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た行のことわざ一覧

【た】からはじまることわざ

大隠は朝市に隠る 大怨を和するも必ず余怨有り
大恩は報ぜず 大海の一滴
大海は芥を択ばず 大海を手で塞ぐ
大海を耳搔きで測る 大廈成りて燕雀相駕す
大廈の材は一丘の木に非ず 大家後無し
大廈の将に倒れんとするは一木の支うる所に非ず 大寒にして後衣裘を求む
大旱の雲霓を望むが若し 対岸の火事
大姦は忠に似たり 大義親を滅す
大吉は凶に還る 大疑は大悟の基
大魚は小池に棲まず 大工の掘っ立て
大軍に関所なし 大軍の後には必ず凶年あり
大弦急なれば小弦絶ゆ 大賢は愚なるが如し
乃公出でずんば蒼生を如何せん 大巧は巧術無し
大行は細謹を顧みず 大孝は終身父母を慕う
大巧は拙なるが若し 太公望
大巧を天下に建つる者は必ず先ず閨門の内を修む 大功を成す者は衆に謀らず
大功を論ずる者は小過を録せず 大黒柱と腕押し
大黒柱を蟻がせせる 大国を治むるは小鮮を烹るが若くす
太鼓判を押す 醍醐味
太鼓も撥の当たりよう 太鼓を打てば鉦が外れる
大根卸しに医者いらず 大根を正宗で切る
泰山頽れ梁木壊る 泰山卵を圧す
太山に登りて天下を小とす 太山の高きは一石に非ず
泰山の安きに置く 太山は土壌を譲らず
泰山前に崩るるとも色変せず 大山鳴動して鼠一匹
太山を挟みて以て北海を越ゆ 大事小に化し小事無に化す
大事の中に小事なし 大事の前の小事
大事は小事より顕る 大樹の下に美草なし
大匠に代わりて斲る者は其の手を傷けざる有ること希なり 大匠は斲らず
大匠は拙工の為に縄墨を改廃せず 大上は徳を立つる有り
大丈夫の一言は駟馬も走らず 大人は大耳
大人は虎変す 大人は赤子の心を失わず
太盛は守り難し 大声里耳に入らず
大体に従う者は大人と為る 大地に槌
大智は愚の如し 大椿の寿
大敵と見て恐れず、小敵と見て侮らず 大道廃れて仁義あり
大徳は小怨を滅ぼす 鯛なくば狗母魚
鯛の尾より鰯の頭 代馬越を思わず
大は小を兼ねる 大病に薬なし
太平象無し 太平の百石は戦場の千石
大弁は訥なるが若し 大木は倒れても地に付かず
大名の下は以て久しく居り難し 鯛も一人はうまからず
鯛も鮃も食うた者が知る 大勇は怯なるが如し
大勇は勇ならず 大欲は無欲に似たり
内裏様も食わにゃ立たぬ 大漁の明日
太牢の滋味 大惑なる者は終身解らず
朶雲 倒るる所に土を掴む
斃れて後已む 高い舟借りて安い小魚釣る
高が知れている 高きに登るは必ず低きよりす
抱かされば負ぶさる 鷹匠の子は鳩を馴らす
高嶺の花 高嶺の花を羨むより足下の豆を拾え
鷹のない国では雀が鷹をする 鷹の前の雀
鷹は飢えても穂を摘まず 鷹は水に入れて芸無し、鶉は山にありて能無し
高飛車 高飛車に出る
鷹骨折って旦那の餌食 高みの見物
財多ければ身を守るにまどし 宝の持ち腐れ
宝の山に入りながら空しく帰る 宝は身の差し合わせ
高を括る 鷹を養う如し
薪を抱きて火を救う 薪を積むが如く後に来る者上に在り
薪を均しくして火を施せば火は燥に就く 他弓挽く莫れ
沢庵の重しに茶袋 濁酒も茶よりは勝る
鐸は声を以て自ら毀る たくらだ猫の隣歩き
沢を竭くし藪を焚く 宅を卜せず隣を卜す
多芸は無芸 竹に雀
竹に花咲けば凶年 筍の親勝り
竹屋の火事 竹槍は切られても矢張り元の竹
竹を割ったよう 多言なれば数窮す
多言は一黙に如かず 多言は身を害す
蛸に骨なし海月に目なし 蛸は身を食う
