。
空虚(くうきょ)
①内部に何もないこと。また、そのさま。から。
②実質的な内容や価値がないこと。むなしいこと。また、そのさま。
空疎(くうそ)
形だけで内容がとぼしいこと。
愚挙(ぐきょ)
ばかげた行い。愚かな企て。
愚行(ぐこう)
考えの足りない、ばかげた行い。
苦渋(くじゅう)
にがくしぶいこと。転じて、物事がうまく進まず、苦しみ悩むこと。
愚図(ぐず)
はきはきしないで動作や決断が鈍いこと。また、そのような人やさま。
口先(くちさき)
①口の先端。
②本心でないうわべだけの言葉。ただ口でだけ言っている言葉。また、ものの言い方。
屈辱(くつじょく)
屈服させられて恥ずかしい思いをさせられること。はずかしめられて、面目を失うこと。
愚鈍(ぐどん)
判断力・理解力がにぶいこと。頭が悪くのろまなこと。また、そのさま。
苦杯(くはい)
にがい経験。つらい経験。
愚蒙(ぐもう)
おろかで道理がわからないこと。また、そのさま。愚昧 (ぐまい) 。
苦悶(くもん)
肉体的または精神的に苦しみもだえること。
愚弄(ぐろう)
人をばかにしてからかうこと。
軽視(けいし)
軽くみること。軽く考えて、その価値や影響力を認めないこと。
軽笑(けいしょう)
軽蔑して笑うこと。せせらわらい。嘲笑。
軽率(けいそつ)
物事を深く考えずに軽々しく行うこと。また、そのさま。かるはずみ。
軽薄(けいはく)
①言葉や態度が軽々しくて、思慮の深さや誠実さが感じられないこと。また、そのさま。
②人の機嫌をとること。また、その言葉。おせじ。ついしょう。
③物が軽くて、うすいこと。また、そのさま。
軽蔑(けいべつ)
いやしいもの、劣ったものなどとみなして、ばかにすること。さげすむこと。
怪訝(けげん)
不思議で合点のゆかないさま。
下賤(げせん)
いやしいこと。身分が低いこと。また、そのさま。卑賤。
懈怠(けたい)
仏教用語。仏道修行に励まないこと。怠りなまけること。六大煩悩の一つあるいは二十随煩悩の一つとして数えられる。
決裂(けつれつ)
会談や交渉などで意見が一致せず物別れになること。
険悪(けんあく)
道路・天候・人心などがけわしくわるいこと。
倦厭(けんえん)
あきていやになること。
嫌悪(けんお)
憎みきらうこと。不愉快に思うこと。
元凶(げんきょう)
悪党の中心人物。悪者のかしら。転じて、諸悪の根源。
剣呑(けんのん)
あやういこと。あやぶむこと。
狡猾(こうかつ)
わるがしこいこと。こすいこと。
厚顔(こうがん)
面の皮のあついこと。恥知らずでずうずうしいこと。また、そのさま。鉄面皮。
傲然(ごうぜん)
おごり高ぶって尊大に振る舞うさま。
誤解(ごかい)
ある事実について、まちがった理解や解釈をすること。相手の言葉などの意味を取り違えること。思い違い。
誤記(ごき)
あやまって書くこと。書きあやまり。
酷評(こくひょう)
手厳しく批評すること。また、その批評。
虚仮(こけ)
[名]
①思慮の浅いこと。愚かなこと。また、その人。
②仏語。真実でないこと。外面と内心とが一致しないこと。
[接頭]名詞などに付く。
①見せかけだけで中身のない意を表す。
②むやみやたらにすることや、そのような状態であることをけなしていうのに用いる。
姑息(こそく)
①一時のまにあわせ。その場逃れ。
②俗に、卑怯なさま。
刻苦(こっく)
心身を苦しめてつとめること。甚だしく苦労すること。
誤認(ごにん)
誤ってそれと認めること。見まちがえること。
誤謬(ごびゅう)
①あやまり。まちがい。
②論理的な誤りを含む推理。虚偽。
混沌(こんとん)
①天地がまだ開けず不分明である状態。
