| 大隠は朝市に隠る |
大怨を和するも必ず余怨有り |
| 大恩は報ぜず |
大海の一滴 |
| 大海は芥を択ばず |
大海を手で塞ぐ |
| 大海を耳搔きで測る |
大廈成りて燕雀相駕す |
| 大廈の材は一丘の木に非ず |
大家後無し |
| 大廈の将に倒れんとするは一木の支うる所に非ず |
大寒にして後衣裘を求む |
| 大旱の雲霓を望むが若し |
対岸の火事 |
| 大姦は忠に似たり |
大義親を滅す |
| 大吉は凶に還る |
大疑は大悟の基 |
| 大魚は小池に棲まず |
大工の掘っ立て |
| 大軍に関所なし |
大軍の後には必ず凶年あり |
| 大弦急なれば小弦絶ゆ |
大賢は愚なるが如し |
| 乃公出でずんば蒼生を如何せん |
大巧は巧術無し |
| 大行は細謹を顧みず |
大孝は終身父母を慕う |
| 大巧は拙なるが若し |
太公望 |
| 大巧を天下に建つる者は必ず先ず閨門の内を修む |
大功を成す者は衆に謀らず |
| 大功を論ずる者は小過を録せず |
大黒柱と腕押し |
| 大黒柱を蟻がせせる |
大国を治むるは小鮮を烹るが若くす |
| 太鼓判を押す |
醍醐味 |
| 太鼓も撥の当たりよう |
太鼓を打てば鉦が外れる |
| 大根卸しに医者いらず |
大根を正宗で切る |
| 泰山頽れ梁木壊る |
泰山卵を圧す |
| 太山に登りて天下を小とす |
太山の高きは一石に非ず |
| 泰山の安きに置く |
太山は土壌を譲らず |
| 泰山前に崩るるとも色変せず |
大山鳴動して鼠一匹 |
| 太山を挟みて以て北海を越ゆ |
大事小に化し小事無に化す |
| 大事の中に小事なし |
大事の前の小事 |
| 大事は小事より顕る |
大樹の下に美草なし |
| 大匠に代わりて斲る者は其の手を傷けざる有ること希なり |
大匠は斲らず |
| 大匠は拙工の為に縄墨を改廃せず |
大上は徳を立つる有り |
| 大丈夫の一言は駟馬も走らず |
大人は大耳 |
| 大人は虎変す |
大人は赤子の心を失わず |
| 太盛は守り難し |
大声里耳に入らず |
| 大体に従う者は大人と為る |
大地に槌 |
| 大智は愚の如し |
大椿の寿 |
| 大敵と見て恐れず、小敵と見て侮らず |
大道廃れて仁義あり |
| 大徳は小怨を滅ぼす |
鯛なくば狗母魚 |
| 鯛の尾より鰯の頭 |
代馬越を思わず |
| 大は小を兼ねる |
大病に薬なし |
| 太平象無し |
太平の百石は戦場の千石 |
| 大弁は訥なるが若し |
大木は倒れても地に付かず |
| 大名の下は以て久しく居り難し |
鯛も一人はうまからず |
| 鯛も鮃も食うた者が知る |
大勇は怯なるが如し |
| 大勇は勇ならず |
大欲は無欲に似たり |
| 内裏様も食わにゃ立たぬ |
大漁の明日 |
| 太牢の滋味 |
大惑なる者は終身解らず |
| 朶雲 |
倒るる所に土を掴む |
| 斃れて後已む |
高い舟借りて安い小魚釣る |
| 高が知れている |
高きに登るは必ず低きよりす |
| 抱かされば負ぶさる |
鷹匠の子は鳩を馴らす |
| 高嶺の花 |
高嶺の花を羨むより足下の豆を拾え |
| 鷹のない国では雀が鷹をする |
鷹の前の雀 |
| 鷹は飢えても穂を摘まず |
鷹は水に入れて芸無し、鶉は山にありて能無し |
| 高飛車 |
高飛車に出る |
| 鷹骨折って旦那の餌食 |
高みの見物 |
| 財多ければ身を守るにまどし |
宝の持ち腐れ |
| 宝の山に入りながら空しく帰る |
宝は身の差し合わせ |
| 高を括る |
鷹を養う如し |
| 薪を抱きて火を救う |
薪を積むが如く後に来る者上に在り |
| 薪を均しくして火を施せば火は燥に就く |
他弓挽く莫れ |
| 沢庵の重しに茶袋 |
濁酒も茶よりは勝る |
| 鐸は声を以て自ら毀る |
たくらだ猫の隣歩き |
| 沢を竭くし藪を焚く |
宅を卜せず隣を卜す |
| 多芸は無芸 |
竹に雀 |
| 竹に花咲けば凶年 |
筍の親勝り |
| 竹屋の火事 |
竹槍は切られても矢張り元の竹 |
| 竹を割ったよう |
多言なれば数窮す |
| 多言は一黙に如かず |
多言は身を害す |
| 蛸に骨なし海月に目なし |
蛸は身を食う |
| 他山の石 |
他山の石以て玉を攻むべし |
| 出すことは舌を出すのも嫌い |
多勢に無勢 |
| 多勢を頼む群鴉 |
蛇足 |
| 戦い勝ちて将驕り卒惰る者は敗る |
戦いて勝つは易く勝ちを守るは難し |
