当サイトに収録している、「目」が入っている慣用句・ことわざを集めました。
体の部分が入っている慣用句は、体の一部を使った慣用句・ことわざをご覧ください。
『体』のことわざ・慣用句クイズ問題は体のことわざ・慣用句クイズ100問をご覧ください。
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目の慣用句一覧
目を遣る(めをやる)
視線をその方に向ける。その方を見る。
目を養う(めをやしなう)
良し悪しを判断する力を付ける。
目を伏せる(めをふせる)
視線をそらして下を向く。伏し目になる。
目を逸らす(めをそらす)
①別の方向に視線を向ける。
②直面している事柄を見ないようにする。
目を背ける(めをそむける)
①見ていられなくて、視線をそらす。
②関わり合いになることを避ける。逃避する。
目を掠める(めをかすめる)
人に見つからないように、すきを見てこっそりと行う。
目端が利く(めはしがきく)
その場に応じてよく才知が働く。機転がきく。
目の覚めるような(めのさめるような)
眠気を覚ますようなという意味で、鮮やかさや目新しさにはっと驚くようす。
目に物を言わす(めにものをいわす)
目つきで人に気持ちを伝える。
目にも留まらぬ(めにもとまらぬ)
非常に早いようす。
目先を変える(めさきをかえる)
今までとは違った感じにする。当座の趣向を変えて、飽きさせないようにする。
目先が利く(めさきがきく)
機転がきく。先の見通しがよくきく。
目が出る(めがでる)
さいころを振って良い目がでることから、幸運が巡ってくること。「いい目が出る」ともいう。
眦を決する(まなじりをけっする)
目を大きく見開く。怒ったり、決意したりするさま。眦を裂く。「まなじり」は「目 (ま) の後 (しり) 」の意味で、目じりのこと。
白眼視(はくがんし)
人を冷やかに見つめること。白い眼で見ること。
血眼になる(ちまなこになる)
目が血走っていて、真剣なようす。「血眼」は、感情が高ぶって血走った目のこと。
眼中に無い(がんちゅうにない)
まったく気にかけていない。「眼中」は、見える範囲、関心のある範囲の意味。
御目に留まる(おめにとまる)
目上の人の印象に残る。
御目に適う(おめにかなう)
目上の人が気に入る。
お目に掛ける(おめにかける)
見ていただく。
目を剥く(めをむく)
怒ったりおどろいたりして目を大きく見開く。
目を注ぐ(めをそそぐ)
注意してよく見る。
目を据える(めをすえる)
一つの所をじっと見つめる。
目を覆う(めをおおう)
直視することができなくて目をふさぐ。また、直視するのを避ける。
目星を付ける(めぼしをつける)
おおよその見当を付ける。
目鼻が付く(めはながつく)
物事が大体出来上がる。物事のおおよその見通しが立つ。
目の毒(めのどく)
①見ると害になるもの。
②見るとほしくなるもの。
目に入る(めにはいる)
自然に目に見える。
目に角を立てる(めにかどをたてる)
目をつりあげて怒る。
目に浮かぶ(めにうかぶ)
そこにない姿や様子が、今あるかのように思い出される。
目処が付く(めどがつく)
実現・解決などの見通しがつく。
目玉が飛び出る(めだまがとびでる)
①ひどくしかられるようす。
②値段が非常に高くてひどく驚くようす。
目から火が出る(めからひがでる)
頭や顔を強打し、痛みのあまりめまいがする。
目が届く(めがとどく)
注意が十分行き渡る。
目が据わる(めがすわる)
興奮したり、酒によったりしたときに、じっと物を見つめて目玉が動かない様子。
目頭が熱くなる(めがしらがあつくなる)
深く感動して涙が出そうになる。
目が潤む(めがうるむ)
涙が出そうになること。
日の目を見る(ひのめをみる)
世に埋もれていたものが世間に知られる。
人目を引く(ひとめをひく)
