小学校6年間で習うことわざ312語を意味付きで五十音順に掲載しました。
最重要のことわざ100語を確認したい方は【ことわざ100選】有名なことわざ意味付きをご覧ください。
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【索引】小学校で習うことわざ
あ行 | か行 | さ行 |
た行 | な行 | は行 |
ま行 | や行 | ら行 |
わ行 |
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「あ行」の小学校で習うことわざ
会うは別れの始め(あうはわかれのはじめ)
- 意味・教訓
会えば必ず別れるときが来る。会うことは別れることの始まりでもあること。
人生には出会いと別れがつきものであり、一つ一つの縁を大切にすることの大切さを教えることわざ。 - 使用例
「楽しい時間もいつか終わるけど、それがあるからこそ大切にできるよね。会うは別れの始め、か…。」
青菜に塩(あおなにしお)
- 意味・教訓
塩をかけた青菜がしおれてしまうように、人が元気をなくしてしょんぼりする様子を表すことわざ。
突然のショックや落胆によって、すっかり意気消沈してしまうことを意味する。 - 使用例
「試験に落ちたと聞いた途端、彼は青菜に塩みたいに元気がなくなったよ。」
青は藍よりいでて藍より青し(あおはあいよりいでてあいよりあおし)
- 意味・教訓
弟子や子どもが、師匠や親よりも優れた存在になることのたとえ。
努力次第で、教えを受けた者が、教えた者を超えることができるという教え。 - 使用例
「師匠を超える技術を持つなんて、まさに青は藍より出でて藍より青しだね。」
赤子の手を捻る(あかごのてをひねる)
- 意味・教訓
赤ん坊の手を簡単にひねることができるように、とても簡単にできることのたとえ。
相手が弱すぎたり、簡単すぎて全く苦労しない様子を表すことわざ。 - 使用例
「この計算問題、簡単すぎて一瞬で解けたよ。まさに赤子の手を捻るようなものだった。」
秋茄子は嫁に食わすな(あきなすはよめにくわすな)
- 意味・教訓
秋の茄子は美味しいため、嫁にはもったいなくて食べさせたくないという嫁いびりの意味と、茄子は体を冷やすため、嫁の健康を気遣って食べさせないほうが良いという説がある。
文脈によって解釈が変わることわざ。 - 使用例
「昔は”秋茄子は嫁に食わすな“って言われてたけど、今は嫁いびりの意味じゃなく、体を冷やすからだって説明されることが多いね。」
秋の日は釣瓶落とし(あきのひはつるべおとし)
- 意味・教訓
秋の日没は井戸の釣瓶(つるべ)が一気に落ちるように、あっという間に暗くなるということ。
時間が過ぎるのが早いことや、物事が急速に進むことのたとえとして使われることもある。 - 使用例
「夕方まで遊んでたら、気づいたら真っ暗!秋の日は釣瓶落としって本当だね。」
悪事千里を行く(あくじせんりをいく)
- 意味・教訓
悪い行いは、良い行いよりも早く広まり、すぐに世間に知れ渡るということ。
悪事は隠し通せず、必ず明るみに出ることを教えることわざ。 - 使用例
「ちょっとした不正が、あっという間に広まったよ。やっぱり悪事千里を行くって言う通りだね。」
悪銭身につかず(あくせんみにつかず)
- 意味・教訓
不正な手段や楽をして手に入れたお金は、無駄遣いしてすぐになくなってしまうということ。
正当な方法で努力して得たものこそ、大切に使うべきだという教え。 - 使用例
「ギャンブルで儲けても、結局すぐに使い果たしてしまったよ。悪銭身につかずだね。」
揚げ足を取る(あげあしをとる)
- 意味・教訓
人のちょっとした言い間違いや失敗を取り上げて、非難したりからかったりすること。
