当サイトのことわざの中から、『悪い意味・不幸・物事がうまくいかない』といった意味合いのことわざを選定し、五十音順に並べました。
ことわざというのは、生活をしていく上に役立つ色々な知恵を教えてくれることばになります。上手な例えを使った短い言葉で人生の教えや心理をあらわすものになります。
ことわざには皮肉なものとか、生活の知恵を教えるものもあります。
悪い意味や不幸のことわざを知ることにより、それがプラスの方向に働くヒントになると筆者は信じています。
この記事が、今現在自分は不幸と感じていたり、物事がうまくいかないと思っている人のお役に立てれば幸いです。
『ダメ人間・愚か者のことわざ』は、ダメ人間・愚か者のことわざ一覧をご覧ください。
目次
「あ行」の悪い意味・不幸・物事がうまくいかないことわざ
愛想も小想も尽き果てる(あいそもこそもつきはてる)
あきれ果てて好意や信頼感を失うこと。
開いた口が塞がらない(あいたくちがふさがらない)
あきれてものが言えない。
秋の鹿は笛に寄る(あきのしかはふえによる)
弱点に乗じられやすいということ。
悪銭身につかず(あくせんみにつかず)
不正に手に入れたお金は、無駄に使ってしまい残らないというたとえ。
当った者のふの悪さ(あたったもののふのわるさ)
当ったものが不運ということで、他にも大勢悪いことをしているのに、そのうちの幾人かが捕まったような場合にいう。
後足で砂をかける(あとあしですなをかける)
今までお世話になった方や恩がある方に、最後の方で裏切った上に、大変な迷惑や被害ををかけて去ることをたとえている。
後の祭り(あとのまつり)
物事が終わった後に後悔をしても手遅れであるということ。
阿鼻叫喚(あびきょうかん)
悲惨な状況に陥り、泣き叫び救いを求めるさまのたとえ。
虻蜂取らず(あぶはちとらず)
強欲なあまり、同時に2つのものを得ようとするが、結局どちらも得ることはできなかったという戒め。
歩く足には棒当たる(あるくあしにはぼうあたる)
外出したり活躍したりすれば、それだけ災いや障害につき当たる率も多いが反面では意外の幸せをつかむことも多いというもの。つまり動きまわっておれば、よいことにも悪い事にも逢うが、家にひっこんでいたのでは、大した生き甲斐も生まれないということ。
生簀の鯉(いけすのこい)
料理されるために生簀に飼われている鯉のように、死ぬべく運命が決まっていることのたとえ。
痛い上の針(いたいうえのはり)
痛い所にさらに針を刺す意で、悪い出来事が重なるたとえ。
痛む上に塩を塗る(いたむうえにしおをぬる)
・悪いことの上に、さらに悪いことが起きることのたとえ。
・困っていることの上にさらに困ることが重なるたとえ。
一難去ってまた一難(いちなんさってまたいちなん)
一つの災難が過ぎて、すぐにまた次の災難が起きること。
いつも柳の下に泥鰌は居らぬ(いつもやなぎのしたにどじょうはおらぬ)
一度成功したからといって、同じやり方で、いつも成功するとは限らないというたとえ。
犬の遠吠え(いぬのとおぼえ)
臆病な人が陰で虚勢を張り、または他人を攻撃すること。
因果応報(いんがおうほう)
よい行いには必ずよい結果、悪い行いには必ず悪い結果があるということ。
浮き川竹(うきかわたけ)
川のそばに生えていて水に浸っている竹が川水の増減によって浮き沈みすることから、不安定な境遇のたとえ。
浮き沈み七度(うきしずみななど)
人生には何度も浮き沈みがある。浮沈盛衰は人生の常であるから、一喜一憂するにはおよばないということ。
運を待つは死を待つに等し(うんをまつはしをまつにひとし)