他山の石 他山の石以て玉を攻むべし
出すことは舌を出すのも嫌い 多勢に無勢
多勢を頼む群鴉 蛇足
戦い勝ちて将驕り卒惰る者は敗る 戦いて勝つは易く勝ちを守るは難し
戦う雀人を恐れず 叩かれた夜は寝やすい
叩き止めば食い止む 叩く人の按摩を取る
叩けば埃が出る 叩けよさらば開かれん
惟好鬚を称するのみ 多々益々弁ず
畳の上の怪我 畳の上の水練
只より高いものはない ただより安いものは無い
立ち臼で目を突く 立ち仏が居仏を使う
駄賃馬に唐鞍 田作りも魚のうち
田作る道は農に問え 達者万貫目
達人は大観す 立っている者は親でも使え
尊い寺は門から 脱兎の如し
立つ鳥跡を濁さず 手綱を引き締める
立つより返事 立て板に水
蓼食う虫も好き好き 盾に取る
伊達の薄着 伊達の素足も無いから起こる
縦のものを横にもしない 盾の両面を見よ
立てば芍薬座れば牡丹歩く姿は百合の花 譬えに嘘なし坊主に毛なし
たとえ火の中水の底 喩えを引きて義を失う
炭団に目鼻 棚から落ちた達磨
棚から牡丹餅 掌を反す
掌を指す 谿陜き者は速やかに涸る
谷の枯木は高けれど峰の小松に影ささず 他人の空似
他人の念仏で極楽詣り 他人の正目
他人の疝気を頭痛に病む 他人の飯には骨がある
他人の飯は白い 他人の飯を食う
他人の飯を食わねば親の恩は知れぬ 他人は時の花
狸が人に化かされる 狸から上前
狸寝入り 田の事すれば畑が荒れる
楽しみ尽きて悲しみ来る 楽しみて淫せず
楽しみて後憂え有る者は聖人は為さず 楽しみに沈む者は憂えに反る
頼み難きは人心 頼む木の下に雨漏る
頼むと頼まれては犬も木へ上る 頼めば越後から米搗きにも来る
頼めば鬼も人食わず 田走るより畔走れ
旅の犬が尾をすぼめる 旅の恥は掻き捨て
足袋は姉を履け雪駄は妹を履け 旅は憂いもの辛いもの
旅は道連れ世は情け 足袋屋の看板
他聞を憚る 食べてすぐ寝ると牛になる
多弁能なし 玉ある淵は岸破れず
卵に目鼻 卵の殻で海を渡る
卵を盗む者は牛も盗む 卵を見て時夜を求む
卵を以て石に投ず 騙すに手なし
たまたま事をすれば雄猿が孕む 玉簾と薦垂れ
玉となって砕くとも瓦となって全からじ 玉に瑕
たまに出る子は風に会う 玉の輿に乗る
玉の杯底なきが如し 玉琢かざれば器を成さず
玉磨かざれば光なし 玉山に在りて草木潤う
黙り虫壁を通す 玉を攻むるに石を以てす
玉を食らい桂を炊ぐ 玉を転がす
玉を衒いて石を賈る 民の口を防ぐは川を防ぐよりも甚だし
民の声は神の声 民は之に由らしむべし、之を知らしむべからず
民は三に生ず 民を貴しと為す
民を使うに時を以てす 惰眠を貪る
矯めつ眇めつ 矯めるなら若木のうち
駄目を押す 田もやろ畔もやろ
便りのないのは良い便り 盥半切りを笑う
誑しが誑しに誑される 足らず余らず子三人
足ることを知る 足るを知る者は富む
足るを知れば辱められず 誰か烏の雌雄を知らん
田を作るより畔を作れ 弾劾
弾丸黒子の地 断機の戒め
談義の場の嫁謗り 短気は損気
断金の交わり 断琴の交わり
端倪すべからず 短綆は以て深井の泉を汲むべからず
団子隠そうより跡隠せ 男子家を出ずれば七人の敵あり
単糸線を成さず 丹漆文らず
断じて行えば鬼神も之を避く 男子の一言金鉄の如し
男女椸枷を同じくせず 男女功を貿え相資りて業をなす
男女七歳にして席を同じうせず 丹精を込める
儋石の儲え 断腸の思い
胆斗の如し 旦那の喧嘩は槍持ちから
単なれば折れ易く、衆なれば則ち摧け難し 丹の蔵する所の者は赤し
澹泊の士は必ず濃艶の者の疑う所となる 胆は大ならんことを欲し、心は小ならんことを欲す