揚げ足を取るような行為は、相手に不快感を与え、人間関係を悪くすることがあるため注意が必要。 - 使用例
「ちょっとした言い間違いを何度も指摘するなんて、揚げ足を取るのはやめたほうがいいよ。」
頭隠して尻隠さず(あたまかくしてしりかくさず)
- 意味・教訓
悪事・欠点の一部を隠して全部を隠したつもりでいる愚かさをあざける言葉。
不完全な対策では意味がなく、全体をよく考えて行動することが大切であるという教え。 - 使用例
「ズルをしたのがバレないように必死に言い訳してるけど、証拠が残ってるよ。完全に頭隠して尻隠さずだね。」
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頭の上の蠅を追え(あたまのうえのはえをおえ)
- 意味・教訓
他人のことに口出しする前に、まずは自分自身の問題を解決すべきだということ。
自分の欠点や課題に目を向けずに、人のことばかり気にするのはよくないという教え。 - 使用例
「人のミスばかり指摘する前に、自分の仕事をちゃんと終わらせたら?頭の上の蠅を追えって言うしね。」
当たるも八卦当たらぬも八卦(あたるもはっけあたらぬもはっけ)
- 意味・教訓
占いや予測は、当たることもあれば外れることもあり、確実ではないということ。
運や偶然に頼りすぎず、自分の行動を大切にするべきだという教え。 - 使用例
「占いでは今日は運勢最悪だったけど、特に何も起こらなかったよ。当たるも八卦当たらぬも八卦だね。」
あちら立てればこちらが立たぬ(あちらたてればこちらがたたぬ)
- 意味・教訓
一方を立てると、もう一方が不満を抱き、両方を同時に満足させることが難しいということ。
バランスを取るのが難しい状況や、板挟みになる場面で使われることわざ。 - 使用例
「上司の意向を尊重すると部下が不満を持つし、部下の意見を聞くと上司が納得しない。あちら立てればこちらが立たぬ状況だね。」
悪貨は良貨を駆逐する(あっかはりょうかをくちくする)
- 意味・教訓
質の悪いものや不正なものが広まると、良いものが追いやられ、衰退してしまうということ。
社会や組織において、不正や低品質なものが増えると、全体の質が下がることを警告することわざ。 - 使用例:
「安価な粗悪品が市場に出回ると、本物の職人の技が衰退してしまうよ。まさに悪貨は良貨を駆逐するだね。」
暑さ寒さも彼岸まで(あつささむさもひがんまで)
- 意味・教訓
厳しい暑さや寒さも、春分・秋分の彼岸の頃には和らぐということ。
辛い状況もいずれ落ち着くので、耐え忍ぶことが大切だという教え。 - 使用例
「最近まで猛暑だったのに、急に涼しくなってきたね。やっぱり暑さ寒さも彼岸までって本当だ。」
後足で砂をかける(あとあしですなをかける)
- 意味・教訓
世話になった人や恩のある人に対して、裏切るような行為をすることのたとえ。
感謝の気持ちを忘れず、誠実な態度を大切にするべきだという教え。 - 使用例
「会社でお世話になったのに、辞めるときに悪口を言って去るなんて、後足で砂をかけるようなものだよ。」
後の祭り(あとのまつり)
- 意味・教訓
物事が終わった後で悔やんでも、手遅れでどうすることもできないということ。
チャンスを逃さないように、前もって行動することの大切さを教える。 - 使用例
「締め切りを過ぎてから書類を完成させても、もう受け付けてもらえないよ。まさに後の祭りだね。」
後は野となれ山となれ(あとはのとなれやまとなれ)
- 意味・教訓
物事を自分でやり遂げた後、結果がどうなろうともう関わらず、あとは運命に任せるということ。
後はたとえ野になろうと山になろうとかまいはしないということだが、先のことはともかくとしてといった、軽い気持ちで使われる場合もある。 - 使用例
「もう準備は全部終わったし、あとは結果を待つだけだね。後は野となれ山となれだ。」
