ことわざとは人々の知恵を、だれもが知っているたとえで表したものです。
昔から多くの人によって伝えられてきたものですから、ことわざを使って表現すると人の共感を得やすくなります。
こちらでは、ことわざを学び始める方にぜひ知っていただきたい厳選の「ことわざ100選」を、意味と共にご紹介します。
「ことわざ100選」は、ことわざ研究者・北村孝一先生のご協力により、収録項目を選定いただきました。
ことわざ研究者(ことわざ学会代表理事)。エッセイスト。学習院大学非常勤講師として「ことわざの世界」を講義した(2005年から断続的に2017年3月まで)。用例や社会的背景を重視し、日本のことわざを実証的に研究する。多くのことわざ資料集を監修し、『故事俗信ことわざ大辞典』第2版(小学館、2012)を編纂・監修した。後者を精選しエッセイを加え、読みやすくした『ことわざを知る辞典』(小学館、2018)も編んでいる。
選定の基本方針は、次の3つです。
1.多くの人によく知られているもの
2.日常生活で使われるもの
3.ことわざのレトリックになじみ、センスを磨けるもの
有名な慣用句は、【慣用句100選】有名な慣用句意味付きをご覧ください。
小学校で習うことわざは、【小学生用】小学校で習うことわざ312選をご覧ください。
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目次
「あ行」のことわざ意味付き
後の祭り(あとのまつり)
[使用例]
尊といかも知れないが、どうも饂飩屋は性に合わない。――しかし、とうとう饂飩を食わせられた今となって見ると、いくら饂飩屋の亭主を恨んでも後の祭りだから、まあ、我慢して、ここから曲がってやろう[夏目漱石*二百十日]
雨降って地固まる(あめふってじかたまる)
[使用例]
私たち二人はかように清算したことによって気持も晴れ、多くの教訓を得て、もはや数千円の損失などは問題ではなく、これで我が中村屋も雨降って地固まる、いよいよここに基礎が定まりました。[相馬愛蔵、相馬黒光*一商人として]
案ずるより産むが易い(あんずるよりうむがやすい)
[使用例]
マア坊は振向き、僕を見つけて笑った。「土産をくれないの?」と言ってみた。<略>「あとでね、か。案ずるより生むが易し、だ。」そんな事を心の中で呟き、僕は、どさんとベッドに寝ころがった。[太宰治*パンドラの匣]
石の上にも三年(いしのうえにもさんねん)
[使用例]
今年も駄目だ。<略>これを限り、米はやめよう、と三郎は手の中の空の穂を捨てて言った。やめますか。七回目だからな。最初は明治二十一年だった。石の上にも三年という。七たび試みればもういいだろう。[池澤夏樹*静かな大地]
急がば回れ(いそがばまわれ)
一富士二鷹三茄子(いちふじにたかさんなすび)
一寸の虫にも五分の魂(いっすんのむしにもごぶのたましい)
[使用例]
名ばかりの亭主で、むなしく、日々が過ぎた。一寸の虫にも五分の魂やないか、いっそ冷淡に構えて焦らしてやる方が良いやろと、ことを察した木下が忠告してくれたが、そこまでの意気も思索も浮ばなかった。[織田作之助*放浪]
犬も歩けば棒に当たる(いぬもあるけばぼうにあたる)
[使用例]
俺はただ一つ処にじっとしていないために、犬も歩けば棒に当るというくらいな気持で、ぶらりぶらり歩いたのだった。[豊島与志雄*神棚]
命あっての物種(いのちあってのものだね)
井の中の蛙(いのなかのかわず)
[使用例]
この浅虫の海は清冽で悪くは無いが、しかし、旅館は、必ずしもよいとは言へない。寒々した東北の漁村の趣は、それは当然の事で、決してとがむべきではないが、それでゐて、井の中の蛙が大海を知らないみたいな小さい妙な高慢を感じて閉口したのは私だけであらうか。[太宰治*津軽]
魚心あれば水心(うおごころあればみずごころ)
[使用例]
あの山の端にかかっているあなたの国の月光が、なんと、私共の地上では、娘と男のはるかな想いを結びあわせる糸ともなれば、恋の涙を真珠にかえる役目もします。魚心あれば水心とは申しませぬ。五日の後に、この笛は、きっとおてもとに返しましょう。[坂口安吾*紫大納言]
馬の耳に念仏(うまのみみにねんぶつ)
[使用例]
そうして、帰ってくるかと思うと、私の言うことなんか馬の耳に念仏で、そうやって大の字なりの高鼾だ……よし! 今日は一つ、泰軒先生に申しあげて、じっくり意見をしてもらいましょう[林不忘*丹下左膳]
