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は行のことわざ一覧

【は】からはじまることわざ

奪い合う物は中から取る 梅花は莟めるに香あり
肺肝を砕く 敗軍の将は兵を語らず
杯杓に勝えず 吐いた唾は呑めぬ
杯中の蛇影 掃いて捨てるほど
灰吹きから蛇が出る 肺腑を衝く
灰を飲み胃を洗う 灰を吹いて眯する無からんと欲す
枚を銜む 蠅が飛べば虻も飛ぶ
這えば立て立てば歩めの親心 馬革を以て屍を裹む
化かす化かすが化かされる 馬鹿と煙は高いところへ上る
馬鹿と鋏は使いよう 馬鹿な子ほど可愛い
馬鹿に付ける薬はない 墓に布団は着せられず
刃金が棟へ回る 馬鹿の一つ覚え
馬鹿の真似する利口者、利口の真似する馬鹿者 馬鹿は死ななきゃ治らない
測り難きは人心 謀定まりて後戦う
謀は密なるを貴ぶ 籌を帷幄の中に運らし、勝ちを千里の外に決す
謀を以て謀を討つ 掃き溜めに鶴
馬脚を現す 破鏡
破鏡重ねて照らさず、落花枝に上り難し 伯牙、琴を破る
白眼視 莫逆の友
白玉楼中の人となる 白砂は泥中に在りて之と皆黒し
拍車を掛ける 麦秀の嘆
柏舟の操 白刃前に交われば流矢を顧みず
博打と相場は死ぬまで止まぬ 博奕は色より三分濃し
伯仲の間 白鳥の歌
白頭新の如し 白髪三千丈
白馬は馬に非ず 白眉
薄氷を履むが如し 白璧の微瑕
白面の書生 莫耶を鈍しと為し鉛刀を銛しと為す
伯兪杖に泣く 伯楽の一顧
歯車が嚙み合わない 白鷺は塵土の穢れを禁ぜず
禿が三年目につかぬ 化けの皮が剥がれる
擌にかかれる鳥 箱根知らずの江戸話
箸が転んでもおかしい年頃 橋がなければ渡られぬ
恥と頭はかき次第 箸と主とは太いのへかかれ
箸に当たり棒に当たる 箸に虹梁
箸に目鼻をつけても男は男 箸にも棒にも掛からない
恥の上塗り 始めあるものは必ず終わりあり
始めが大事 始めきらめき奈良刀
始めちょろちょろ中ぱっぱ、赤子泣くとも蓋取るな 始めて俑を作る者は其れ後なからんか
始めに二度なし 始めの囁き後のどよみ
始めは処女の如く後は脱兎の如し 始め半分
始めよければ終わりよし 始めよし後悪し
始めを言わねば末が聞こえぬ 始めを原ねて終わりに反る
始めを慎みて終わりを敬む 箸も持たぬ乞食
馬上に居て之を得 箸より重いものを持たない
柱には虫入るも鋤の柄には虫入らず 走り馬の草を食うよう
走れば躓く 恥を言わねば理が聞こえぬ
恥を知らねば恥かかず 恥を知るは勇に近し
蓮の台の半座を分かつ 鯊の鉤で、はたやは釣れぬ
肌に粟を生ず 裸一貫
裸馬の捨て鞭 裸で道中はならぬ
裸で物を落とす例なし 裸百貫
畑あっての芋種 畑水練
畑に蛤 二十後家は立つが三十後家は立たぬ
働かざる者食うべからず 働けば回る
破竹の勢い 八細工七貧乏
八十の手習い 八十の三つ子
八十八夜の別れ霜 蜂の巣をつついたよう
罰は目の前 八分されても未だ二分残る
八分は足らず十分はこぼれる ばつが悪い
白駒の隙を過ぐるが如し 八卦裏返り
白虹日を貫く 八歳の翁、百歳の童
伐性の斧 這っても黒豆
発破をかける 八方塞がり
初物七十五日 初雪は目の薬
髪を簡して櫛る 破天荒
鳩が豆鉄砲を食ったよう 鳩に三枝の礼あり、烏に反哺の孝あり