穴があったら入りたい(あながあったらはいりたい)
- 意味・教訓
どこかへ隠れてしまいたいほど、恥ずかしくてたまら無い気持ちの例え。
自分の不注意や恥ずかしい状況から逃げたくなる心情を表す。 - 使用例
「みんなの前で言い間違いをしてしまって、顔が真っ赤になったよ。穴があったら入りたい気分だね。」
痘痕も靨(あばたもえくぼ)
- 意味・教訓
欠点や傷も、好きな人の前では魅力的に見えることがあるということ。
愛情や好意によって、欠点が長所に見えることを表すことわざ。 - 使用例
「彼の小さな癖も、私には可愛く見えるよ。痘痕も靨って言うしね。」
危ない橋を渡る(あぶないはしをわたる)
- 意味・教訓
危険やリスクを冒して、無理をして物事を進めることのたとえ。
慎重に行動するべき時に、あえてリスクを取ることがあるが、それが最終的に危険に繋がることもある。 - 使用例
「その仕事を引き受けるのは少しリスクが高いけど、やるしかない。まさに危ない橋を渡るようなものだね。」
虻蜂取らず(あぶはちとらず)
- 意味・教訓
一度に二つのことを欲張ると、どちらも得られないということ。
あれもこれもと手を出すより、一つのことに集中して取り組むことの大切さを教えることわざ。 - 使用例
「仕事と趣味を同時に始めようとしてるけど、うまくいかないかもしれないね。虻蜂取らずにならないように注意しないと。」
余り物に福がある(あまりものにふくがある)
- 意味・教訓
人が選んだり、取ったりした後の残った物に思いがけない幸運がある。
最初は価値がないと思われていたものや、余ったものに意外な幸運が隠れている場合があるという教訓。 - 使用例
「たまたま余った仕事を引き受けたら、思わぬチャンスが舞い込んできたんだ。余り物に福があるって本当だね。」
雨降って地固まる(あめふってじかたまる)
- 意味・教訓
一時的な困難やトラブルが過ぎた後、かえって物事がしっかりと安定すること。苦しい状況を乗り越えることで、逆に状況が良くなるという教訓。 - 使用例
「最初は仕事がうまくいかなかったけど、試練を乗り越えたらチームワークも深まったし、今では前よりも強固な関係ができたよ。まさに雨降って地固まるだね。」
案ずるより産むが易し(あんずるよりうむがやすし)
- 意味・教訓
何かを始める前にあれこれ心配するより、実際にやってみる方が簡単であることが多い。心配しているだけでは解決しないので、行動してみることが大切だという教訓。 - 使用例
「新しい仕事を始めるのが不安だったけど、実際にやってみたら意外とスムーズに進んだよ。案ずるより産むが易しだね。」
いざ鎌倉(いざかまくら)
- 意味・教訓
いよいよ実行の時が来た、または重要な局面に直面したことを表す言葉。元々は、鎌倉時代の鎌倉幕府の場所に由来し、いざ戦の準備をする時に使われた表現で、ここでは行動を起こす瞬間を意味する。 - 使用例
「準備は整ったし、いざ鎌倉だ!これから大事なプレゼンに臨んでくるよ。」
石の上にも三年(いしのうえにもさんねん)
- 意味・教訓
つらくてもがまんして努力を続ければ、やがて報われるということ。すぐに結果を求めず、辛抱強く続けることの重要性を教えることわざ。 - 使用例
「最初は全然うまくいかなかったけど、石の上にも三年だね。少しずつ上達してきたよ。」
石橋を叩いて渡る(いしばしをたたいてわたる)
- 意味・教訓
慎重に物事を進めること。リスクを避けるために、十分に確認したり、準備を整えたりしてから行動することが重要であるという教訓。 - 使用例
「新しい仕事を始める前に、しっかりと計画を立ててリスクを確認したよ。やっぱり石橋を叩いて渡るように慎重に進めるべきだね。」
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医者の不養生(いしゃのふようじょう)