自分で努力をせずにただ幸運を待っているのは、自らの死を待つように愚かなことだ、自滅のもとだ、ということ。運は努力によってのみ開けるという意味。
選んで粕を掴む(えらんでかすをつかむ)
あれこれと条件をつけて選択していると、かえって粕(つまらないもの)を掴むことがある。選り好みもほどほどにしないと失敗するという戒め。
遠慮なければ近憂あり(えんりょなければきんゆうあり)
目先の事ばかり考えて、遠い将来の事を考えずにいると、近いうちに必ず心配事が起こる。
恩を仇で返す(おんをあだでかえす)
恩を受けたのに、その人にひどいことをする。
「か行」の悪い意味・不幸・物事がうまくいかないことわざ
飼い犬に手を噛まれる(かいいぬにてをかまれる)
恩顧を与えた物から思いがけず害を受けること。
顔に泥を塗る(かおにどろをぬる)
その人の言動で他人の体面を汚すこと。恥をかかせること。
刀折れ矢尽きる(かたなおれやつきる)
何かと戦ったり、挑戦したりする手段や方法が無くなることをいう。元々は中国の歴史書物『後漢書』が語源と言われている。『後漢書』とは、中国の王朝であった後漢朝について書かれた歴史書物である。そこには、後漢に段熲という者がおり、その者が率いていた軍を中国の少数民族・羌が夜明けとともに奇襲をかけた。その時に、激戦のため戦場での足代わりになっていた馬からおりて戦い、戦いが長引くにつれ、刀が折れ、とうとう戦力の矢まで底をつきてしまい気力まで奪われたという内容が転じてきている。
渇して井を穿つ(かっしていをうがつ)
前もって準備をしなくて、必要な時に必要なものを準備するのでは到底間に合わないという意味。
金の切れ目が縁の切れ目(かねのきれめがえんのきれめ)
金銭によって成り立った関係は金が尽きれば絶えてしまう意。
禍福は糾える縄の如し(かふくはあざなえるなわのごとし)
幸福と不幸はより合わせた縄のように、常に入れかわりながら変転する意。
禍福門なし唯人の招く所(かふくもんなしただひとのまねくところ)
禍福や幸福がやってくるのには、初めから定まった門があるのではなく、悪をなせば禍がくるし、善をなせば幸福がくるのであって、幸不幸は結局その人の行いが招くものだという教え。
画竜点睛を欠く(がりょうてんせいをかく)
物事をりっぱに完成させるための、最後の仕上げを忘れること。また、全体を引き立たせる最も肝心なところが抜けていること。
川立ちは川で果てる(かわだちはかわではてる)
得意だと思っていることは油断しやすく、そのために身を滅ぼしてしまうことがるというたとえ。
閑古鳥が鳴く(かんこどりがなく)
商売などで人が集まらなくて、さみしい様子のこと。また、人の訪れがないこと。
雉も鳴かずば撃たれまい(きじもなかずばうたれまい)
無用のことを言わなければ、禍をまねかないですむことのたとえ。
木に縁りて魚を求む(きによりてうおをもとむ)
方法を誤っては、事は成就しないことにいう。
九仞の功を一簣に虧く(きゅうじんのこうをいっきにかく)
事が今にも成就しようとして最後のわずかな油断のために失敗するたとえ。
騏驎も老いては駑馬に劣る(きりんもおいてはどばにおとる)
どんなに優れた人でも、年をとってしまうと働きがにぶくなり、ふつうの人にも及ばなくなるというたとえ。
草を打って蛇を驚かす(くさをうってへびをおどろかす)
草むらを棒などで打ち、潜んでいた蛇を驚かすことで、何気なくしたことが思いがけない結果を招くこと。またある者を懲らしめることによって他の人を戒めるたとえ。
蛇の口裂け(くちなわのくちさけ)
欲深さで身を滅ぼすこと。
口は禍の門(くちはわざわいのもん)
不用意な発言は身を滅ぼす要因になるため、発する言葉は十分に慎むべきだという事。