鳩の豆使い 鳩を憎み豆を作らぬ
花多ければ実少なし 花が見たくば吉野へござれ
端から和尚はない 鼻糞丸めて万金丹
鼻毛を抜く 鼻毛を読む
話上手の聞き下手 話し上手の口下手
話し上手の仕事下手 話し上手は聞き上手
話では腹は張らぬ 話の蓋は取らぬが秘密
話の名人は嘘の名人 話は下で果てる
話は立っても足腰立たぬ 話半分
話を絵に描いたよう 花好きの畑に花が集まる
洟垂れ小僧も次第送り 花七日
花に嵐 花に三春の約あり
花盗人は風流のうち 花の傍らの深山木
鼻の先の疣疣 花の下より鼻の下
花は折りたし梢は高し 花は桜木人は武士
花は根に帰る、鳥は古巣に帰る 花は半開、酒はほろ酔い
花は山人は里 花発いて風雨多し
鼻へ食うと長者になる 花も折らず実も取らず
花も実もある 花より団子
鼻をかめと言えば血の出るほどかむ 花を賞するに慎みて離披に至る勿れ
歯に衣着せぬ 跳ねる馬は死んでも跳ねる
歯の根が合わない 母ありて一子寒く母去りて三子寒し
母方より食い方 祖母育ちは三百安い
母の折檻より隣の人の扱いが痛い 歯亡び舌存す
蛤で海をかえる はまった後で井戸の蓋をする
浜の真砂 羽目を外す
鱧も一期、海老も一期 早い馬も千里、のろい牛も千里
早いが勝ち 早い者に上手なし
早牛も淀、遅牛も淀 早起き三両倹約五両
早起きは三文の徳 早合点の早忘れ
早かろう悪かろう 早きは宜しゅうて失あり、遅きは悪しゅうて失なし
早くて間に合わぬ鍛冶屋の向こう槌 早くて悪し大事なし、遅くて悪し猶悪し
林深ければ則ち鳥棲み、水広ければ則ち魚游ぶ 早好きの早飽き
早寝早起き病知らず 早飯早糞早算用
早飯も芸のうち はやり事は六十日
はやり目なら病み目でもよい 流行物は廃り物
はやる芝居は外題から 生ゆる山は山口から見ゆる
腹がすいてもひもじゅうない 腹が立つなら親を思い出せ
腹が減っては戦ができぬ 腹立てるより義理立てよ
腹に一物 薔薇に刺あり
腹の皮が張れば目の皮がたるむ 腹の立つように家倉建たぬ
腹の虫が治まらない 腹は借り物
腹は立て損、喧嘩は仕損 腹八分目に医者いらず
腹も身の内 腹を剖きて珠を蔵む
張り子の虎 張りつめた弓はいつか弛む
針で掘って鍬で埋める 針とる者車をとる
針の穴から天を覗く 針の筵
針は小さくても呑まれぬ 針ほどの穴から棒ほどの風がくる
針ほどの事を棒ほどに言う 針を倉に積む
針を棒に取りなす 針を以て地を刺す
春植えざれば秋実らず 春小雨夕立に秋日照り
春に三日の晴れ無し 春の晩飯後三里
春の日と継母はくれそうでくれない 春の雪と叔母の杖は怖くない
春の雪と歯抜け狼は怖くない 馬齢を重ねる
葉をかいて根を断つ 反旗を翻す
万死一生を顧みず 万事休す
万乗の君 繁盛の地に草生えず
半畳を入れる 晩食以て肉に当て、安歩して以て車に当つ
万死を出でて一生に遇う 万人心を異にすれば則ち一人の用無し
万卒は得易く一将は得難し 判で押したよう
反哺の孝 半面の識
万里一条の鉄 万緑叢中紅一点
判を貸すとも人請けするな 馬鹿があればこそ利口が引き立つ
流行り物は廃り物 腸がちぎれる
背水の陣 旗を揚げる
洟も引っ掛けない 万死に一生を得る
はこべの花が閉じると雨 白虹張れば干天
船盗人を徒歩で追う

