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か行のことわざ一覧

【か】からはじまることわざ

飼い犬に手を噛まれる 飼い養う犬も主を知る
貝殻で海を干す 会稽の恥
骸骨を乞う 解語の花
睚眥の怨み 害心ある者妨害あり
灰燼に帰す 海賊が山賊の罪をあげる
咳唾珠を成す 書いた物が物を言う
海棠眠り未だ足らず 快刀乱麻を断つ
快犢車を破る 飼い鳥を刺す如し
甲斐無き星が夜を明かす 櫂は三年櫓は三月
凱風南よりして彼の棘心を吹く 隗より始めよ
怪力乱神を語らず 偕老同穴
回禄の災い 階を釈てて天に登る
買うは貰うに勝る 替え着なしの晴れ着なし
カエサルの物はカエサルに 蛙の願立て
蛙の行列 蛙の子は蛙
蛙の面に水 蛙は口から呑まるる
顔色をうかがう 顔から火が出る
顔で笑って心で泣く 顔に泥を塗る
顔に似ぬ心 顔を合わせる
顔を立てる 嬶天下に空っ風
河海は細流を択ばず 蚊がうすづけば雨が降る
下学して上達す 踵で頭痛を病む
鏡明らかなれば則ち塵垢止まらず かがみ女に反り男
鏡は女の魂 掛かるも引くも折による
河漢の言 柿が赤くなれば医者は青くなる
垣堅くして犬入らず 餓鬼に苧殻
牆に耳あり 垣根と諍いは一人でならぬ
鍵の穴から天を覗く 餓鬼の断食
餓鬼の花争い 餓鬼の目に水見えず
餓鬼も人数 蝸牛角上の争い
火牛の計 柿を盗んで核を隠さず
学者と大木は俄にできぬ 学者の取った天下なし
学者の不身持ち 隠すより現る
客星帝座を犯す 下愚の性移るべからず
学の前に書来る 学は及ばざるが如くす
学若し成らずんば死すとも帰らず 学問に王道なし
学問に近道なし 楽屋から火を出す
楽屋で声を嗄らす 獲麟
隠れたるより見るるはなし 隠れての信は現れての徳
家鶏を賤しみて野雉を愛す 駆け馬に鞭
駆けつけ三杯 陰で糸を引く
陰では殿の事も言う 陰に居て枝を折る
陰になり日向になり 影の形に随うが如し
影も無いのに犬は吠えぬ 陽炎、稲妻、水の月
影を畏れ迹を悪む 嘉肴ありと雖も食らわざればその旨きを知らず
画工闘牛の尾を誤って牧童に笑わる 籠で水汲む
駕籠に乗る人、担ぐ人、そのまた草鞋を作る人 風穴を開ける
風上にも置けない 風下に笊
傘と提灯は戻らぬつもりで貸せ 嵩に懸かる
風見の烏 火事あとの釘拾い
火事あとの火の用心 貸し借りは他人
賢い人には友がない 貸した物は忘れぬが借りたものは忘れる
火事と喧嘩は江戸の花 和氏の璧
鹿島立ち 華胥の国に遊ぶ
家書万金に抵る 頭を懸け股を刺す
歌人は居ながらにして名所を知る 鎹思案
霞に千鳥 苛政は虎よりも猛し
河清を俟つ 風、条を鳴らさず
風が吹けば桶屋が儲かる 稼ぎ男に繰り女
稼ぐに追いつく貧乏なし 稼ぐに追い抜く貧乏神
風に順いて呼ぶ 風にそよぐ葦
風の吹き回し 風の前の塵
風の耳を過ぐるが如し 風、破窓を射て灯火滅し易し
風は吹けども山は動ぜず 風邪は万病の元
風吹かぬ間の花 風吹けば木安からず
堅い石から火が出る 堅い木は折れる
敵の家でも口を濡らせ 敵の前より借金の前
難きを先にして獲るを後にす 片口聞いて公事を分くるな
形は生めども心は生まぬ 片手で錐は揉まれぬ
刀折れ矢尽きる 刀は武士の魂