何気なく言った言葉が元で災難を招き、身を滅ぼすこともあるので、発言をする際には慎重にすべきだという事。
芸が身を助くるほどの不仕合わせ(げいがみをたすくるほどのふしあわせ)
落ちぶれた後、道楽で覚えた芸事で生計を立てているみじめな境遇をいったもの。
桂馬の高上がり(けいまのたかあがり)
身分や実力に伴わないような、不相応な出世をすると、失敗する恐れがあるというたとえ。桂馬とは、将棋の駒のこと。桂馬は変則的に前の駒を飛び越えて進ことができる。しかしむやみに進み過ぎてしまうと、身動きが取れなくなってしまい、歩などの餌食になってしまうことから。
後悔先に立たず(こうかいさきにたたず)
すでにしてしまったことを、後から悔やんでもどうにもならないということ。
後悔しないように、事前に注意すべきという戒め。
「さ行」の悪い意味・不幸・物事がうまくいかないことわざ
塞翁が馬(さいおうがうま)
人生は吉凶・禍福が予測できないことのたとえ。塞翁失馬。
匙を投げる(さじをなげる)
医者が治療の方法が見つからないと、薬の調合用の匙を投げだすことから、物事に成功する見込みがなくて、あきらめてしまうこと。医者が病人の治療をあきらめるほと、病状が悪化して、手の施しようがないこと。治療や病人に対してだけではなく、これ以上どのように努力をしても、もう成功する見込みがないと悟り、あきらめてしまうこと。
三年飛ばず鳴かず(さんねんとばずなかず)
他日雄飛する機会を待って長い間雌伏していること。
自業自得(じごうじとく)
自分の悪行の報いを自分が受けること。一般に悪い報いにもちいられるが、元来は自分が受ける結果のすべては、自分が種をまいたものであるという仏教の因果の法則を表す語。自分の行為の報いを自分自身がうけること。一般に、悪業の報いを受けることにいう。仏教用語。自分でしでかしたことだから、悪い報いをえてもやむをえないということ。
地獄の一丁目(じごくのいっちょうめ)
破滅や困難に向かう第一歩。
獅子身中の虫(しししんちゅうのむし)
獅子の体内に寄生して恩恵を受けている虫が、獅子を死に至らしめるということで、内部にいて味方でありながら、味方に害を与えるもののたとえ。
死生命あり(しせいめいあり)
人の生死は天の定めるところであり、人力ではどうにもできないということ。
四面楚歌(しめんそか)
周りを敵に囲まれて苦しい立場に陥ったこと。誰の助けもなく孤立すること
駿馬痴漢を乗せて走る(しゅんめちかんをのせてはしる)
せっかくのいい馬なのに、乗っているのがつまらない男で実にもったいない、という意味から転じて、相応の相手にめぐりあえない、世の中は思うようにいかないことを表現したことば。特に、美人がつまらない男と結婚することをたとえる。
正直者が馬鹿を見る(しょうじきものがばかをみる)
悪賢い者がずるく立ち回って得をするのに反し、正直な者はかえってひどい目にあう。世の中が乱れて、正しい事がなかなか通らないことをいう。正直者が損をする。
盛者必衰(じょうしゃひっすい)
この世は無常であるから、盛んなものは必ず衰えるということ
勝負は時の運(しょうぶはときのうん)
勝つか負けるかはその時の運によるもので、強い者が必ず勝つとは限らない。
白羽の矢が立つ(しらはのやがたつ)
人身御供を求める神が、その望む少女の家の屋根に人知れず白羽の矢を立てるという俗伝から。多くの人の中で、これぞと思う人が特に選び定められる。また、犠牲者になる。
死んだ子の年を数える(しんだこのとしをかぞえる)
死んでしまった子が生きていれば幾つになると計算するように、言っても仕方のない過ぎ去ったことについてあれこれ愚痴をこぼすこと。