【ひ】からはじまることわざ

贔屓の引き倒し 日出でて作し、日入りて息う
秀でて実らず 引いて発たず
ビードロを逆さまに吊るす 火打ち石、据え石にならぬ
火打ち箱に煙硝入れて昼寝する 非学者論に負けず
日陰の梨 日陰の豆も時が来ればはぜる
日暈雨傘月暈日傘 東に近ければ西に遠い
東は東、西は西 干潟の鰯
日が西から出る 飛蛾の火に赴くが如し
火が火を喚ぶ 光あるものは光あるものを友とす
光るほど鳴らぬ 引かれ者の小唄
彼岸が来れば団子を思う 日勘定では足らぬが月勘定では余る
彼岸過ぎての麦の肥料、三十過ぎての男に意見 飛脚に三里の灸
比近説ばざれば修遠を務むる無かれ 低き所に水溜まる
引く手数多 比丘尼に笄
比丘尼に髭出せ 日暮れて道遠し
日暮れて道を急ぐ 日暮れの山入り
火消しの家にも火事 鬚の塵を払う
卑下も自慢のうち 非細工の小刀減らし
膝頭で江戸へ行く 瓢で藁打つ
瓢に浮き 庇を貸して母屋を取られる
膝っ子に目薬 膝とも談合
膝枕に頬杖 罷士は伍無く罷女は家無し
秘事は睫 柄杓で海を換える
非常の人有りて非常の事有り 美女舌を破る
美女は醜婦の仇 美女は生を断つ斧
聖も時に遇わず 臂を噛む
美人に年なし 美人の終わりは猿になる
美人は言わねど隠れなし 翡翠は羽を以て自ら害わる
日西山に薄る 尾生の信
ひそかに諌めて公にほめよ 鼻息を仰ぐ
顰みに倣う 額に箭は立つとも背に箭は立たず
左団扇で暮らす 左思いに右謗り
左褄を取る 左は勝手右は得手
左前になる ひだるい時にまずい物なし
日中すれば則ち昃き、月盈つれば則ち食く 美中に刺あり
飛鳥尽きて良弓蔵され、狡兎死して走狗烹らる 飛鳥の摯つや其の首を俛す
飛鳥人に依れば自ずから憐愛を加う 匕箸を失う
美疢は悪石に如かず 筆硯を新たにする
羊虎を仮る 羊の歩み
羊の番に狼 羊を亡いて牢を補う
羊をして狼に将たらしむ 羊を以て牛に易う
筆舌に尽くし難い 匹夫罪なし、璧を懐けば其れ罪あり
匹夫の勇 匹夫も志を奪う可からず
必要は発明の母 火で火は消えぬ
日照りに不作なし 日照りの高木履
人垢は身に付かぬ 人ある中に人なし
人焉んぞ廋さんや 肘鉄砲を食わせる
人を謗るは鴨の味 人の噂も七十五日
人の口に戸は立てられぬ 人の振り見て我が振り直せ
人の褌で相撲を取る 人はパンのみにて生くるものに非ず
人は見かけによらぬもの 人を見たら泥棒と思え
人を見て法を説け 火に油を注ぐ
火の無い所に煙は立たぬ 火蓋を切る
百聞は一見に如かず 瓢箪から駒が出る
人こそ人の鏡 人酒を飲む、酒酒を飲む、酒人を飲む
人と屏風は直ぐには立たず 人の一生は重荷を負うて遠き道を行くが如し
一花咲かせる 人を射んとせば先ず馬を射よ
人を呪わば穴二つ 百害あって一利なし
百日の説法屁一つ 貧すれば鈍する
貧乏暇なし 一筋縄では行かない
百尺竿頭に一歩を進む 人は一代名は末代
百里を行く者は九十里を半ばとす 百年河清を俟つ
肘鉄を食う 人の己を知らざるを患えず
一人口は食えぬが二人口は食える 人を以て鑑と為す
微に入り細を穿つ 髀肉の嘆
瓢簞に釣り鐘 貧乏くじを引く
貧の盗みに恋の歌 美女は命を断つ斧
東雷雨降らず 飛行機雲が立つ時は雨が近い
未の時に晴るるは雨には蓑笠を脱ぐ 日照りの朝曇り
ヒバリが高く昇ると晴れ 一人善く射れば百夫決拾す
人至って賢ければ友なし 一浦違えば七浦違う
人衆ければ天に勝つ 人食い馬にも合い口
人屑と縄屑は余らぬ 一口物に頰を焼く
人肥えたるが故に貴からず 人必ず自ら侮りて然る後に人之を侮る
人盛んにして神祟らず 一筋の矢は折るべし、十筋の矢は折り難し
一度鳴けば人を驚かす 一つ姉は買うて持て
一つよければまた二つ 人捕る亀が人に捕られる
人に受くる者は人を畏れ、人に矛うる者は人に驕る 人に勝たんと欲する者は、必ず先ず自ら勝つ
人に三怨有り 人にして古今に通ぜずんば馬牛にして襟裾するなり
人通りに草生えず 一時違えば三里の遅れ
人と煙草の善し悪しは煙となって世に知る 人その子の悪を知ることなし
人と入れ物は有り合わせ 人に善言を与うるは布帛よりも煖かなり
人に千日の好無く、花に百日の紅無し 人に事うるを知る者にして然る後に以て人を使うべし
人に七癖我が身に八癖 人には飽かぬが病に飽く
人に施しては慎みて念うこと勿れ 人に一癖