噂をすれば影がさす(うわさをすればかげがさす)
海老で鯛を釣る(えびでたいをつる)
[使用例]
無論のことにそれと言うのは、囮の京弥をなるべく人の目に立たせるためで、人が京弥のすばらしい女装姿に見惚れて通ったならば、いつかそのあでやか振りが伝わって、百化け十吉の耳にも這入り、或は直接また目にもかけ、うまうま海老で鯛を釣る事が出来るだろうと思ったからでした。[佐々木味津三*旗本退屈男]
縁の下の力持ち(えんのしたのちからもち)
負うた子に教えられて浅瀬を渡る(おうたこにおしえられてあさせをわたる)
鬼に金棒(おににかなぼう)
[使用例]
日本の料理界を見るとき庖丁を持たせば、達者に使える者は幾人もおる。煮炊きさせても、かれこれ役に立つ者もないではないが、ただ憾うらむらくは人間の出来ている者がない。<略>人間が出来ておって物が出来る。当たりまえながら、それで一人前なのだ。なんにも出来なくても、人間さえ出来ておれば、立派なものだ。いわんや人間が出来ておって物が出来るとしたら鬼に金棒だ。すなわち一人前の人間である。[北大路魯山人*世界の「料理王逝く」ということから]
帯に短し襷に長し(おびにみじかしたすきにながし)
[使用例]
同年輩の多くのものはすでに子供まで産んでいるし、ただの一度も結婚ばなしのないなどというものは半人だっていなかった。バスの中から声をかけてくれたあのお梅さんだって、そのうしろから顔を見せたお民さんだって何回かの話はあったのだ。ただそれが例の「帯に短かし襷に長し」でまだ決まらないでいるだけなのだ。二人とも、ひょっとすると明日にでもどこかへきまるかも分らないし、いや、すでに内々はきまっているのかも知れないのである。[犬田卯*錦紗]
溺れる者は藁にもすがる(おぼれるものはわらにもすがる)
[使用例]
国民の大半は戦争に飽くというより、戦争を嫌悪していた。六月、七月、八月――まことに今想い出してもぞっとする地獄の三月であった。私たちは、ひたすら外交手段による戦争終結を渇望していたのだ。しかし、その時期はいつだろうか。「昭和二十年八月二十日」という日を、まるで溺れるものが掴む藁のように、いや、刑務署にいる者が指折って数える出獄日のように、私は待っていた。[織田作之助*終戦前後]
思い立ったが吉日(おもいたったがきちじつ)
親の心子知らず(おやのこころこしらず)
「か行」のことわざ意味付き
蛙の子は蛙(かえるのこはかえる)
[使用例]
人間の子供もそうぞうしいが、おまえも随分そうぞうしいな。あけても暮れても騒いでいる。蛙の子は蛙とはよく云ったものだ。おれ達を見習ってちっと黙っていろ。[岡本綺堂*蟹満寺縁起]
壁に耳あり(かべにみみあり)
亀の甲より年の功(かめのこうよりとしのこう)
[使用例]
亀の甲より年の功と云うことがあるだろう。こんな賤しい商売はしているが、まあ年長者の云う事だから、参考に聞くがいい。青年は情の時代だ。おれも覚がある。情の時代には失敗するもんだ。君もそうだろう。己もそうだ。誰でもそうにきまってる。[夏目漱石*坑夫]
かわいい子には旅をさせよ(かわいいこにはたびをさせよ)
[使用例]
お富が言うことには、「そりゃ、まあ、かわいい子には旅をさせろということもありますがね、よくそれでもお民さんがあんなちいさなものを手離す気におなりなすった。なんですか、わたしはオヤゲナイ(いたいたしい)ような気がする。」[島崎藤村*夜明け前]
聞くは一時の恥聞かぬは一生の恥(きくはいっときのはじきかぬはいっしょうのはじ)
腐っても鯛(くさってもたい)
苦しいときの神頼み(くるしいときのかみだのみ)
怪我の功名(けがのこうみょう)
後悔先に立たず(こうかいさきにたたず)
[使用例]
繰り返してお礼はいったとはいえ、どうして名前と住所くらい聞かなかったのか、「後悔先に立たず」だ。なんでもこの中年夫婦は、スイスのアッペンツェルからやって来たという。[伊関武夫*ドイツ手作り紀行]
弘法にも筆の誤り(こうぼうにもふでのあやまり)
転ばぬ先の杖(ころばぬさきのつえ)
「さ行」のことわざ意味付き
猿も木から落ちる(さるもきからおちる)
三人寄れば文殊の知恵(さんにんよればもんじゅのちえ)
地震雷火事親父(じしんかみなりかじおやじ)
親しき仲にも礼儀あり(したしきなかにもれいぎあり)
釈迦に説法(しゃかにせっぽう)