刀を売りて子牛を買う 片棒を担ぐ
片山曇れば片山日照る 語り下手の聞き上手
花中の鶯舌は花ならずして芳し 火中の栗を拾う
勝ちを千里の外に決す 餓えて死ぬは一人、飲んで死ぬは千人
鰹節と砥石の借入れはない 鰹節を猫に預ける
渇して井を穿つ 渇しても盗泉の水を飲まず
渇すれども盗泉の水を飲まず 渇すれども盗泉の水を飲まず
勝った自慢は負けての後悔 勝って兜の緒を締めよ
河童に塩を誂える 河童に水練
河童の川流れ 河童の寒稽古
河童の屁 刮目して相待つべし
勝つも負けるも時の運 活を入れる
褐を被て玉を懐く 勝てば官軍、負ければ賊軍
糧を捨てて船を沈む 糧を敵に借る
瓜田に履を納れず 臥榻の側、豈に他人の鼾睡を容れんや
河東の獅子吼 門松は冥土の旅の一里塚
家内喧嘩は貧乏の種蒔き 鼎足を折り公の餗を覆す
鼎の軽重を問う 鼎の沸くが如し
鼎を扛ぐ 悲しい時は身一つ
悲しみは生別離より悲しきは莫し 彼方によければ此方の恨み
鉄鎚の川流れ 叶わぬ恋に心を尽くすより犬猫を飼え
叶わぬ時には親を出せ 叶わぬ時の神頼み
蟹の念仏 蟹の横這い
蟹は甲羅に似せて穴を掘る 科に盈ちて後進む
鐘鋳るまでの土鋳型 金請けするとも人請けするな
金が言わせる旦那 金が唸る
金が敵 金が金を儲ける
金が子を生む 金が物を言う
金さえあれば飛ぶ鳥も落ちる 金で面を張る
金に飽かす 金に糸目を付けない
鐘の音がよく聞こえると雨 金の切れ目が縁の切れ目
金の鎖も引けば切れる 金の光は阿弥陀ほど
金の光は七光 金の棒にも縋ってみよ
金の草鞋で探す 金の草鞋で尋ねる
金は命の親、命の敵 金は浮き物
金は片行き 金は三欠くに溜まる
金は天下の回り物 金は湧き物
金儲けと死に病に易い事なし 鐘も撞木の当たり柄
金持ち金を使わず 金持ち喧嘩せず
金持ちと灰吹きは溜まるほど汚い 金持ちの貧乏人、貧乏人の金持ち
鉦や太鼓で捜す 金を貸せば友を失う
蛾の火に赴くが如し 貨の悖りて入る者は亦悖りて出ず
蚊柱立てば雨 寡は衆に敵せず
稼は老農に如かず、圃は老圃に如かず 黴が生える
禍福己による 禍福は糾える縄の如し
禍福は門なし唯人の招く所なり 兜を脱ぐ
株を守りて兎を待つ 画餅に帰す
壁に馬を乗りかける 壁に耳あり障子に目あり
壁の穴は壁で塞げ 壁を穿ちて書を読む
果報は寝て待て 竈将軍
蝦蟆は日夜鳴けども人之を聴かず 噛み合う犬は呼び難し
上清ければ下濁らず 紙子着て川へ入る
上、材を求むれば臣は木を残う 神様にも祝詞
裃を着た盗人 紙漉きの手鼻
剃刀と奉公人は使いよう 剃刀の刃渡り
雷が鳴ると梅雨が明ける 上に居て驕らざれば高くして危うからず
上に交わりて諂わず、下に交わりて驕らず 上の好む所、下これよりも甚だし
神の神庫も梯のままに 神は非礼を受けず
神は見通し 神へも物は申しがら
髪結い髪結わず 上を学ぶ下
噛む馬はしまいまで噛む 亀の甲より年の功
亀の年を鶴が羨む 鴨集まって動ずれば雷となる
鴨が葱を背負って来る 賀茂川の水
可もなく不可もなし 鴨の水掻き
鴨を打って鴛鴦を驚かす 下問を恥じず
瑕瑜相揜わず 痒い所に手が届く
粥腹も一時 空馬に怪我なし
烏の頭の白くなる 烏の行水
烏の雌雄 烏羽の文字
烏は百度洗っても鷺にはならぬ 烏は鵜に使う