②すべてが入りまじって区別がつかないさま。
「さ行」のネガティブな二字熟語
搾取(さくしゅ)
階級社会において、生産手段の所有者が、直接生産者からその労働の成果を取得すること。
雑魚(ざこ)
①いろいろな種類の入り交じった小魚。また、小さい魚。じゃこ。
②地位の低い者、取るに足りない者をたとえていう語。小物。
詐取(さしゅ)
金品をだまして取ること
挫折(ざせつ)
仕事や計画などが、中途で失敗しだめになること。また、そのために意欲・気力をなくすこと。
左遷(させん)
低い地位・官職におとすこと。左降。
蹉躓(さち)
つまずくこと。また、失敗すること。
殺伐(さつばつ)
平気で人を殺しかねないようなあらあらしい心や気風であるさま。すさんでいること。
蹉跌(さてつ)
物事がうまく進まず、しくじること。挫折。失敗。
慚愧(ざんき)
①心から恥じ入ること。
②悪口をいうこと。
惨憺(さんたん)
①いたましいこと。なげかわしいこと。また、そのさま。
②いたましくて見るに忍びないさま。見るも無残なさま。
③心をくだき思い悩むさま。
④薄暗くて気味が悪いさま。
惨敗(ざんぱい)
ひどくまけること。みじめな負け方。
惨烈(さんれつ)
きわめてむごたらしいこと。きわめてきびしいこと。また、そのさま。
私怨(しえん)
個人的なうらみ。
自虐(じぎゃく)
自分で自分をいじめ苦しめること。
自嘲(じちょう)
自分で自分をあざけること。自分で自分を軽蔑しあざ笑うこと。
失意(しつい)
望みが遂げられなかったり、当てが外れたりして、がっかりすること。
失脚(しっきゃく)
①失敗したり陥れられたりして、地位や立場を失うこと。
②(「脚」を金銭の意の「あし」に通わせて。)かかった費用。失費。
桎梏(しっこく)
人の行動を厳しく制限して自由を束縛するもの。
失態(しったい)
失敗して体面を失うこと。また、面目を損なうようなしくじり。
失墜(しっつい)
①おとすこと。失うこと。
②むだに使うこと。徒費。浪費。
③見落し。数えちがい。
嫉妬(しっと)
①自分よりすぐれている人をうらやみねたむこと。
②自分の愛する者の愛情が、他の人に向けられるのを恨み憎むこと。やきもち。悋気 (りんき) 。
失念(しつねん)
①うっかり忘れること。
②心を散漫させる煩悩の一つ。
失礼(しつれい)
①他人に接する際の心得をわきまえていないこと。礼儀に欠けること。また、そのさま。失敬。
②他人のもとを立ち去ることのていねいな言い方。
③軽く謝るとき、人に何かたずねたり頼んだりするとき、また人と別れるときなどのあいさつの言葉。
邪悪(じゃあく)
心がねじ曲がって悪いこと。また、そのさまやそのもの。奸悪 (かんあく) 。
邪推(じゃすい)
ひがんで悪く推量すること。
醜態(しゅうたい)
見苦しい態度・行動。恥ずべき状態。
醜聞(しゅうぶん)
その人の名誉や人格を傷つけるような、よくないうわさ。男女関係や金銭に関する評判など。スキャンダル。
蹂躙(じゅうりん)
ふみにじること。暴力・強権などをもって他を侵害すること。
諸悪(しょあく)
いろいろの悪事や悪行。また、多くの悪い現象や出来事。
憔悴(しょうすい)
心配や疲労・病気のためにやせ衰えること。
悄然(しょうぜん)
①元気がなく、しょぼしょぼとしたさま。憂えているさま。
②ものさびしいさま。ひっそりしたさま。
焦燥(しょうそう)
いらだちあせること。
性悪(しょうわる)
①性質の悪いこと。また、そのさまや、その人。
②浮気であること。また、そのさまや、その人。
心痛(しんつう)
①心配して深く思い苦しむこと。心を痛めること。