| 戦う雀人を恐れず |
叩かれた夜は寝やすい |
| 叩き止めば食い止む |
叩く人の按摩を取る |
| 叩けば埃が出る |
叩けよさらば開かれん |
| 惟好鬚を称するのみ |
多々益々弁ず |
| 畳の上の怪我 |
畳の上の水練 |
| 只より高いものはない |
ただより安いものは無い |
| 立ち臼で目を突く |
立ち仏が居仏を使う |
| 駄賃馬に唐鞍 |
田作りも魚のうち |
| 田作る道は農に問え |
達者万貫目 |
| 達人は大観す |
立っている者は親でも使え |
| 尊い寺は門から |
脱兎の如し |
| 立つ鳥跡を濁さず |
手綱を引き締める |
| 立つより返事 |
立て板に水 |
| 蓼食う虫も好き好き |
盾に取る |
| 伊達の薄着 |
伊達の素足も無いから起こる |
| 縦のものを横にもしない |
盾の両面を見よ |
| 立てば芍薬座れば牡丹歩く姿は百合の花 |
譬えに嘘なし坊主に毛なし |
| たとえ火の中水の底 |
喩えを引きて義を失う |
| 炭団に目鼻 |
棚から落ちた達磨 |
| 棚から牡丹餅 |
掌を反す |
| 掌を指す |
谿陜き者は速やかに涸る |
| 谷の枯木は高けれど峰の小松に影ささず |
他人の空似 |
| 他人の念仏で極楽詣り |
他人の正目 |
| 他人の疝気を頭痛に病む |
他人の飯には骨がある |
| 他人の飯は白い |
他人の飯を食う |
| 他人の飯を食わねば親の恩は知れぬ |
他人は時の花 |
| 狸が人に化かされる |
狸から上前 |
| 狸寝入り |
田の事すれば畑が荒れる |
| 楽しみ尽きて悲しみ来る |
楽しみて淫せず |
| 楽しみて後憂え有る者は聖人は為さず |
楽しみに沈む者は憂えに反る |
| 頼み難きは人心 |
頼む木の下に雨漏る |
| 頼むと頼まれては犬も木へ上る |
頼めば越後から米搗きにも来る |
| 頼めば鬼も人食わず |
田走るより畔走れ |
| 旅の犬が尾をすぼめる |
旅の恥は掻き捨て |
| 足袋は姉を履け雪駄は妹を履け |
旅は憂いもの辛いもの |
| 旅は道連れ世は情け |
足袋屋の看板 |
| 他聞を憚る |
食べてすぐ寝ると牛になる |
| 多弁能なし |
玉ある淵は岸破れず |
| 卵に目鼻 |
卵の殻で海を渡る |
| 卵を盗む者は牛も盗む |
卵を見て時夜を求む |
| 卵を以て石に投ず |
騙すに手なし |
| たまたま事をすれば雄猿が孕む |
玉簾と薦垂れ |
| 玉となって砕くとも瓦となって全からじ |
玉に瑕 |
| たまに出る子は風に会う |
玉の輿に乗る |
| 玉の杯底なきが如し |
玉琢かざれば器を成さず |
| 玉磨かざれば光なし |
玉山に在りて草木潤う |
| 黙り虫壁を通す |
玉を攻むるに石を以てす |
| 玉を食らい桂を炊ぐ |
玉を転がす |
| 玉を衒いて石を賈る |
民の口を防ぐは川を防ぐよりも甚だし |
| 民の声は神の声 |
民は之に由らしむべし、之を知らしむべからず |
| 民は三に生ず |
民を貴しと為す |
| 民を使うに時を以てす |
惰眠を貪る |
| 矯めつ眇めつ |
矯めるなら若木のうち |
| 駄目を押す |
田もやろ畔もやろ |
| 便りのないのは良い便り |
盥半切りを笑う |
| 誑しが誑しに誑される |
足らず余らず子三人 |
| 足ることを知る |
足るを知る者は富む |
| 足るを知れば辱められず |
誰か烏の雌雄を知らん |
| 田を作るより畔を作れ |
弾劾 |
| 弾丸黒子の地 |
断機の戒め |
| 談義の場の嫁謗り |
短気は損気 |
| 断金の交わり |
断琴の交わり |
| 端倪すべからず |
短綆は以て深井の泉を汲むべからず |
| 団子隠そうより跡隠せ |
男子家を出ずれば七人の敵あり |
| 単糸線を成さず |
丹漆文らず |
| 断じて行えば鬼神も之を避く |
男子の一言金鉄の如し |
| 男女椸枷を同じくせず |
男女功を貿え相資りて業をなす |
| 男女七歳にして席を同じうせず |
丹精を込める |
| 儋石の儲え |
断腸の思い |
| 胆斗の如し |
旦那の喧嘩は槍持ちから |
| 単なれば折れ易く、衆なれば則ち摧け難し |
丹の蔵する所の者は赤し |
| 澹泊の士は必ず濃艶の者の疑う所となる |
胆は大ならんことを欲し、心は小ならんことを欲す |
| 丹は磨く可くして赤きを奪う可からず |
短兵急 |
| 断末魔 |
短を捨て長を取る |
| 弾を執りて鳥を招く |