烏を鷺 唐へ投げ金
唐物商いは千里一跳ね 借り着より洗い着
借りて借り得貸して貸し損 借りてきた猫
狩人罠にかかる 画竜点睛を欠く
河梁の別れ 借りる時の地蔵顔、返す時の閻魔顔
借りる八合、済す一升 枯れ木に花
枯れ木も山の賑わい 彼も一時、此も一時
彼を知り己を知れば百戦殆うからず 彼を知り己を知れば百戦して殆うからず
餓狼の庖厨を守る如し 夏炉は湿を炙り、冬扇は火を翣ぐ
可愛い子には旅をさせよ 可愛可愛は憎いの裏
可愛さ余って憎さ百倍 皮一枚剥げば美人も髑髏
乾き田に水 川口で船を破る
川越して宿を取れ 川立ちは川で果てる
川中には立てど人中には立たれず 川に水運ぶ
川の石星となる 河は委蛇を以ての故に能く遠し
皮引けば身が付く 皮一重
川向かいの喧嘩 土器の欠けも用あり
瓦は磨いても玉にはならぬ 瓦も磨けば玉となる
皮を切らせて肉を切り、肉を切らせて骨を切る 蚊を殺すにはその馬を撃たず
蚊をして山を負わしむ 可を見て進み難を知りて退く
棺桶に片足を突っ込む 冠蓋相望む
考える葦 勧学院の雀は蒙求を囀る
頷下の珠 關關たる雎鳩は河の洲に在り
寒九の雨 緩急宜しきを得る
眼光紙背に徹す 函谷関の鶏鳴
閑古鳥が鳴く 紈袴は餓死せず、儒冠は多く身を誤る
間然する所無し 癇癪持ちの事破り
雁書 勘定合って銭足らず
寒松千丈の節 感心上手の行い下手
韓信の股くぐり 甘井先に竭く
間然するところなし 肝胆相照らす
邯鄲の歩み 邯鄲の夢
肝胆も楚越なり 肝胆を砕く
肝胆を披く 管中に豹を見る
眼中の釘 眼中人なし
干天の慈雨 勘当に科なく赦免に忠なし
甘棠の愛 関東の食い倒れ上方の着倒れ
雁捕る罠に鶴 姦無きを以て吠えざるの狗を畜うべからず
艱難汝を玉にす 寒に帷子、土用に布子
簡にして要を得る 感に堪えない
堪忍の忍の字が百貫する 堪忍は一生の宝
堪忍袋の緒が切れる 肝脳、地に塗る
旱魃に飢饉なし 旱魃に水
間髪を入れず 汗馬の労
雁は八百、矢は三本 雁は八百、矢は三文
看板倒れ 看板に偽りあり
看板に偽りなし 管豹の一斑
完膚無きまで 完膚無し
完璧 管鮑の交わり
冠古けれども沓に履かず 冠敝ると雖も必ず首に加う
雁も鳩も食わねば知れぬ 歓楽極まりて哀情多し
眼裏に塵あって三界窄し 冠履は同じく蔵めず
冠履を貴んで頭足を忘る 韓盧を馳せて蹇兎を逐う
棺を蓋いて事定まる 管を以て天を窺う

【き】からはじまることわざ

聞いて極楽見て地獄 驥、塩車に服す
既往は咎めず 棄灰の刑
奇貨居くべし 気が置けない
気が利き過ぎて間が抜ける 気が気でない
葵藿の志 木株にも物着せよ
木から落ちた猿 雉子の頓使い
聞き上手の話下手 聞き取り法問
危急存亡の秋 忌諱に触れる
騏驥の跼躅するは駑馬の安歩に如かず 騏驥も一躍に十歩すること能わず
聞くと見るとは大違い 聞くは一時の恥聞かぬは一生の恥
聞くは気の毒、見るは目の毒 聞くは法楽
聞けば聞き腹 旗鼓相当たる
騎虎の勢い 箕山の節
木七竹八塀十郎 雉の隠れ
幾事密ならざれば則ち害成る 雉も鳴かずば撃たれまい
貴珠は賤蚌より出ず 机上の空論
雉を食えば三年の古傷も出る 疑心暗鬼を生ず
鬼神は邪無し 帰心矢の如し
傷口に塩 疵に玉
傷持つ足の下り坂 鬼籍に入る
機先を制する 驥足を展ぶ