- 意味・教訓
他人の健康や問題に関しては十分にアドバイスできる立場にあるのに、自分自身のことはおろそかにしてしまうこと。自分のことには無頓着で、他人には良い助言をするという矛盾を表すことわざ。 - 使用例
「彼女はいつも人に健康管理のアドバイスをしているけど、自分は夜遅くまで働いて不規則な生活をしている。まさに医者の不養生だね。」
いずれ菖蒲か杜若(いずれあやめかかきつばた)
- 意味・教訓
どちらも優れているので、選ぶのが難しいことを表す言葉。二つのものが同じくらい素晴らしく、どちらを選んでも良い結果になるという意味。 - 使用例
「この二つの仕事、どちらも魅力的で決められないな。いずれ菖蒲か杜若だね、どちらを選んでも後悔はないと思うよ。」
急がば回れ(いそがばまわれ)
- 意味・教訓
急いでいる時こそ、遠回りでも慎重に行動した方が結果的に早くうまくいくということ。焦らず、冷静に事を進めることが大切だという教訓。 - 使用例
「納期が迫っているけど、急がば回れだよ。焦ってミスをしてしまうより、少し慎重に進める方が効率的だと思う。」
一事が万事(いちじがばんじ)
- 意味・教訓
一つの事例や行動が、他のすべてのことに影響を与えること。ある人の一つの行動や態度が、その人全体を示すことがあるという教訓。他人のよくない点について使われることが多い。 - 使用例
「彼の言動を見ていると、やはり一事が万事だね。小さなことでも、普段から慎重に行動すべきだと感じるよ。」
一難去ってまた一難(いちなんさってまたいちなん)
- 意味・教訓
一つの問題が解決しても、次々と新たな問題が現れること。困難が続くことを表す言葉で、努力しても次々に課題がやってくるという意味。 - 使用例
「やっと大きな問題を解決したと思ったら、今度は別の問題が出てきたよ。まさに一難去ってまた一難だね。」
一年の計は元旦にあり(いちねんのけいはがんたんにあり)
- 意味・教訓
新しい一年をどう過ごすかの計画は、元旦に立てるべきだということ。新しい年の始まりに目標を定めることで、その一年が有意義になるという教訓。 - 使用例
「今年こそは健康を意識して生活習慣を改善するぞ!一年の計は元旦にあり、今から計画を立ててみよう。」
一富士二鷹三茄子(いちふじにたかさんなすび)
- 意味・教訓
初夢に見ると縁起が良いとされる三つのものを並べたことわざ。
富士山は「高い志」、鷹は「賢さと力強さ」、茄子は「事を成す(成功する)」の象徴とされ、
良い一年の始まりを願う意味が込められている。 - 使用例
「今年の初夢に富士山が出てきたんだ!一富士二鷹三茄子っていうし、きっと良い一年になるよ!」
一寸先は闇(いっすんさきはやみ)
- 意味・教訓
ほんのわずか先の未来でさえ何が起こるかわからない。
人生は予測不可能であり、良いことも悪いことも突然起こりうるので、油断せず慎重に行動すべきである。 - 使用例
「順調に進んでいた案件が急に中止になったなんて…本当に一寸先は闇だな。」
一寸の虫にも五分の魂(いっすんのむしにもごぶのたましい)
- 意味・教訓
小さく弱い者であっても、それなりの意地や誇りを持っているので、決して侮ってはいけない。
どんな存在にも尊厳があり、軽んじることはよくないという教え。 - 使用例
「彼は普段おとなしいけど、いざというときはしっかり自分の意見を言うよ。一寸の虫にも五分の魂って言うしね。」
いつまでもあると思うな親と金(いつまでもあるとおもうなおやとかね)
- 意味・教訓
親の存在やお金は、永遠にあるわけではない。
親孝行はできるうちにし、お金も無駄遣いせず大切に扱うべきだという教え。 - 使用例
「若いうちはつい浪費しがちだけど、いつまでもあると思うな親と金。しっかり貯金しないとね。」