人に因りて事を為す 人の過ち我が幸せ
人の意見は四十まで 人の痛いのは三年でも辛抱する
人の一寸我が一尺 人の命は万宝の第一
人の上に吹く風は我が身にあたる 人の患いは好みて人の師と為るに在り
人の噂を言うのは鴨の味がする 人の踊る時は踊れ
人の苦楽は壁一重 人の心は九分十分
人の事は我の事 人の事より我が事
人の子の死んだより我が子の転けた 人の牛蒡で法事する
人の七難より我が十難 人の十難より我が一難
人の小過を責めず 人の背中は見ゆれど我が背中は見えぬ
人の善悪は針を袋に入れたるが如し 人の疝気を頭痛に病む
人の空言は我が空言 人の太刀で功名する
人の頼まぬ経を読む 人の短を道うこと無かれ、己の長を説くこと無かれ
人の情けは身の仇、人の辛きは身の宝 人の情けは世にある時
人の女房と枯れ木の枝ぶり 人の不幸は蜜の味
人の耳は壁につき眼は天に懸かる 人の物より自分の物
人の悪きは我が悪きなり 人は石垣、人は城
人は言わぬが我言うな 人は落ち目が大事
人は陰が大事 人は故郷を離れて貴し
人は心が百貫目 人は十歳木は一丈
人は知れぬもの 人は足るを知らざるに苦しむ
人は情けの下で立つ 人は盗人火は焼亡
人は万物の霊 人は人中、田は田中
人は見かけによらぬもの 人は眉目よりただ心
人は冥加が大事 人は悪かれ我善かれ
人一盛り 人一たびにして之を能くすれば、己之を百たびす
一村雨の雨宿り 一人口は食えぬが二人口は食える
一人喧嘩はならぬ 一人子は国に憚る
独り自慢の褒め手なし 独り任ずるの国は労して禍多し
一人の文殊より三人のたくらだ 一人娘と春の日はくれそうでくれぬ
独り善がりの人笑わせ 人我に辛ければ、我また人に辛し
人を疑いては使う勿れ、人を使いては疑う勿れ 人を怨むより身を怨め
人を知る者は智なり、自ら知る者は明なり 人を叩いた夜は寝られぬ
人を恃むは自ら恃むに如かず 人を使うことは工の木を用うるが如くせよ
人を憎むは身を憎む 人を謀れば人に謀らる
人を以て言を廃せず 人を玩べば徳を喪い、物を玩べば志を喪う
人を傷る者は己を傷る 鄙に都あり
火に近付けば渇き易く、水に近付けば潤い易し 日に就り月に将む
火の消えた回り灯篭 檜山の火は檜より出でて檜を焼く
火箸を持つも手を焼かぬため 火は火で治まる
日は夜を知らず、月は昼を知らず 雲雀の口に鳴子
火吹竹の根は藪にあり 蚍蜉大樹を撼かす
皮膚の見 美味も喉三寸
紐と命は長いがよい 百芸達して一心足らず
百芸は一芸の精しきに如かず 百姓と油は絞る程出る
百丈の木に登って一丈の枝より落つる 百姓の去年物語
百姓の作り倒れ 百姓の万能
百姓の不作話と商人の損話 百姓百層倍
百星の明は一月の光に如かず 百川海に朝す
百川海に学んで海に至る 百戦百勝は善の善なる者に非ず
百足の虫は死して倒れず 百で買った馬のよう
百日に百杯は盛れど一日には盛られず 百日の労一日の楽
百人殺さねば良医になれぬ 百年論定まる
百様を知って一様を知らず 百里来た道は百里帰る
百里奚は、虞に居りて虞は亡びしに、秦に在りて秦は覇たり 百里の海も一夫に飲ましむる能わず
百礼の会、酒に非ざれば行われず 百貫の馬にも騺
百貫の鷹も放さねば知れぬ 冷や飯から湯気が立つ
氷壺の心 平仄が合わない
氷炭相愛す 氷炭相容れず
瓢箪から駒も出でず 瓢箪鯰
瓢箪の川流れ 氷炭は言わずして冷熱の質自ずから明らかなり
豹は死して皮を留め、人は死して名を留む 飄風は朝を終えず、驟雨は日を終えず
非力十倍欲力五倍 非理の前に道理なし
皮裏の陽秋 非理法権天
飛竜雲に乗る 昼には目あり夜には耳あり
汎く衆を愛して仁に親しむ 博く学びて篤く志し切に問いて近く思う
枇杷が黄色くなると医者が忙しくなる 火を抱いて薪に措く
火を乞うは燧を取るに若かず 火を避けて水に陥る
火を失して池を鑿る 火を吹く力も無い
火を水に言いなす 火を見たら火事と思え
火を以て火を救う 貧家には故人疎し
頻伽羅は卵の中にありて声衆鳥に勝る 牝鶏晨す
鬢糸茶烟の感 貧者に盛衰なし
貧賤の交わり忘るべからず 貧僧の重ね斎
貧の花好き 貧の楽は寝楽
貧は諸道の妨げ 貧乏柿の核沢山
貧乏怖いものなし 貧乏するほど楽をする
貧乏難儀は時の回り 貧乏に花咲く
貧乏人の子沢山 貧乏人も三年置けば用に立つ
貧ほど辛いものはなし 貧、骨に至る