②胸が痛くなること。胸痛。
心労(しんろう)
あれこれ心配して心を使うこと。また、それによる精神的な疲れ。気苦労。気疲れ。
衰弱(すいじゃく)
次第に衰え滅びること。衰滅。
衰退(すいたい)
勢いや活力が衰え弱まること。衰微。凋落 (ちょうらく) 。
衰微(すいび)
勢いが衰えて弱くなること。衰退。
衰亡(すいぼう)
次第に衰え滅びること。衰滅。
杜撰(ずさん)
①著作で、典拠などが不確かで、いい加減なこと。
②物事のしかたがぞんざいで、手落ちが多いこと。
凄惨(せいさん)
目をそむけたくなるほどいたましいこと。ひどくむごたらしいこと。また、そのさま。
舌禍(ぜっか)
①自分の言論が法律・道徳などに反していたり、他人を怒らせたりしたために受けるわざわい。
②他人の中傷や悪口などによって受けるわざわい。
拙劣(せつれつ)
技術などが劣っていること。また、そのさま。へた。
浅学(せんがく)
学問や知識が未熟なこと。また、その人。自分のことをへりくだっていう語。
浅薄(せんぱく)
考えや知識が浅く行き届いていないこと。また、そのさま。あさはか。
殲滅(せんめつ)
残らずほろぼすこと。皆殺しにすること。
粗悪(そあく)
粗末で質が悪いこと。また、そのさま。
憎悪(ぞうお)
ひどくにくむこと。にくみ嫌うこと。
巣窟(そうくつ)
悪者などのかくれが。
糟糠(そうこう)
①酒かすと米ぬか。転じて、粗末な食べ物。
②値打ちのないもの。つまらないもの。
俗物(ぞくぶつ)
世間的な名誉や利益などに心を奪われている、つまらない人物。俗人。
粗雑(そざつ)
細かい点にまで注意がゆきとどかないこと。あらっぽくていいかげんなこと。また,そのさま。
粗暴(そぼう)
性質や挙動のあらあらしいこと。乱暴。
粗略(そりゃく)
物事の扱い方などが丁寧でないこと。また、そのさま。ぞんざい。
「た行」のネガティブな二字熟語
退屈(たいくつ)
①することがなくて、時間をもてあますこと。また、そのさま。
②飽き飽きして嫌けがさすこと。また、そのさま。
③疲れて嫌になること。
④困難にぶつかってしりごみすること。
⑤仏語。修行の苦難に負け、精進の気をなくすこと。
怠惰(たいだ)
すべきことをなまけて、だらしないこと。怠慢。
退転(たいてん)
① 仏語。修行を怠り、一度得た悟りを失って低いほうに落ちること。
②落ちぶれて他の地へ移ること。
③中断すること。
④しだいに衰えること。
退廃(たいはい)
①衰えてすたれること。くずれ荒れること。廃頽。
②道徳的な気風がすたれて健全な精神を失うこと。
怠慢(たいまん)
なまけて、仕事や義務をおこたること。
唾棄(だき)
つばを吐きすてること。転じて、非常に軽蔑して嫌うこと。
駄作(ださく)
出来の悪い作品。取るに足りない作品。
堕落(だらく)
①生活がくずれ、品行がいやしくなること。節操を失うこと。身をもちくずすこと。
②物事がその本来あるべき正しい姿や価値を失うこと。
③おちぶれること。零落。
④落ちること。墜落。
⑤仏語。道心を失って悪道に落ちること。
耽溺(たんでき)
酒色などにふけりおぼれること。
断念(だんねん)
思い切ること。あきらめること。
短慮(たんりょ)
①考えがあさはかなこと。思慮の足りないこと。また、そのさま。
②気の短いこと。また、そのさま。短気。せっかち。
恥辱(ちじょく)
体面・名誉などを傷つけること。はずかしめ。
稚拙(ちせつ)
子供じみて、へたなこと。
遅鈍(ちどん)
行動などがのろくて鈍いこと。気転がきかないこと。
中傷(ちゅうしょう)
根拠のないことを言いふらして、他人の名誉を傷つけること。
凋落(ちょうらく)