外見や態度などがいかにも目立って、他人の目をひきつける。
人目を憚る(ひとめをはばかる)
うしろめたいことがあって、人に見られないように気をつかう。
人目を盗む(ひとめをぬすむ)
他人に見つからないように、こっそりとする。
人目を忍ぶ(ひとめをしのぶ)
人に見られることを恐れる。
人目に付く(ひとめにつく)
目立つ。よく目に付く。
瞳を凝らす(ひとみをこらす)
まばたきをしないで、ひとところを、じっとよく見る。
睨みを利かせる(にらみをきかせる)
他の者に勝手なことをさせないように押さえつける。
長い目で見る(ながいめでみる)
先を考えて気長に見る。
白い目で見る(しろいめでみる)
憎しみをこめて見る。冷淡な目つきで見る。
目を付ける(めをつける)
ある人や物を気を付けてみる、注目する。
目を見張る(めをみはる)
感心したりおどろいたりして、目を大きく見開く。
目を細める(めをほそめる)
うれしくてたまらないような表情をする。嬉しいことや可愛らしいものに対して、ほほ笑むこと。
目を丸くする(めをまるくする)
おどろいて目を大きく見開く。
目を引く(めをひく)
注目させる。注意を引き付ける。
目を離す(めをはなす)
見ていたものから、めをそらす。
目を瞑る(めをつぶる)
がまんをしたり、見て見ないふりをしたりする。知らないふりをする。
目を盗む(めをぬすむ)
こっそりと。見つからないようにやる。
目を通す(めをとおす)
ひととおりざっと見る。
目を白黒させる(めをしろくろさせる)
息が詰まりそうになったり、非常に驚いたりして慌てる様子。
目を三角にする(めをさんかくにする)
怒って、怖い目つきをするという意味。
目を皿にする(めをさらにする)
物を一生懸命探す様子。驚いた顔つき。注意深く見ること。
目を凝らす(めをこらす)
よく注意してじっと見つめるという意味。凝視する。
目を晦ます(めをくらます)
人の目をごまかす。見えないようにするという意味。
目を配る(めをくばる)
よく気をつけて、あちらこちらを見るという意味。
目を掛ける(めをかける)
特別に注意して、面倒を見たり可愛がったりするという意味。
目を奪われる(めをうばわれる)
目を惹きつけられるほど、素晴らしいという意味。見とれてしまう。
目を疑う(めをうたがう)
見たことがあまりにも思いがけないことなので、本当のことだとは信じられない気持ちになるという意味。
目もくれない(めもくれない)
見向きもしないし、気にもしないという意味。
目も当てられない(めもあてられない)
あまりにも気の毒で見ていられないという意味。
目の前が暗くなる(めのまえがくらくなる)
ひどくがっかりして力を落とし、未来に希望が持てない気持ちになるという意味。
目の付け所(めのつけどころ)
考えついたところ。目で注意して見るところ。着眼点。
目の黒いうち(めのくろいうち)
命のあるうち。生きている間。
目の敵にする(めのかたきにする)
目に触れるといじめたくなり、争ったりしたくなる相手。めざわりでにくらしいもの。
目の色を変える(めのいろをかえる)
怒ったり、驚いたり、夢中になったりして、目つきを変えるという意味。
目に物見せる(めにものみせる)
相手をひどい目にあわせて、思い知らせるという意味。また、驚かして懲(こ)らしめるという意味。
目に触れる(めにふれる)
自然と目に入るという意味。
目に留まる(めにとまる)
目に付いたり見えたりする。気に入り注目されるという意味。
目に付く(めにつく)
目立って目を引く。
目くじらを立てる(めくじらをたてる)
小さな些細(ささい)な事をとりたててとがめる。
目に余る(めにあまる)
①黙って見ていられ泣いほど、あまりにもひどい様子。
②数が多くて一目で見渡すことができない。
目から鼻へ抜ける(めからはなへぬける)