汚く稼いで清く暮らせ 北に近ければ南に遠い
北枕に寝るな 来る者は拒むこと勿れ、去る者は追うこと勿れ
来る者は日日に親し 騎竹の年
吉事門を出でず 機知の巧有れば必ず機知の敗有り
羈鳥旧林を恋い池魚故淵を思う 吉凶は糾える縄の如し
吉凶は人によりて日によらず 橘中の楽
啄木鳥の子は卵から頷く 狐が下手の射る矢を恐る
狐之を埋めて狐之を搰く 狐死して兎泣く
狐死して丘に首す 狐其の尾を濡らす
狐と狸 狐と狸の化かし合い
狐七化け狸は八化け 狐の子は面白
狐の嫁入り 狐を馬に乗せたよう
木強ければ則ち折る 来て見れば、さほどでもなし富士の山
木、縄に従えば則ち正し 木に竹を接ぐ
機に臨み変に応ず 木に餅がなる
木に縁りて魚を求む 機に縁りて法を説け
杵で当たり杓子で当たる 昨日の襤褸今日の錦
昨日の敵は今日の友 昨日の友は今日の仇
昨日の淵は今日の瀬 昨日は今日の昔
昨日は人の身、今日は我が身 昨日は嫁、今日は姑
気の利いた化け物は引っ込む時分 茸採った山は忘れられない
木の長きを求むる者は必ず其の根本を固くす 木登りは木で果てる
木の股から生まれる 木の実は木の本
驥は一日にして千里なるも、駑馬も十駕すれば之に及ぶ 機は得難くして失い易し
木は木、金は金 木は規に依って直く人は人に依って賢し
貴は驕と期せずして驕自ずから来る 気は心
義は泰山より重く、命は鴻毛より軽し 耆婆、扁鵲でもいかぬ
驥尾に付す 木仏金仏石仏
季布の一諾 危邦に入らず乱邦に居らず
跬歩して休まざれば跛鼈も千里 君射れば則ち臣決す
君飾らざれば臣敬わず 君君たらずと雖も臣以て臣たらざるべからず
君君たり臣臣たり 君、臣を択ぶのみに非ず、臣も亦君を択ぶ
君に事えて数すれば斯に辱めらる 君辱めらるれば臣死す
気脈を通じる 鬼面、人を嚇す
木もと竹うら 鬼門金神我より祟る
客と白鷺は立ったが見事 客の朝起き
杞憂 久闊を叙する
九牛の一毛 急行に善歩無し
窮寇は追うこと勿れ 朽索の六馬を馭するが如し
丘山は曳くきを積みて高きを為す 九死に一生を得る
牛首を懸けて馬肉を売る 牛耳を執る
九仞の功を一簣に虧く 窮すれば通ず
九層の台は累土より起こる 窮鼠猫を噛む
窮鳥懐に入れば猟師も殺さず 牛鼎の意
牛蹄の涔には尺の鯉無し 朽木は雕るべからず
窮余の一策 笈を負う
裘を反して薪を負う 今日あって明日ない身
胸襟を開く 郷原は徳の賊
僥倖は性を伐つの斧なり 強将の下に弱卒無し
兄弟は他人の始まり 兄弟は両の手
強弩の極魯縞を穿つ能わず 恭なれば則ち患に遠ざかる
京に田舎あり 京の着倒れ、大阪の食い倒れ
堯の子堯ならず 今日の情けは明日の仇
今日の後に今日はなし 今日の一針明日の十針
京の夢大阪の夢 業は勤むるに精しく嬉しむに荒む
今日は人の上、明日は我が身の上 器用貧乏人宝
狂夫の言も聖人之を択る 狂夫の楽しみは智者の哀しみ
経も読まずに布施を取る 狂瀾を既倒に廻らす
恭、礼に近づけば恥辱に遠ざかる 旭日昇天の勢い
玉石倶に焚く 玉斧を乞う
魚豕の惑い 虚舟舟に触るとも人怒らず
曲肱の楽しみ 虚にして往き実にして帰る
虚に拠り影を博たしむ 居は気を移す
魚腹に葬らる 漁夫の利
清水の舞台から飛び降りる 虚名久しく立たず