①花がしぼみおちること。また、容色がおとろえること。
②おちぶれること。
③おとろえて死ぬこと。
低俗(ていぞく)
下品で俗っぽいこと。程度が低く、趣味の悪いこと。また、そのさま。
為体(ていたらく)
ありさま。ようす。ざま。現在ではののしったり自嘲をこめたりして、好ましくない状態にいう。
鈍感(どんかん)
感じ方がにぶいこと。気がきかないこと。また、そのさま。
鈍重(どんじゅう)
動作や物事に対する反応がにぶくてのろいこと。また、そのさま。
頓挫(とんざ)
中途で行きづまってくじけること。計画や事業などが中途で進展しなくなること。
「な行」のネガティブな二字熟語
難癖(なんくせ)
非難すべき点。悪いところ。
難点(なんてん)
①むずかしいところ。処理などの困難な点。
②非難すべきところ。欠点。
柔弱(にゅうじゃく)
気力や体質が弱々しいこと。また、そのさま。じゅうじゃく。
「は行」のネガティブな二字熟語
背信(はいしん)
信頼や約束を裏切ること。信義にそむくこと。
破綻(はたん)
①やぶれほこびること。
②物事が成立しないこと。従来の関係を保てなくなること。
跋扈(ばっこ)
上を無視して権勢を自由にすること。転じて、一般に、勝手気ままにふるまうこと。のさばりはびこること。
万死(ばんし)
①生命の助かる見込みがないこと。また、命を投げ出すこと。
②何度も死ぬこと。
卑屈(ひくつ)
(他人にへつらって)自らを卑しめるいじけたさまであること。
卑下(ひげ)
①自分を劣ったものとしていやしめること。へりくだること。
②いやしめて見下すこと。また、そのさま。
非行(ひこう)
①道義にはずれた行為。不正行為。
②青少年の、社会の決まりなどにそむく行為。法律違反およびその潜在的可能性をもつ行動。
卑小(ひしょう)
取るに足りないこと。ちっぽけで価値の低いこと。また、そのさま。
逼迫(ひっぱく)
①苦痛や危機が身にせまること。悩み苦しむこと。
②事態がさし迫ること。特に、金銭的に余裕のなくなること。
非道(ひどう)
①人としてのあり方や生き方にはずれていること。また、そのさま。
②専門外のこと。
誹謗(ひぼう)
他人を悪く言うこと。そしること。
罷免(ひめん)
職務をやめさせること。免職。
非礼(ひれい)
礼儀にそむくこと。また、そのさま。
不安(ふあん)
気がかりで落ち着かないこと。心配なこと。また、そのさま。
不穏(ふおん)
おだやかでないこと。状況が不安定で危機や危険をはらんでいること。また、そのさま。
節穴(ふしあな)
①板などの節が抜けおちたあとの穴。
②見る能力のない目。見えるはずのものを見落としたり、物事の意味を見抜く力のないことをあざけっていう語。
不実(ふじつ)
①誠実でないこと。誠意や情味に欠けていること。また、そのさま。
②事実でないこと。いいかげんなこと。偽り。
不躾(ぶしつけ)
礼儀作法をわきまえないこと。無作法。無礼。
不純(ふじゅん)
純粋・純真でないこと。まじりけのあること。また、そのさま。
不振(ふしん)
勢い・成績・業績などがふるわないこと。盛んでないこと。また、そのさま。
無粋(ぶすい)
世態・人情、特に男女の間の微妙な情のやりとりに通じていないこと。また、そのさま。遊びのわからないさま、面白味のないさまなどにもいう。やぼ。
憮然(ぶぜん)
①失望してぼんやりするさま。失望や不満でむなしくやりきれない思いでいるさま。
②あやしみ驚くさま。
不遜(ふそん)
謙遜でないこと。思い上がっていること。
不徳(ふとく)
①徳にそむくこと。不道徳。
②徳が足りないこと。
侮蔑(ぶべつ)
見くだしさげすむこと。軽蔑。