急いては事を仕損じる(せいてはことをしそんじる)
物事を焦って急ぐと、失敗しやすいというたとえ。
船頭多くして船山に上る(せんどうおおくしてふねやまにのぼる)
指図する人が多すぎると方針が統一できずに、物事が目的の方向へ進んでしまうことのたとえ。
前門の虎、後門の狼(ぜんもんのとら、こうもんのおおかみ)
困ったことや、災難から逃れることができたと思ったら、また困ったことや災難にあうというたとえ。
千里の馬も伯楽に逢わず(せんりのうまもはくらくにあわず)
いつの時代にも優秀な人はいるが、その才能を見抜いて能力を発揮させることができる人はなかなかいないということ。
喪家の狗(そうかのいぬ)
痩せて衰えていて、元気のない人のたとえ。葬式のあった家の犬は、家の人に世話をしてもらう余裕がなく、食べ物が与えられないで痩せ衰えることから。
宋襄の仁(そうじょうのじん)
無用なあわれみをかけること。また、不要なあわれみをかけたことで、ひどい目にあうこと。
「た行」の悪い意味・不幸・物事がうまくいかないことわざ
大吉は凶に還る(だいきちはきょうにかえる)
吉は縁起がいいが、それよりも縁起がいいとされる大吉は、かえって縁起の悪いことにつながるというたとえ。人生は、ほどほどのところがいいということ。
たまに出る子は風に遭う(たまにでるこはかぜにあう)
ふだんは家に閉じこもっている子が、たまたま外出する時に限って大風が吹く。めったにしないことをすると、失敗したり不運なことにぶつかったりするものだというたとえ。
池魚の禍(ちぎょのわざわい)
意外な災難の巻き添えを食うたとえ。とくに火事の類焼に遭うこと、また火事をいう。城門の火事を消すために池の水をくみ出したため、池の魚がみんな死んでしまったという故事にもとづく。
朝三暮四(ちょうさんぼし)
目の前の違いに心を奪われて、結果が同じになることに気がつかないこと。また、ことば巧みに人をだますこと。
月に叢雲、花に風(つきにむらくも、はなにかぜ)
好事には、とかく障害の多いことのたとえ。
轍鮒の急(てっぷのきゅう)
さし迫った危険・困窮。
天災は忘れた頃にやってくる(てんさいはわすれたころにやってくる)
自然災害は、その恐ろしさや以前の被害を忘れた頃にまた起こるものであるので、注意欠かさず備えをすべきという事。
天に唾する(てんにつばする)
人に向かって何か害を与えようとすると、かえって自分が被害を受けるという事。
屠所の羊(としょのひつじ)
屠殺場にひいていかれる羊。少しずつ死期が迫っていること。死や不幸な出来事に直面し、生気を失うことを意味している。
塗炭の苦しみ(とたんのくるしみ)
酷く、耐え難い苦しみや苦痛を味わうことを意味する。
「な行」の悪い意味・不幸・物事がうまくいかないことわざ
泣き面に蜂(なきつらにはち)
苦痛で泣いている人や、辛い出来事があって泣いている人の所に蜂が飛んできて、その人を刺してさらに苦痛を与えることです。そこから、悪い事が起きた中で、更に悪い事が重なって起きる様子を表します。泣きっ面を蜂が刺すとも。
生殺しの蛇に噛まれる(なまごろしのへびにかまれる)
蛇を完全に殺さず、危害の生ずる恐れを残すということから、災いの起きる元を断たないで、後日の大きな災禍のたねを残すこと。
生兵法は大怪我のもと(なまびょうほうはおおけがのもと)
十分に身に付いていない知識や技術、少しばかりの知識や技術に頼ると、逆に大きな失敗をするという意味です。
爾に出ずるものは爾に反る(なんじにいずるものはなんじにかえる)
善悪にかかわらず、自分のやった行いの報いは必ず自分に戻ってくるという意味。従って、幸運も災難も自分で招く場合が多いということ。