①抜け目がなくやる事素早い様子。
②非常に利口で賢いさまのたとえ。
目が回る(めがまわる)
①頭がくらくらし、めまいがする。
②とても忙しい様子。
目が光る(めがひかる)
悪いことを見逃さず、しっかりと見つめているという意味。
目が早い(めがはやい)
素早く気がついて見る。見つけるのが素早いという意味。
目が無い(めがない)
①夢中になって、思慮分別をなくすほど好きである。
②ものを見分ける力がない。
目が高い(めがたかい)
ものを見分ける力が優れているという意味。
目が覚める(めがさめる)
あざやかな美しさにはっとする。悪い事に迷っている事に気づく。
目が冴える(めがさえる)
神経が高ぶって、眠くならない。または眠れないという意味。
目が肥える(めがこえる)
色々なものを見て、良い悪いの区別が分かるようになるという意味。
目が眩む(めがくらむ)
心が奪われて、正しい判断が出来なくなる。目眩がしてくらくらしたりするという意味。
目が利く(めがきく)
よしあしを見分ける能力をもっている。遠くまでよく見えたり、ものを見分ける力が優れているという意味。
目と鼻の先(めとはなのさき)
距離がすぐ近いということ。
目を側める(めをそばめる)
目が点になる(めがてんになる)
びっくりする。驚く。
目にする
実際に、自分の目で見る。 目撃する。
目が離せない
いつも、注意、監督をしていなくてはならない。 常に見守っていなければならない。
見る目がある
物事を正しく評価する能力がある、鑑識眼がある、といった意味の表現。
大目に見る(おおめにみる)
多少の不正や欠点をとがめないで、寛大に扱うこと。
一目置く(いちもくおく)
相手を自分より優れたひととしてうやまって一歩譲ることのたとえ。
目のことわざ一覧
目には青葉山ほととぎす初鰹(めにはあおばやまほととぎすはつがつお)
目にも鮮やかな「青葉」、美しい鳴き声の「ほととぎす」、食べておいしい「初鰹」と、春から夏にかけ、江戸の人々が最も好んだものを俳句に詠んだもの。この句が一躍有名となり、江戸っ子の間で、初夏に出回る「初鰹」を食べることが粋の証となった。
目は口ほどに物を言う(めはくちほどにものをいう)
情をこめた目つきは、口で話す以上に強く相手の心を捉える。
目には目を歯には歯を(めにはめをはにははを)
自分が受けた害と同じことをして、仕返しをすること。
目に入れても痛くない(めにいれてもいたくない)
たいそう可愛がっているようす。可愛くてたまらないようす。可愛がっている子供や孫についていうことば。
鬼の目にも涙(おにのめにもなみだ)
冷酷で無慈悲な人でも、時には他人の苦しみや悲しみに憐れみや同情を感じて涙を流す事もあるという意味です。現在では、怖い人や厳しい人に対して使われることが多いです。
弱り目に祟り目(よわりめにたたりめ)
不運の上に不運が重なること。
壁に耳あり障子に目あり(かべにみみありしょうじにめあり)
どこで誰が聞き耳を立てたり、陰から覗いたりしているか分からないため、話す内容は十分に注意しないといけないということ。
目糞鼻糞を笑う(めくそはなくそをわらう)
自分の欠点には気づかないで、他人の欠点をあざ笑うことのたとえ。あざ笑うものも、笑われるものも大した違いはないということ。
目から鱗が落ちる(めからうろこがおちる)
あることがきっかけとなり、今まで気づかなかったことに気づいたり、物事の実態や本質を急に理解できたりすること。
目の上の瘤(めのうえのこぶ)
自分よりも地位や実力が上で、なんとしても目障りで邪魔(じゃま)になる人のこと。
目は心の鏡(めはこころのかがみ)
目はその人の心の中を映し出す鏡である。目を見れば、その人の心のようすがわかることのたとえ。
猫の目(ねこのめ)
物事がよく変わること。物事の移り変わりが激しいことのたとえ。