【ふ】からはじまることわざ

風樹の嘆 触れなば落ちん風情
舟に刻みて剣を求む 豚もおだてりゃ木に登る
踏んだり蹴ったり 刎頸の交わり
古川に水絶えず 冬来たりなば春遠からじ
文はやりたし書く手は持たぬ 風雲急を告げる
豚に念仏猫に経 豚に真珠
武士は食わねど高楊枝 武士は相身互い
武士に二言はない 無沙汰は無事の便り
河豚は食いたし命は惜しし 故きを温ねて新しきを知る
覆水盆に返らず 深い川は静かに流れる
笛吹けども踊らず 夫婦喧嘩は犬も食わない
風前の灯火 風する馬牛も相及ばず
分別過ぐれば愚に返る 文は人なり

【へ】からはじまることわざ

ペンは剣よりも強し ぺんぺん草が生える
屁とも思わない 平気の平左
弁慶の泣き所 弁慶の立ち往生
屁を放って尻窄める 蛇を描きて足を添う
蛇は竹の筒に入れても真っすぐにならぬ 蛇の生殺し
蛇の生殺しは人を噛む 蛇の足より人の足見よ
蛇に見込まれた蛙 蛇に睨まれた蛙
蛇に噛まれて朽ち縄に怖じる 蛇に足無し魚に耳無し
蛇が蚊を呑んだよう 蛇が蛙を呑んだよう
蛇稽古 下手の横好き
下手の長談義 下手の考え休むに似たり
下手な鉄砲も数撃ちゃ当たる 下手があるので上手が知れる
兵は神速を尊ぶ

【ほ】からはじまることわざ

煩悩の犬は追えども去らず 星がちらちらすると雨
惚れられたが不祥 惚れた病に薬なし
ぽつぽつ三年波八年 仏も昔は凡夫なり
細き流れも大河となる 洞が峠を決め込む
菩提を弔う 坊主の不信心
望蜀の嘆 盆と正月が一緒に来たよう
惚れて通えば千里も一里 惚れた欲目
骨折り損の草臥れ儲け 仏の顔も三度まで
仏作って魂入れず 亡羊の嘆
棒ほど願って針ほど叶う 棒に振る
忙中閑あり 坊主憎けりゃ袈裟まで憎い
星がちらちらすると雨