ことわざとは、人々の知恵をことばに表したもので、昔から多くの人によって伝えられてきたものです。
ことわざを使うと、表現が簡単で、むだがなくなります。
また、ことわざは多くの人によって支持されてきたものですから、ことわざを使って主張すると、人の同意を得やすくなります。
この記事では、沢山あることわざの中でも、厳選して有名なことわざを100個にしぼり意味付きで掲載しました。
また、それぞれのことわざの上の⭐️印は知っておきたいことわざの重要度を表しています。
絶対知っておこう よく使われるから知っておこう 一応、知っておこうあなたが知っていることわざはいくつありますか?
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目次
「あ行」のことわざ意味付き
悪事や欠点などを、すっかりかくしたつもりでいても、その一部が現れている。
後のことはどうなろうとかまわないこと。
二つを同時に手に入れようとすると、両方とも手に入らない。
何かをする前はあれこれと心配するが、実際にやってみると案外簡単にできるものだ。
冷たい石の上でも3年も座りつづけていれば暖まってくる。がまん強く辛抱すれば必ず成功することのたとえ。
堅固な石橋をたたいて、堅固さを確かめてから渡る。用心の上にも用心深く物事を行うことのたとえ。
急ぐ時ほど、時間がかかっても安全な方法を取った方がよいことのたとえ。
①出しゃばって何かをすると、思いがけない災難にあう。
②外を出歩いていると、思いがけない幸せに、めぐりあうことがある。
何事も命あってできることで、死んでは何にもならない。
自分の身の回りのことしか知らないで、もっと広い世界があることを知らないこと。世間知らず。
相手が好きになってくれたら、こちらもそれに応ずる準備があるということ。
いくら説き聞かせても、何の効もないたとえ。
ほんの少しの元手や労力で多くの利益を得る。
他人のために苦労、努力をしても認められないこと。転じて、人に知られないが、陰で苦労、努力をすること。また、その人。
時には、自分よりも年下の者や未熟な者から教えられることがあることのたとえ。
もともと力のある者が、さらに力をたくわえて、より強くなること。
物事が中途半端で役に立たないこと。
親は子供のことをいろいろ心配するのに、子供はそんな親の気持ちも知らないで、逆らったり勝手なことをしたりするものだ。
「か行」のことわざ意味付き
恩顧を与えた物から思いがけず害を受けること。
どんなに上手な人でも、時には失敗する、というたとえ。
長年かけて身につけた経験や知恵は値打ちがあり、尊いものだ。
子供がかわいいのなら、甘やかさずに、苦労をさせる方がよい。
人から聞くと極楽のように思えるものでも、実際に見ると地獄のようである。
聞くは一時の恥聞かぬは一生の恥(きくはいっときのはじきかぬはいっしょうのはじ)
知らないことを人に聞くのは、少し恥ずかしいが、聞かずに知らないままでいると一生はずかしい思いをするので、すぐに聞くほうがよい。
何か一つでもすぐれた技をもっていれば、生活に困ったときの助けになる。
自分がしてしまったことを、後でしなければよかったと、残念に思っても、取り返しがつかない、という教え。
どんな名人でも、ときには失敗することがある。
商売に忙しくて、自分のすることをする暇のないことにいう。
「さ行」のことわざ意味付き
どんなにすぐれた名人でも、ときには失敗することもある。
物事に関係しなければ、禍を招くことはない。
平凡な人間でも、三人集まって考えれば、よい知恵がうかぶということ。
どんなに親しい間がらでも、礼儀を忘れてはいけない。
自分よりもよく知っているその道の専門家に対して、自分のほうがくわしいような顔をして教えるおろかさのたとえ。
人は付き合う人によって良くも悪くもなる。友だちを選ぶときはよく注意しなさいとの教え。
知れば気になることが、知らないために心配もなく、平気でいること。
好きなことは、自分から進んで努力するものなので、いつのまにかうまくなるものだ。
過ぎたるはなお及ばざるが如し(すぎたるはなおおよばざるがごとし)
程度を過ぎることは、足りないのと同じでよくない。何事もほどほどがよいとの教え。
小さい時に身につけたことは、大きくなってからも忘れないものだというたとえ。
大切なことのためには、ほかを犠牲にしてもやむを得ない。
よいことをするのにためらうなの意。
どんな大きな仕事でも、小さなことの積み重ねによって成しとげられるという教え。
損をしても、それをもとに大きな利益を得るようにする。
「た行」のことわざ意味付き
大きいものは小さいものの代わりになるので、小さいものよりも大きいものの方が役に立つ。
思いがけない幸運がめぐってくることのたとえ。たなぼた。あいた口へ餅。
人が忠告してくれる言葉は、自分の欠点や弱点を言われるので、なかなか素直に聞き入れにくいということ。
どんなにわずかなものでも、少しずつ積み重ねていけば、やがては大きなことが達成できるという教え。