朱に交われば赤くなる(しゅにまじわればあかくなる)
知らぬが仏(しらぬがほとけ)
好きこそ物の上手なれ(すきこそもののじょうずなれ)
過ぎたるは及ばざるが如し(すぎたるはおよばざるがごとし)
雀百まで踊り忘れず(すずめひゃくまでおどりわすれず)
[使用例]
これでいよいよ人気が立って毎晩の大入、あとの寄席もどこもかしこも大入続きで、どうやら小さんの名前を汚すことなく、おかげで今日まで参りました。でも雀百まで踊り忘れずとはこのことでしょう。そそっかし屋だけは一生直りそうもありませんでね[正岡容*初看板]
背に腹はかえられぬ(せにはらはかえられぬ)
船頭多くして船山へ上る(せんどうおおくしてふねやまにのぼる)
[使用例]
十人二十人となっては船頭多くして船山に登る、という怖れになるが、五人ぐらいまでの合作は巧く行くと私は思う。日本にも、職業作家の合作は雑誌社で試みることがあったが、職業作家が自分の仕事片手間にやってはロクな智恵が集まるはずがなく、結局、一人の智恵にまかせることになるか、連鎖作品というような愚にもつかないものになってしまう。[坂口安吾*探偵小説とは]
善は急げ(ぜんはいそげ)
千里の道も一歩から(せんりのみちもいっぽから)
損して得取れ(そんしてとくとれ)
「た行」のことわざ意味付き
立つ鳥跡を濁さず(たつとりあとをにごさず)
棚から牡丹餅(たなからぼたもち)
旅は道連れ世は情け(たびはみちづれよはなさけ)
塵も積もれば山となる(ちりもつもればやまとなる)
月とすっぽん(つきとすっぽん)
[使用例]
「実力」の差は、はっきり目に見える程度には、逆転していました。私の感じでは、月とすっぽんほどの開きができていたと思います。[鷲田小彌太*時間をぜいたくに使う技術]
鉄は熱いうちに打て(てつはあついうちにうて)
灯台下暗し(とうだいもとくらし)
遠くの親類より近くの他人(とおくのしんるいよりちかくのたにん)
時は金なり(ときはかねなり)
取らぬ狸の皮算用(とらぬたぬきのかわざんよう)
飛んで火に入る夏の虫(とんでひにいるなつのむし)
[使用例]
えーと。 ここはだれ? じゃなくて、ここはどこ? 「ひいっ!」 飛んで火に入る夏の虫とは、あたしのことだ。 地縛霊の渋谷スクランブル交差点、部室棟のなかじゃないのっ[森奈津子*いつでもこの世は大霊界!]
「な行」のことわざ意味付き
ない袖は振れない(ないそではふれない)
泣きっ面に蜂(なきっつらにはち)
[使用例]
十五両の代物を三日や四日で玉無しにしたばかりか、その大きい鯨の死骸を始末するにも又相当の金を使って、いわゆる泣きッ面に蜂で、由兵衛はさんざんの目に逢った。[岡本綺堂*虎]
なくて七癖(なくてななくせ)
情けは人の為ならず(なさけはひとのためならず)
七転び八起き(ななころびやおき)
七度たずねて人を疑え(ななたびたずねてひとをうたがえ)
習うより慣れよ(ならうよりなれよ)
二度あることは三度ある(にどあることはさんどある)
二兎を追う者は一兎をも得ず(にとをおうものはいっとをもえず)
濡れ手で粟(ぬれてであわ)
猫に小判(ねこにこばん)
[使用例]
先生や同行の方は考古学の専門家でしたので、お話を聞いても私には猫に小判で、ただ田圃や農家にばかり目を向けていました。[宇多喜代子*俳句研究]
寝耳に水(ねみみにみず)
能ある鷹は爪を隠す(のうあるたかはつめをかくす)
喉もと過ぎれば熱さを忘れる(のどもとすぎればあつさをわすれる)
暖簾に腕押し(のれんにうでおし)
[使用例]
伏見の駕籠かきは褌一筋で銭一貫質屋から借りられるくらい土地では勢力のある雲助だった。しかし、女中に用事(もの)一つ言いつけるにも、まずかんにんどっせと謝るように言ってからという登勢の腰の低さには、どんなあらくれも暖簾に腕押しであった。もっとも女中のなかにはそんな登勢の出来をほめながら、内心ひそかになめている者もあった。[織田作之助*螢]
「は行」のことわざ意味付き
花より団子(はなよりだんご)
[使用例]
ほとんど誰でもが云われてみれば気がつくように、「花より団子」とは、一種の 自嘲的諷刺であり、少なくとも、花見というのに、花はそっちのけで、食い意地ばかり張っている人間を軽く嗤った、庶民の気取らない自己批判であります[岸田国士*力としての文化]
早起きは三文の得(はやおきはさんもんのとく)
[使用例]