犬も歩けば棒に当たる(いぬもあるけばぼうにあたる)
- 意味・教訓
積極的に行動すれば、思わぬ災難に遭うこともあるが、逆に思いがけない幸運に恵まれることもある。
「何もしなければ何も起こらないが、行動することで良いことも悪いこともある」という教え。 - 使用例
「とりあえず応募してみたら、まさかの一次選考通過!犬も歩けば棒に当たるって本当だね!」
井の中の蛙大海を知らず(いのなかのかわずたいかいをしらず)
- 意味・教訓
狭い世界に閉じこもっていると、広い世界のことを知らず、自分の考えや知識がすべてだと思い込んでしまう。
視野を広げ、外の世界を知ることが大切だという教え。 - 使用例
「この業界しか知らなかったけど、他の分野の人と話してみたら新しい発見がたくさんあったよ。やっぱり井の中の蛙大海を知らずだね。」
言わぬが花(いわぬがはな)
- 意味・教訓
何でもはっきりと言うよりも、あえて言わないほうが美しく、良い結果を生むことがある。
言葉にしてしまうと興ざめすることや、余計な誤解を招くこともあるため、沈黙が大切な場面もあるという教え。 - 使用例
「はっきり伝えるのも大事だけど、時には言わぬが花ってこともあるよ。慎重に言葉を選ぼう。」
魚心あれば水心(うおごころあればみずごころ)
- 意味・教訓
相手が好意を持てば、こちらも好意を返したくなるもの。
お互いの関係は持ちつ持たれつであり、良い関係を築くには、まず自分から歩み寄ることが大切だという教え。 - 使用例
「彼女に協力してもらいたいなら、まずこちらから助けてあげることが大事だよ。魚心あれば水心って言うしね。」
牛にひかれて善光寺参り(うしにひかれてぜんこうじまいり)
- 意味・教訓
思いがけないきっかけで、良い方向へ導かれることもある。
最初は気が進まなくても、結果的に良い経験や学びになることがあるという教え。 - 使用例
「最初は嫌々だったけど、行ってみたらすごく楽しかったよ。まさに牛にひかれて善光寺参りだね!」
氏より育ち(うじよりそだち)
- 意味・教訓
生まれや家柄よりも、どのような環境で育ち、どのような教育を受けたかのほうが、人の人格や能力に大きく影響を与える。
努力や経験次第で、立派な人になることができるという教え。 - 使用例
「彼は名門の家の出身じゃないけど、とても礼儀正しくて立派な人だよ。やっぱり氏より育ちって大事だね。」
嘘から出た実(うそからでたまこと)
- 意味・教訓
最初は嘘や冗談だったことが、偶然にも本当のことになってしまうこと。
また、ふとしたきっかけで良い結果につながることもあるという教え。 - 使用例
「冗談半分で『海外に住みたい』って言ってたけど、本当に留学が決まっちゃったよ!まさに嘘から出た実だね。」
嘘つきは泥棒の始まり(うそつきはどろぼうのはじまり)
- 意味・教訓
小さな嘘をつくことが習慣になると、やがて大きな悪事につながることもある。
嘘を軽く考えず、誠実な生き方をすることが大切だという教え。 - 使用例
「ちょっとした嘘だからって甘く見ちゃダメだよ。嘘つきは泥棒の始まりって言うしね。」
嘘も方便(うそもほうべん)
- 意味・教訓
時には相手を思いやり、物事を円滑に進めるために、嘘が必要になることもある。
ただし、悪意のある嘘ではなく、優しさや思いやりからくる嘘であるべきという教え。 - 使用例
「おばあちゃんを安心させるために、『元気だよ』って言ったんだ。本当は少し風邪気味だけど、嘘も方便ってこともあるよね。」
歌は世につれ世は歌につれ(うたはよにつれよはうたにつれ)
- 意味・教訓
世の中の流れや時代の変化に応じて、流行する歌も変わっていく。
また、歌も時代を反映し、世の中に影響を与えることがあるという教え。 - 使用例
「昔のヒット曲を聴くと、その時代の雰囲気がよくわかるよね。歌は世につれ世は歌につれ、って本当に実感するよ。」