煮え湯を飲まされる(にえゆをのまされる)
信用(信頼)している人や身内、気を許している人に裏切られて、酷い目に遭うことを意味します。
逃がした魚は大きい(にがしたさかなはおおきい)
手に入り損なったものは、惜しさのあまり実際よりも素晴らしく思えるという意味です。
二の句が継げない(にのくがつげない)
あきれてしまって次に言う言葉が出ないこと。
濡れ衣を着せる(ぬれぎぬをきせる)
「濡れ衣」とは濡れた衣服のことで、「無実の罪」の比喩表現。無実の罪を負わされること。また、根も葉もないうわさ、とくに浮き名を立てられること。
年貢の納め時(ねんぐのおさめどき)
「年貢」は昔、田畑などに課せられていた租税のこと。悪事を働いていた者が捕まって、刑に服する時期のこと。また、それまで遊び回っていた者が結婚して身を固めるときなど、あることに決心して観念する時期のことも言う。
軒を貸して母屋を取られる(のきをかしておもやをとられる)
軒先だけと思って貸したのに中心部の建物まで占拠されるということで、一部を貸したために全体を取られるたとえ。好意につけ込まれてひどい目に遭うこと。
「は行」の悪い意味・不幸・物事がうまくいかないことわざ
敗軍の将は兵を語らず(はいぐんのしょうはへいをかたらず)
戦争に敗れた将軍はその戦いについてあれこれ言うべきでないし、兵法の理論などを説く資格もないという意味。失敗した者は沈黙すべきだというたとえ。「兵」は、「戦い」を意味する。
八方塞がり(はっぽうふさがり)
「八方」は東、西、南、北、北東、南東、南西、北西であらゆる方角の意味。占いでどの方角に行くのも凶と出たように、困難を打開する方法がどこにも見いだせない状態。頼る所がなく、途方に暮れていること。
鼻毛を抜く(はなげをぬく)
相手をたぶらかしたり、手玉に取ることのたとえ。
万事休す(ばんじきゅうす)
すべてはもう終わりだということ。さらに、手の施しようがないという意味。「万事」はあらゆること、「休す」は終わるという意味。
人を呪わば穴二つ(ひとをのろわばあなふたつ)
他人を呪い殺して墓穴に入れようとする者は、自分も同じ目に遭ってもう一つの墓穴に入るようになる。他人の不幸を願えば自分も不幸になるという戒め。
百日の説法屁一つ(ひゃくにちのせっぽうへひとつ)
百日間もありがたい仏法を説いてきた僧が最後におならをしたためにぶち壊しになったということで、長い間の苦労がちょっとした失敗で無駄になるたとえ。
覆水盆に返らず(ふくすいぼんにかえらず)
一度離縁してしまった夫婦の仲は元に戻らない事。また、一度してしまった失敗は取り返しがつかないという事。
河豚にもあたれば鯛にもあたる(ふぐにもあたればたいにもあたる)
中毒するのは河豚ばかりではなく、時には鯛でも中毒することがあるというたとえ。
踏んだり蹴ったり(ふんだりけったり)
重ね重ねひどい目にあう事。また、何度もひどい目にあう事。
蛇の生殺し(へびのなまごろし)
痛めつけて、半死半生のまま放っておくことのたとえ。
また、ものごとの決着をつけずに放っておくこと。
坊主憎けりゃ袈裟まで憎い(ぼうずにくけりゃけさまでにくい)
ある人や物が憎いと思うと、それらに関わるものも全て憎いと思えてくるということのたとえ。
棒に振る(ぼうにふる)
それまでしてきた努力や苦労を、無駄にしてしまうことのたとえ。
臍を噛む(ほぞをかむ)
どうにもならないことを後悔すること。
仏頼んで地獄へ落ちる(ほとけたのんでじごくへおちる)
願っていたこととは逆の不本意な結果になることのたとえ。