丹は磨く可くして赤きを奪う可からず 短兵急
断末魔 短を捨て長を取る
弾を執りて鳥を招く

【ち】からはじまることわざ

小さく生んで大きく育てる 小さくとも針は呑まれぬ
地位は人を作る 知音
智慧ありと雖も勢いに乗ずるに如かず 知恵出でて大偽あり
知恵多ければ憤り多し 知恵と力は重荷にならぬ
知恵ない神に知恵つける 知恵は小出しにせよ
知恵は真珠に優れり 知恵は万代の宝
地が傾いて舞が舞われぬ 近きを釈てて遠きを謀る者は労して功無し
近きを以て遠きを知る 近づく神に罰当たる
近火で手をあぶる 近惚れの早飽き
近道は遠道 力山を抜き気は世を蓋う
池魚の殃 池魚を畜う者は必ず猵獺を去る
竹馬の友 竹林の七賢
稚児殺す如し 知者の辺の童は習わぬ経を読む
知者は博からず 知者は惑わず勇者は懼れず
知者は水を楽しむ 知者も千慮に必ず一矢有り、愚者も千慮に必ず一得有り
知小にして謀大なり 治人有れど治法無し
痴人の前に夢を説く 馳走終わらば油断すな
父厳かに子孝あり 父父たらずと雖も子は以て子たらざるべからず
父父たり子子たり 父の恩は山よりも高く母の恩は海よりも深し
父は子の為に隠し、子は父の為に隠す 蜘蛛が網を張りて鳳凰を待つ
血で血を洗う 血となり肉となる
痴ならず聾ならざれば姑公と成らず 治に居て乱を忘れず
地に倒るる者は地によりて立つ 智に働けば角が立つ
血の筋は七代 智は疑わしきを闕くより大なるは莫し
智は員ならんことを欲し、行は方ならんことを欲す 智は愚を責めず
智は人を知るより難きは莫し 血は水よりも濃い
智は目の如し、百歩の外を見て睫を見る能わず 智は以て非を飾るに足る
血道を上げる 血も涙もない
茶殻も肥になる 茶茶を入れる
茶腹も一時 茶屋の餅も強いねば食えぬ
茶碗を投げば綿で抱えよ 中原に鹿を逐う
忠言耳に逆らう 中心疑う者は其の辞枝る
忠臣は国を去るも其の名を潔くせず 忠臣は二君に仕えず
中道にして廃す 忠ならんとすれば孝ならず、孝ならんとすれば忠ならず
中流の砥柱 寵愛昂じて尼になす
朝霞門を出でず、暮霞千里を行く 長鋏帰らんか、食に魚無し
朝菌は晦朔を知らず 長鯨の百川を吸えるが如し
鳥雀枝の深きに聚まる 長者富に飽かず
長者に子無し 長者に二代なし
長者の万灯より貧者の一灯 長袖よく舞い多銭よく買う
長所は短所 長蛇を逸す
提灯に釣鐘 提灯ほどの火が降る
提灯持ち 提灯持ち足下暗し
提灯持ち川へはまる 提灯持ちは先に立て
提灯を持つ 町人の刀好み
長範があて飲み 掉尾の勇を奮う
掉尾を飾る 長鞭馬腹に及ばず
頂門の一針 長夜の飲
長幼の序 蝶よ花よ
頂礼昂じて尼になる 長老になるも沙弥を経る
直躬父を証す 直なること弦の如きは道辺に死し、曲れること鉤の如きは反て侯に封ぜらる
直は曲を輔けず 直木まず伐らる
ちょっと来いに油断すな ちょっと嘗めたが身の詰まり
塵も積もれば山となる 塵も箔屋の塵
塵を結んでも志 血湧き肉躍る
治を未だ乱れざるに制す 地を易うれば皆然り
智を使い勇を使い貪を使い愚を使う 治を為すは多言に在らず
地を掃う 智を増す者は悲しみを増す
血を以て血を洗う 鎮守の沼にも蛇は棲む
陳陳相因る 沈黙は金
珍を識る者は必ず濁水の明珠を拾う 鴆を飲みて渇を止む

【つ】からはじまることわざ

追従も世渡り 朔日毎に餅は食えぬ
搗いた餅より心持ち 痛処に針錐を下す
つうと言えばかあ 杖とも柱とも頼む
杖に縋るとも人に縋るな 杖の下に回る犬は打たれぬ