「おや、これは早朝から何事でございましょうか」六平太は驚いた様子もない。この暁闇のうちに、すでにきちんと衣服を着ていた。「早起きは三文の得とやら申しましてな、商人に朝寝の者はおりませぬ」[早乙女貢*風塵]
人の噂も七十五日(ひとのうわさもしちじゅうごにち)
[使用例]
幸次郎はかさねて受け合って帰ったが、別に取り留めたことも探し出さないとみえて、それから又半月ほど過ぎるまで、この一件に就いてはなんの新らしい報告も持って来なかった。人の噂も七十五日で、潮干狩の噂はだんだんに消えて行った。半七もほかの仕事に忙がしく追われていたが、それでも彼の頭にはまだこの一件がこびり付いていて離れなかった。[岡本綺堂*半七捕物帳 海坊主]
人のふり見て我がふり直せ(ひとのふりみてわがふりなおせ)
火のない所に煙は立たない(ひのないところにけむりはたたない)
百聞は一見にしかず(ひゃくぶんはいっけんにしかず)
[使用例]
先月某新聞に競輪のことを書いたが、そのときはまだ競輪を見たことがなかった。二十万円ちかい大穴だの、八百長紛擾、焼打、そうかと思うと女子競輪などゝ殺気の中に色気まであり、百聞は一見に如かずと食指をうごかしていたが、伊豆の辺地に住んで汽車旅行がキライときているから、生来の弥次馬根性にもかかわらず、出足がおくれたのである。[坂口安吾*安吾巷談 今日われ競輪す]
瓢箪から駒(ひょうたんからこま)
豚に真珠(ぶたにしんじゅ)
下手の横好き(へたのよこずき)
仏の顔も三度(ほとけのかおもさんど)
[使用例]
「もうあなた。みんなわたしが悪いんですから。」「あやまりさえすれば、それでいいと言うもんじゃない。仏の顔も三度という事があるぜ。何ぼ僕が甘いからッて、そうそう踏付けにばかりされたくないからな」[永井荷風*二人妻]
「ま行」のことわざ意味付き
負けるが勝ち(まけるがかち)
馬子にも衣装(まごにもいしょう)
待てば海路の日和あり(まてばかいろのひよりあり)
[使用例]
ここらで、小生が食い意地をはり、ちょっかいを出せば、あらぬところで化の皮を剥がれる虞れがあろう。待てば海路の日和、そのうちには小生の方へも、お鉢が回ってくるに違いないと、下の狐はしばしがほど、辛抱に辛抱を重ねて、上の狐が青年共の隙を狙って、一切れの餅を股座へ抛り込むのを待っていた。[佐藤垢石*わが童心]
ミイラ取りがミイラになる(みいらとりがみいらになる)
身から出た錆(みからでたさび)
[使用例]
今までの長話も後悔されてきます。しかし、それもお喋りな生れつきの身から出た錆、私としては早く天王寺西門の出会いにまで漕ぎつけて話を終ってしまいたいのですが、子供のころの話から始めた以上乗りかかった船で、おもしろくもない話を当分続けねばなりますまい。[織田作之助*アド・バルーン]
三つ子の魂百まで(みつごのたましいひゃくまで)
[使用例]
孟子は子供の時分、母と一緒に住んでいた家が墓場に近かった。孟子は友達と遊戯をするのに、よくお葬式の真似をした。母は、その遊びを眺めながら、これは困ったことを覚えたものであると思った。明け暮れお葬式の真似をしていたのでは、三つ子の魂百までもの譬えで、将来に良い影響は及ぼさぬと考えた。[上村松園*孟母断機]
餅は餅屋(もちはもちや)
「や行」のことわざ意味付き
焼け石に水(やけいしにみず)
安物買いの銭失い(やすものがいのぜにうしない)
「ら行」のことわざ意味付き
楽あれば苦あり(らくあればくあり)
良薬は口に苦し(りょうやくはくちににがし)
論より証拠(ろんよりしょうこ)
[使用例]
「なるほど、こりゃ困る。論より証拠音が出るんだから、小督の局も全くこれでしくじったんだからね。これがぬすみ食をするとか、贋札を造るとか云うなら、まだ始末がいいが、音曲は人に隠しちゃ出来ないものだからね」[夏目漱石*吾輩は猫である]
「わ行」のことわざ意味付き
我が身をつねって人の痛さを知れ(わがみをつねってひとのいたさをしれ)
禍を転じて福となす(わざわいをてんじてふくとなす)
渡る世間に鬼はない(わたるせけんにおにはない)
笑う門には福来たる(わらうかどにはふくきたる)
[使用例]
「笑う門には福来たる」と昔から日本ではよく言われておりますが、これは笑いというものが人生に取つて何か徳になるもの、人間の幸福と関係があることを証明しています。<略>笑いは少くとも人生の窓であり、それは又希望と光明に向つて開かれた一つの扉とも言えるものです。[岸田國士*笑について]