不毛(ふもう)
①土地がやせていて作物や草木が育たないこと。また、そのさま。
②なんの進歩も成果も得られないこと。また、そのさま。
無礼(ぶれい)
礼儀にはずれること。また、そのさま。失礼。不躾 (ぶしつけ) 。無作法。
不和(ふわ)
仲が悪いこと。仲たがい。
閉口(へいこう)
①手に負えなくて困ること。また、そのさま。
②言い負かされたり圧倒されたりして、言葉に詰まること。
③口を閉じてものを言わないこと。
蔑視(べっし)
さげすむこと。見下げること。
崩壊(ほうかい)
くずれてしまうこと。こわれてしまうこと。
放蕩(ほうとう)
思うままに振る舞うこと。特に、酒や女遊びにふけること。また、そのさま。
褒貶(ほうへん)
ほめることとけなすこと。事のよしあしを言うこと。
謀略(ぼうりゃく)
人をおとしいれるはかりごと。
反故(ほご)
①書画などを書き損じた不用の紙。ほぐ。ほうご。ほんぐ。
②転じて、役に立たない物事。
没落(ぼつらく)
①栄えていたものが衰えること。
②城や陣地などが敵の手に落ちること。陥落。
「ま行」のネガティブな二字熟語
漫然(まんぜん)
心にとめて深く考えず、またはっきりとした目的や意識を持たないさま。とりとめのないさま。しまりのないさま。
未完(みかん)
まだ完全にはでき上がっていないこと。未完成。未完了。
未熟(みじゅく)
①果実・作物などがまだ十分に熟していないこと。また、そのさま。
②学問や技術などの経験・修練がまだ十分でないこと。また、そのさま。
無学(むがく)
①学問・知識のないこと。また、そのさま。ぶがく。
②仏語。煩悩を断ち尽くし、もはや学ぶべきもののない境地。阿羅漢果 (あらかんか) 。
無下(むげ)
①全くそうである事。疑う余地のないこと。すっかり。
②程度の全くひどいこと。何とも言いようのないこと。
③きわめていやしいこと。ひどくいやしむべきこと。
無視(むし)
存在価値を認めないこと。また、あるものをないがごとくみなすこと。
無知(むち)
知らないこと。知識がないこと。知恵のないこと。また、そのさま。
無恥(むち)
恥を恥と思わないこと。また、そのさま。恥知らず。
無茶(むちゃ)
①筋道が立たず、道理に合わないこと。また、そのさま。
②程度がはなはだしいこと。度を越していること。また、そのさま。
③知識がないこと。また、そのさま。
迷惑(めいわく)
①ある行為がもとで、他の人が不利益を受けたり、不快を感じたりすること。また、そのさま。
②どうしてよいか迷うこと。とまどうこと。
妄言(もうげん)
①でまかせに言うことば。
②いつわりのことば。うそ。妄語。
黙殺(もくさつ)
無視して取り合わないこと。
「や行」のネガティブな二字熟語
野卑(やひ)
言動が下品でいやしいこと。また、そのさま。
揶揄(やゆ)
からかうこと。からかい。
幼稚(ようち)
①年齢がおさないこと。子供であること。
②考え方・やり方などが未発達なこと。子供っぽいこと。また、そのさま。
「ら行」のネガティブな二字熟語
落魄(らくはい)
衰えて惨めになること。落ちぶれること。零落。らくたく。
吝嗇(りんしょく)
過度にものおしみすること。けち。
零落(れいらく)
①草木の葉が枯れ落ちること。
②落ちぶれること。さびれること。すたれること。
③死ぬこと。
劣悪(れつあく)
性質・状態などがひどく劣っていて悪いこと。また、そのさま。
狼藉(ろうぜき)
①無法な荒々しい振る舞い。乱暴な行い。
②物が乱雑に取り散らかっているさま。
「わ行」のネガティブな二字熟語
歪曲(わいきょく)
事柄を意図的にゆがめ曲げること。