杖を挙げて犬を呼ぶ 使う者は使われる
使っている鍬は光る 冢に剣を掛く
搗き臼で茶漬け 月と鼈
月に一鶏を攘み以て来年を待つ 月に叢雲花に風
月の影取る猿 月の前の灯火
月は惜しまれて入り桜は散るをめでたしとす 月日変われば気も変わる
月満つれば則ち虧く 月雪花は一度に眺められず
月夜に釜を抜かれる 月夜に背中炙る
月夜に提灯 月夜に提灯も外聞
月夜の蟹 月夜も十五日、闇夜も十五日
月を指せば指を認む 付け焼刃
付け焼き刃はなまり易い 辻褄を合わせる
拙く行うは巧みに言うに勝る 土一升に金一升
槌で庭掃く 土に灸
土の穴を掘りて言う事だに漏る 土仏の水遊び
突っ掛け者の人もたれ 鼓を鳴らして攻む
夙に興き夜に寝ぬ 繋ぎ馬に鞭を打つ
綱渡りより世渡り 常が大事
角ある者には上歯なし 角突き合わせる
角を折る 角を出す
角を矯めて牛を殺す 唾で矢を矧ぐ
ツバメが低く飛ぶと雨 燕の幕上に巣くうがごとし
壺の中では火は燃えぬ 躓く石も縁の端
妻の言うに向こう山も動く 罪無くして配所の月を見る
罪の疑わしきは惟れ軽くし、功の疑わしきは惟れ重くす 罪を憎んで人を憎まず
旋毛を曲げる 爪で拾って箕で零す
爪に火を灯す 爪の垢ほど
爪の垢を煎じて飲む 面の皮が厚い
面の皮の千枚張り 面の皮を剥ぐ
梅雨に降らぬと土用に降る 梅雨の雷は晴れ近し
釣り合わぬは不縁の基 釣り落とした魚は大きい
釣りして綱せず 剣の刃を渡る
鶴九皐に鳴き声天に聞こゆ 弦無き弓に羽抜け鳥
鶴に騎りて揚州に上る 鶴の粟、蟻の塔
鶴の脛も切るべからず 鶴の一声
鶴は枯れ木に巣をくわず 鶴は千年、亀は万年
釣瓶縄井桁を断つ 連れがあれば三里回らん

【て】からはじまることわざ

棣鄂の情 鄭家の奴は詩をうたう
庭訓 庭訓三月四書大学
亭主元気で留守がいい 亭主三杯客一杯
亭主の好きな赤烏帽子 亭主の好きを客へ出す
貞女は両夫に見えず 泥酔
鼎足して居る 泥中の蓮
丁寧も時による 筳は以て屋を持すべからず
羝羊藩に触る 手が空けば口が開く
手書きあれども文書きなし 手加減の独り舌打ち
敵国外患無き者は国恒に亡ぶ 敵国破れて謀臣滅ぶ
敵に糧 敵に塩を送る
敵に味方あり、味方に敵あり 敵は仮す可からず時は失う可からず
敵は本能寺にあり 敵もさるもの引っ掻くもの
溺を拯うに石を錘す 敵を見て旗を巻く
手ぐすねを引く 手功より目功
梃子でも動かない 手塩に掛ける
手品するにも種がいる 弟子は師匠の半減
手酌五合、髱一升 手千両
手出し十層倍 鉄杵を磨く
涅すれども緇まず 鉄中の錚錚
鉄桶水を漏らさず 鉄は熱いうちに打て
轍鮒の急 鉄面皮
鉄物は敵の末にも貸せ 鉄砲玉の使い
鉄を点じて金と成す 轍を踏む
手でする事を足でする 蝸牛が日和を知る
手鍋下げても 手習いは坂に車を押す如し
手に汗を握る 手に据えた鷹を逸らしたよう
手に万鈞を提げて而る後に多力見る 手の裏を返す
手の舞い足の踏む所を知らず 手の奴足の乗り物
出日拝む者はあっても、入り日拝む者なし 手八丁口八丁
出船あれば入船あり 出船に船頭待たず
出船によい風は入り船に悪い 手前味噌で塩が辛い
手前味噌を並べる 手飯で力持ち
手も足も出ない 出物腫れ物所嫌わず
寺から里 寺から出れば坊主
寺に勝った太鼓 寺にも葬式
寺の隣にも鬼が棲む 出る息入る息を待たず
出る杭は打たれる 出る船の纜を引く
手六十 手を替え品を替え
手を返す 手を拱く
手を出して火傷する 手を翻せば雲と作り手を覆せば雨となる
天淵の差 天涯比隣の若し