淵に臨みて魚を羨むは退いて網を結ぶに如かず(ふちにのぞみてうおをうらやむはしりぞいてあみをむすぶにしかず)
淵のそばにいて魚が欲しいと思いながら見ているよりは、家に戻って魚を捕る網を作ったほうがよいということで、他人の幸福を羨むよりも自分で幸福になる方策を考えるべきだというたとえ。
「ま行」の悪い意味・不幸・物事がうまくいかないことわざ
負け犬の遠吠え(まけいぬのとおぼえ)
臆病で弱い者が、陰でこそこそと虚勢を張って強がってみたり、威張ったりすること。弱い者は面と向かって相手に何も言えないので、隠れて相手の悪口をいうこと。
身から出た錆(みからでたさび)
自分でした言動が原因で、自ら受ける苦しみや災禍(さいか)のこと。
水の泡(みずのあわ)
努力したことが、すべて無駄になってしまうことのたとえ。
身に過ぎた果報は災いの基(みにすぎたかほうはわざわいのもと)
分不相応の幸せは災難を招くことになりやすいから、気をつける必要があるということ。また、自分に合う程度の幸せがよいという意味もある。
昔千里も今一里(むかしせんりもいまいちり)
優れた人物も年を取れば能力が凡人にも劣るということ。
命は天に在り(めいはてんにあり)
人の寿命は天の定めたもので、人の力ではどうしようもないということ。さらに、人の運命は変えようがないという意味でも使う。
命を知るものは天を怨みず(めいをしるものはてんをうらみず)
人間の運命は天の定めるものであることを知っている者は、不運な境遇にあってもそれを怨むようなことはしないということ。
門前雀羅を張る(もんぜんじゃくらをはる)
「雀羅」は雀などを捕らえる網。訪ねてくる人がなく、門の前に雀が群がり遊んでいて、網を張って捕らえられそうなほどだということ。訪ねてくる客もなく、さびれている様子。
「や行」の悪い意味・不幸・物事がうまくいかないことわざ
焼きが回る(やきがまわる)
年をとるなどして、頭の回転や腕前などが衰えること。
痩せ馬に鞭(やせうまにむち)
弱いものにさらに打撃を与えることをいう。痛々しいさま。
病は口より入り禍は口より出ず(やまいはくちよりいりわざわいはくちよりいず)
病気は飲食物と共に体の中に入り込み、禍は口から出る言葉によって引き起こされる。口は慎まなければいけないという戒めのことば。
槍玉に挙げる(やりだまにあげる)
「槍玉」とは、長い槍を小さな手玉のように自在にあやつることをいう。攻撃、非難の対象として責めること。
欲の熊鷹股裂くる(よくのくまたかまたさくる)
欲が深ければ禍を受けることのたとえ。
世は回り持ち(よはまわりもち)
金銭にしても運不運にしても、すべては世の中を回っているのであって、誰にでも巡って来る。だから、不運だといって絶望せず、幸運だといって有項天にならないことだという意味。
弱り目に祟り目(よわりめにたたりめ)
困っているときに、重ねて神仏の崇りに遭うことで、不運に不運が重なることのたとえ。
「ら行」の悪い意味・不幸・物事がうまくいかないことわざ
落花枝に返らず、破鏡再び照らさず(らっかえだにかえらず、はきょうふたたびてらさず)
一度損なわれてしまったもとは、再び元に戻ることはないということ。別れた夫婦や、こわれてしまった男女の仲は、二度と戻ることはないということ。また、死んでしまった者は、二度と生き返らないということ。
「わ行」の悪い意味・不幸・物事がうまくいかないことわざ
我が身を抓って人の痛さを知れ(わがみをつねってひとのいたさをしれ)
自分が苦痛だったりいやだと思うことは、人も同じように苦痛でいやなのです。相手の人が今どの様な状態なのか、自分がそのようになったらどう感じるのか考えて思いやることが大切だということを表しています。