鵜の真似をする烏(うのまねをするからす)
- 意味・教訓
自分に合わないことを無理に真似すると、かえって失敗してしまう。
他人のやり方をそのまま模倣するのではなく、自分に合った方法を見つけることが大切だという教え。 - 使用例
「先輩のプレゼンをそっくり真似したけど、うまくいかなかった…。やっぱり自分なりのやり方を見つけないとね。鵜の真似をする烏だったよ。」
馬の耳に念仏(うまのみみにねんぶつ)
- 意味・教訓
どんなにありがたい教えや忠告を説いても、理解しようとしない人には全く効果がない。
人の話をしっかり聞き、学ぶ姿勢を持つことが大切だという教え。 - 使用例
「何度も注意してるのに全然聞いてくれないよ。もう馬の耳に念仏だね。」
瓜の蔓に茄子はならぬ(うりのつるになすびはならぬ)
- 意味・教訓
どんなに望んでも、本来の性質や素質以上のものにはならない。
生まれ持ったものや環境には限界があることを理解し、無理な期待をしすぎないことが大切だという教え。 - 使用例
「彼にリーダーを任せたけど、やっぱり向いてなかったな…。瓜の蔓に茄子はならぬってことか。」
噂をすれば影がさす(うわさをすればかげがさす)
- 意味・教訓
人の噂をしていると、ちょうどその人が現れることがある。
偶然の巡り合わせを表し、あまり他人のことを軽々しく話すべきではないという教え。 - 使用例
「さっきまで彼の話をしてたら、ちょうど本人が来たよ!噂をすれば影がさす、って本当だね。」
江戸の敵を長崎で討つ(えどのかたきをながさきでうつ)
- 意味・教訓
本来関係のない場所や状況で、過去の恨みや仕返しを果たすこと。
筋違いな報復や、思わぬところで意趣返しをすることを意味する。 - 使用例
「テストで負けた仕返しに、ゲームで本気を出してきたよ…。まさに江戸の敵を長崎で討つだね。」
絵に描いた餅(えにかいたもち)
- 意味・教訓
どんなに立派な計画や理想があっても、それが実現しなければ何の意味もない。
机上の空論ではなく、実際に行動し、結果を出すことが大切だという教え。 - 使用例
「理想の会社を語るのはいいけど、具体的な行動がなければ絵に描いた餅だよ。」
海老で鯛を釣る(えびでたいをつる)
- 意味・教訓
わずかな労力や投資で、大きな利益や成果を得ることのたとえ。
少しの努力や工夫で、大きなリターンを得ることができるという教え。 - 使用例
「ちょっとしたプレゼントを贈っただけなのに、大きな仕事のチャンスをもらえたよ。まさに海老で鯛を釣るだね。」
縁の下の力持ち(えんのしたのちからもち)
- 意味・教訓
目立たないところで、人知れず努力し、支えている人のこと。
華やかに見える成果の裏には、影で頑張る人の存在があるという教え。 - 使用例
「この映画が成功したのは、裏方で準備してくれたスタッフのおかげだよ。まさに縁の下の力持ちだね。」
驕る平家は久しからず(おごるへいけはひさしからず)
- 意味・教訓
権力や地位を持ち、驕(おご)り高ぶる者は、長くは続かずやがて滅びる。
成功や栄華に慢心せず、謙虚さを忘れないことが大切だという教え。 - 使用例
「最近、あの会社は成功に酔いしれてるけど、ちょっと心配だな。驕る平家は久しからず、って言うしね。」
小田原評定(おだわらひょうじょう)
- 意味・教訓
いつまでも結論が出ず、無駄に議論ばかりを繰り返すこと。
物事を進めるには、慎重さも大切だが、適切な判断と決断力が必要だという教え。 - 使用例
「会議が長引いてるけど、結局何も決まらないね。まるで小田原評定だよ。」
鬼に金棒(おににかなぼう)
- 意味・教訓
もともと強い者が、さらに強さを増すような要素を得ること。
強い人や有利な立場の人が、さらに強力な武器や援助を得ることで、無敵になるという教え。 - 使用例