天下取っても二合半 天下の憂いに先だちて憂い、天下の楽しみに後れて楽しむ
天下の大事は必ず細より作る 天下の難事は必ず易きより作る
伝家の宝刀 天下は回り持ち
天から降ったか地から湧いたか 天から横に降る雨はない
天機泄らすべからず 天狗の飛び損ない
天句践を空しゅうすること莫れ、時に范蠡無きにしも非ず 天行は健なり
天災は忘れた頃にやってくる 天定まって亦能く人を破る
天子に戯言無し 天井一日、底百日
天上天下唯我独尊 天知る地知る我知る人知る
天水桶に竜 天水桶の孑孑
椽大の筆 天高く馬肥ゆる秋
天地は万物の逆旅 天地を動かし鬼神を感ぜしむ
点滴石を穿つ 天道畏るべし
天道様と米の飯はどこへも付いて回る 天道是か非か
天道は親無し 天道は善に福し淫に禍す
天道人を殺さず 貂なき森の鼬
天に口あり地に耳あり 天に口なし、人を以て言わしむ
天に順う者は存し、天に逆らうものは滅ぶ 天に跼り地に蹐す
天に唾する 貂になり兎になり
天に二日無く土に二王無し 天に風雨、人に疾病
天、二物を与えず 天に眼
天に三日の晴れなし 天に耳無しと雖も之を聞くに人を以てす
天に向かって唾を吐く 天の与うるに取らざれば反ってその咎を受く
天の支うる所は壊る可からず 天の時は地の利に如かず、地の利は人の和に如かず
天の作せる孼は猶違くべきも、自ら作せる孼は逭るべからず 天の配剤
天の美禄 天馬空を行く
天は二物を与えず 天は人の上に人を造らず、人の下に人を造らず
天は自ら助くる者を助く 田父の功
天網恢恢疎にして漏らさず 天を恨みず人を咎めず
天を指して魚を射る

【と】からはじまることわざ

怒蛙に式す 問い声よければいらえ声よい
戸板に豆 問屋の只今
東海を踏みて死す 頭角を現す
灯火親しむべき候 灯火親しむべし
東家に食して西家に息わん 東家の丘
冬瓜の花の百一つ 堂が歪んで経が読めぬ
同気相求む 道具屋は目が利いては商売にならぬ
董狐の筆 東西南北の人
唐紙唐紙仮名で書け 同日の論にあらず
同じて和せず 冬至冬中冬始め
陶朱猗頓の富 同舟相救う
灯心で鐘を撞く 灯心で須弥山を引き寄せる
灯心で竹の根を掘る 灯心に釣り鐘
唐人の寝言 灯心を少なくして油を多くせよ
同姓娶らず 灯台下暗し
東堂の主 堂に入る
問うに落ちず語るに落ちる 堂に升りて室に入らず
堂は敬に若くは莫し 盗は主人を憎む
同美相妬み同業相仇す 刀筆の吏
問う人も無き系図物語 同病相憐れむ
豆腐で歯を痛める 豆腐に鎹
豆腐の皮を剥く 豆腐も煮れば締まる
灯明で尻を焙る 灯滅せんとして光を増す
盗も五女の門に過らず 道楽息子に妹の意見
道理に向かう刃なし 道理百遍、義理一遍
道理道を行く 桃李もの言わざれども下自ら蹊を成す
桃李門に満つ 登竜門
同類相求む 蟷螂蝉を取らんと欲して黄雀の其の傍らに在るを知らず
蟷螂の斧 遠きに行くに必ず邇きよりす
遠きは花の香 遠きを知りて近きを知らず
遠く騏驥を求めて近く東隣に在るを知らず 遠くて近きは男女の仲
遠くなれば薄くなる 遠くの火事より背中の灸
遠くの親戚より近くの他人 遠くの親類より近くの他人
遠ざかる程思いが募る 十で神童十五で才子二十過ぎれば只の人
十の事は十に言え 十榛の九つ空
とかく浮世は色と酒 とかく近所に事なかれ
研がずに鍛冶を恨むな 尤めて之に効う
どか儲けすればどか損する 怒気ある者も飄瓦は咎めず
時異なれば事異なり 時知らぬ山伏は夜も頭巾
研ぎ賃に身を流す 時に遇えば鼠も虎になる
時に従う者は猶火を救い亡人を追うがごとし 斎にも非時にも外れる