もう少しというところでのがしたものは、実際よりもずっと大きく感じるものだ。
二つのものの間に非常に差のあることのたとえ。
すぐれてぬけ出ているものは、とかく憎まれる。また、さしでてふるまう者は、制裁されることのたとえ。
手近の事情はかえってわかりにくいものである。
遠くの親類より近くの他人(とおくのしんるいよりちかくのたにん)
遠くはなれて暮らす親類よりも、近くに住んでいる他人のほうが、いざというときにはたよりになるということ。
時間は貴重で有効なものだから、むだに費やしてはならない。
たぬき(狸)をまだつかまえないうちから、その毛皮がいくらで売られるか計算することから。
事が起こってからあわてて用意をすることのたとえ。
どれもみな同じくらいで、特にすぐれたものがないこと。
危険と気づかずに、また、自分から進んで危険に飛び込むこと。
「な行」のことわざ意味付き
何とか力になってあげたくても、お金も力もないので、どうすることもできないということ。
強い人や目上の人など、かないそうもない相手には、おとなしく従うほうが得だ。
悪いことの上に、さらに悪いことが重なることのたとえ。
人に親切にしておくと、それはめぐりめぐって、やがて自分のためになるのだから、人には親切にしなさいとの教え。
度重なる失敗にも屈せず奮起することのたとえ。また、人生の浮き沈みがはなはだしいことのたとえ。七転八起。
遠回しすぎて、思うように届かないこと。効果があまりなくて、もどかしいこと。
物事は、くり返し起きることが多いから注意しなさいという教え。悪いことに使う。
二兎を追う者は一兎をも得ず(にとをおうものはいっとをもえず)
欲張って二つのことを一度にしようとすると、どちらもうまくいかないことのたとえ。
効き目や手ごたえがまったくないことのたとえ。
苦労をせずに、もうけること。
何かを始めるときは、前もって準備をしておくことが大切だ。
人のそばに、その人の好きなものをおいておくと、危険だ。
どんなに値打ちのあるものでも、その値打ちがわからない人にとっては何の役にも立たない。
才能や実力のある人は、むやみにそれを表に出さない。
喉もと過ぎれば熱さを忘れる(のどもとすぎればあつさをわすれる)
つらいことや苦しいこと、受けた恩などは、苦しい時がすぎると、忘れてしまうことのたとえ。
なんの手ごたえもなく、はりあいのないこと。
「は行」のことわざ意味付き
話上手は聞き上手(はなしじょうずはききじょうず)
話すのが上手い人は、相手の話を聞くのも上手だ。
早起きをすれば、なにかしらよいことがある。
うわさというものは、伝わるのも早いが、そう長く続くものではなく、すぐに忘れ去られるということ。
ほかの人の良いところや悪いところをよく見て、自分の行いを反省しなさいという教え。
うわさをされるのは、うわさをされるそれなりの訳がある。
何度も聞くより、一度実際に自分の目で見るほうがまさる。
高い価値あるものでもそれの分からない者には無価値に等しいことのたとえ。
下手な鉄砲も数打てば当たる(へたなてっぽうもかずうてばあたる)
下手でも何度もやればうまくいくこともある。
下手なのに、そのことをやるのが好きで、とても熱心であること。
どんなに心の広い人でも、何度もひどいことをされれば、ついには怒り出すということ。
「ま行」のことわざ意味付き
無理に相手と争うよりも、勝ちをゆずる方が結果的には得になる。
物事がうまくいかないときは、あせらずに良い日がくるのをじっと待つ方がよい。
人を連れ戻すために出かけた人が、帰ってこなくなること。また、説得する人が逆に説得されてしまうこと。
自分のした悪いことが原因で、苦しんだり、ひどい目にあったりすることのたとえ。
幼いときの性質は、年をとってからも変わらないということ。
若い時に身につけた技術は、年をとった今でも自信がある。
とても頭の回転がよく、ものわかりが早いこと。
物事はそれぞれの専門家があるということ。
「や行」のことわざ意味付き
焼け石にすこしの水をかけても冷えないように、努力や援助がわずかでは効果がほとんど期待できないことのたとえ。
得だと思って安いものを買っても品質が悪くてすぐにだめになるので、結局は損をするということ。
一度うまくいっても、同じようにうまいことが、またあるとは限らないということ。
困っている時に、さらに困ったことが重なって起きること。
「ら行」のことわざ意味付き
世の中は、楽しいこともあれば、苦しいこともあるということ。
人が自分のためを思って注意してくれることばは、聞きづらいものである。
物事は、いろいろと議論するよりも、証拠を示す方がはっきりするということ。
「わ行」のことわざ意味付き
悪い出来事に出会っても、うまくそれを利用して、幸福につなげるとよいということ。
世の中には、鬼のように冷たい人ばかりでなく、やさしくて思いやりのある人もいる。
いつも明るくほがらかに暮らしている人の家には、自然に幸せがやってくるものだ。