「彼はもともと優秀だけど、最新の機器を使いこなせるようになって、まさに鬼に金棒だね!」
鬼の居ぬ間に洗濯(おにのいぬまにせんたく)
- 意味・教訓
怖い人や厳しい人がいない間に、気を抜いたり、くつろいだりすること。
普段緊張している環境でも、束の間の休息を楽しむことが大切だという教え。 - 使用例
「上司が出張でいないから、今日はちょっとのんびり仕事しよう。鬼の居ぬ間に洗濯だね。」
鬼の霍乱(おにのかくらん)
- 意味・教訓
普段は健康で元気な人が、珍しく病気や体調を崩すこと。
どんなに強い人でも、時には体調を崩すことがあるので、無理をしすぎないことが大切だという教え。 - 使用例
「いつも元気な先輩が風邪をひくなんて珍しいね。まさに鬼の霍乱だよ。」
鬼の目にも涙(おにのめにもなみだ)
- 意味・教訓
普段は冷酷で情け容赦のない人でも、時には情にほだされて涙を流すことがある。
どんなに厳しい人でも、心の奥には優しさや感情があるという教え。 - 使用例
「厳しい先生が卒業式で泣いてたよ。鬼の目にも涙ってやつだね。」
帯に短したすきに長し(おびにみじかしたすきにながし)
- 意味・教訓
中途半端で、どの用途にも役に立たないこと。
何かを選ぶときには、ただ何となくではなく、実際に役立つかどうかを見極めることが大切だという教え。 - 使用例
「このバッグ、小さすぎて荷物が入らないし、大きなものを持つには微妙だね。帯に短したすきに長しだよ。」
溺れる者は藁をも掴む(おぼれるものはわらをもつかむ)
- 意味・教訓
切羽詰まった状況では、頼りにならないものにでもすがろうとすること。
困ったときほど冷静さを失わず、確かな方法を見極めることが大切だという教え。 - 使用例
「試験前に急いで怪しい参考書を買ったけど、結局役に立たなかったよ。溺れる者は藁をも掴むってことだね。」
思い立ったが吉日(おもいたったがきちじつ)
- 意味・教訓
何かをやろうと思ったときが、最も良いタイミングである。
迷って先延ばしにせず、思い立ったらすぐに行動することが大切だという教え。 - 使用例
「ずっとやりたかった英会話を始めることにしたよ!思い立ったが吉日だね。」
親思う心に勝る親心(おやおもうこころにまさるおやごころ)
- 意味・教訓
子が親を思う気持ちよりも、親が子を思う気持ちのほうが深く強いものだということ。
親の愛情の大きさを理解し、感謝の気持ちを忘れないことが大切だという教え。 - 使用例
「親の心配をうるさいと思ってたけど、社会に出てみてそのありがたさが分かったよ。やっぱり親思う心に勝る親心だね。」
親の心子知らず(おやのこころこしらず)
- 意味・教訓
親が子を思ってすることや心配する気持ちは、子どもにはなかなか理解されないものだ。
成長して初めて親のありがたみが分かることが多いという教え。 - 使用例
「子どもの頃は門限が嫌だったけど、今思えば親は心配してくれてたんだね。まさに親の心子知らずだったよ。」
終わり良ければ全て良し(おわりよければすべてよし)
- 意味・教訓
途中でどんなに苦労や失敗があっても、最終的に良い結果になれば、それまでのことは問題にならない。
最後まで諦めず、しっかりやり遂げることが大切だという教え。 - 使用例
「途中は大変だったけど、無事に成功してよかった!終わり良ければ全て良しだね。」
恩を仇で返す(おんをあだでかえす)
- 意味・教訓
親切や助けてもらったことに対して、感謝するどころか、逆に害を与えたり裏切ったりすること。
人の恩を忘れず、誠実に接することが大切だという教え。 - 使用例
「助けてあげたのに、裏切られるなんて…まさに恩を仇で返すって感じだよ。」
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