時の代官日の奉行 時の花を挿頭にせよ
時の用には鼻を欠け 時は得難くして失い易し
時は金なり 時を得た一針は九針の手間を省く
時を得た者は昌んに、時を失うものは亡ぶ 徳有る者は必ず言有り
独眼竜 毒気を抜かれる
読書百遍義自ずから見る 読書万巻を破る
徳に在りて険に在らず 徳に順う者は昌え、徳に逆らう者は亡ぶ
毒にも薬にもならない 徳は孤ならず必ず隣あり
徳を以て怨みに報ゆ 毒薬変じて薬となる
櫝を買いて珠を還す 毒を食らわば皿まで
得を取るより損するな 得を取るより名を取れ
毒を以て毒を制す とぐろを巻く
どこで暮らすも一生 どこの馬の骨かわからぬ
どこの烏も黒い 床の間の置き物
何処吹く風 どこへ行っても甘草の流れる川はない
所変われば品変わる 所変われば水変わる
所で吠えぬ犬はいない 所に従う絵をかく
所の神様有難からず 所の法に矢は立たぬ
土佐船の錨 年が薬
歳寒くして、然る後に松柏の彫むに後るることを知る 年問わんより世を問え
年には勝てない 年は寄れども心は寄らぬ
泥鰌の地団駄 斗筲の人
屠所の羊 年寄りと紙袋は入れねば立たぬ
年寄りと釘頭は引っ込むがよし 年寄と仏壇は置き所が無い
年寄りに新湯は毒 年寄りの言う事と牛の鞦は外れない
年寄りの達者春の雪 年寄りの冷や水
年寄りの物忘れ若い者の無分別 年寄りは家の宝
年寄れば愚に返る 渡世は八百八品
土台より二代大事 塗炭の苦しみ
蠹啄みて梁柱を剖く 突を曲げて薪を徙す
途轍もない とどのつまり
隣の火事に騒がぬ者なし 隣の白飯より内の粟飯
隣の糂粏味噌 隣の宝を数える
隣の花は赤い 隣の貧乏は鴨の味
隣の餅も食って見よ 隣は火事でも先ず一服
斗南の一人 図南の翼
戸にも口がある 殿の犬には食われ損
怒髪冠を衝く 怒髪天を衝く
鴑馬に鞭打つ 鴑馬は伯楽に会わず
鳶が鷹を生む 鳶に油揚げを攫われる
鳶の子は鷹にならず 鳶も居住まいから鷹に見える
鳶も物を見ねば舞わぬ 飛ぶ鳥の献立
飛ぶ鳥も跡を見よ 飛ぶ鳥を落とす勢い
途方に暮れる 富経業無し
富は一生の財、知は万代の財 富は屋を潤すも徳は身を潤す
富を為せば仁ならず、仁を為せば富まず 朋有り遠方より来る
友と酒は古いほどよい 虎嘯いて谷風至る
虎狼より人の口恐ろし 取らずの大関
虎に翼 捕らぬ狸の皮算用
虎の威を借る狐 虎の尾を踏む
虎の子 虎の巻
虎は飢えても死したる肉を食わず 虎は死して皮を留め人は死して名を残す
虎は千里行って千里帰る 虎は千里の藪に棲む
虎伏す野辺、鯨寄る浦 虎を描いて狗に類す
虎を野に放つ 虎を養いて患いを遺す
取らんとする者は先ず与う 取り勘定より遣い勘定
鳥窮すれば則ち啄む 鳥疲れて枝を選ばず
取り付く島もない 鳥囚われて飛ぶことを忘れず
鳥なき里の蝙蝠 鳥の鳴く音はいずくも同じ
鳥の将に死なんとするや、その鳴くこと哀し 鳥は木を択べども木は鳥を択ばず
鳥は食うとも、どり食うな 鳥は高く飛びて以て矰弋の害を避く
取り道あれば抜け道あり 鳥もちで馬を刺す
屠竜の技 取るものも取り敢えず
取るよりかばえ 操れば則ち存し舎つれば則ち亡う
取ろう取ろうで取られる 泥に酔った鮒
泥棒が縄を恨む 泥棒せぬは氏神ばかり
泥棒に追い銭 泥棒にも三分の道理
泥棒も十年 泥棒を捕らえて縄を綯う
泥を打てば面へはねる 団栗の背比べ
豚肩、豆を掩わず 呑鉤の魚は飢えを忍ばざるを嘆く
呑舟の魚 呑舟の魚は枝流に游ばず
呑舟の魚も水を失えば、則ち螻蟻に制せらる 飛んで火に入る夏の虫
とんぼが低く飛ぶと雨