嫌いは知らぬの唐名 綺羅星の如く
切り株にも衣装 義理と褌欠かされぬ
義理張るより頰張れ 桐一葉
器量より気前 麒麟児
麒麟の躓き 騏驎も老いては駑馬に劣る
切る手遅かれ 綺麗な花は山に咲く
軌を一にする 驥を睎うの馬も亦驥の乗なり
驥をして鼠を捕らしむ 義を見てせざるは勇無きなり
木を見て森を見ず 槿花一日の栄
巾幗の贈 金言耳に逆らう
金谷の酒数 琴瑟相和す
琴瑟調わず 錦上に花を添える
錦上花を添う 金石の交わり
琴線に触れる 禁断の木の実
禽鳥、百を数うると雖も一鶴に如かず 金的を射止める
金湯の固きも粟に非ざれば守らず 金時の火事見舞い
金の卵を産む鵞鳥を殺すな 金の茶釜の七つもあるよう
勤勉は成功の母 金蘭の契り
金を炊ぎ玉を饌す 金を攫む者は人を見ず
奇を衒う

【く】からはじまることわざ

苦あれば楽あり 食いつく犬は吠えつかぬ
食い物と念仏は一口ずつ 食い物のあるのに鉄砲汁
空谷の跫音 食うことは今日食い、言うことは明日言え
食うた餅より心持ち 食うに倒れず病むに倒れる
食うべき折に食わざるは粮なき者となる 食おうとて痩せる
釘の裏を返す 釘の曲がりは鉄鎚で直せ
釘を刺す 公家にも襤褸
公家の位倒れ 苦言は薬なり、甘言は疾なり
愚公山を移す 臭い物に蠅たかる
臭い物に蓋をする 臭い者身知らず
草木も靡く 草木も眠る丑三つ時
草腐しの雨は七日続く 腐っても鯛
草の根を分けて探す 草葉の陰で喜ぶ
楔を打ち込む 楔を以て楔を抜く
腐り縄に馬を繋ぐ 腐り縄にも取り所
草、囹圄に満つ 腐れ縁は離れず
腐れ木は柱と成らず 草を打って蛇を驚かす
櫛が通りにくいときは雨 孔子の倒れ
櫛の歯が欠けたよう 櫛の歯を挽く
九尺二間に戸が一枚 孔雀は羽ゆえ人に捕らる
愚者の百行より知者の居眠り 鯨に鯱
鯨も魚、白魚も魚 楠の木分限、梅の木分限
薬あればとて毒を好むべからず 薬にしたくも無い
薬の灸は身に熱く、毒な酒は甘い 薬人を殺さず、医師人を殺す
薬も過ぎれば毒となる 薬より養生
癖ある馬に能あり 癖ある馬に乗りあり
虞芮の訴え 癖なき馬は行かず
曲者の空笑い 下り坂に腰を押す
管を巻く 口あれば京へ上る
口あれば食い、肩あれば着る 口が動けば手が止む
口から出れば世間 口先の裃
口自慢の仕事下手 口叩きの手足らず
口でけなして心で褒める 口では大阪の城も建つ
口と財布は締めるが得 蛇の口裂け
口に甘いは腹に毒 口に栄耀、身に奢り
口に地代は出ない 口に使われる
口に糊する 口には関所がない
口に蜜あり腹に剣あり 口は口、心は心
嘴が黄色い 嘴を入れる
口は重宝 口は閉じておけ、目は開けておけ
口は虎、舌は剣 口は禍の門
口は災いの元 唇亡びて歯寒し
口弁慶 口も八丁手も八丁
狗猪も其の余を食わず 靴新しと雖も冠となさず
沓の蟻、冠を嫌う 轡の音にも目をさます
靴を度りて足を削る 衢道を行く者は至らず
苦肉の策 国大なりと雖も戦いを好めば必ず亡ぶ
国に入ってはまず禁を問え 国に盗人、家に鼠
国乱れて忠臣現る 国破れて山河あり
苦杯を嘗める 九は病、五七は雨に四つ旱、六つ八つならば風と知るべし
首斬る罪人にも三日の日延べあり 首縊りの足を引く
首振り三年ころ八年 九百九十九匹の鼻欠け猿、満足な一匹の猿を笑う
頸を延べ踵を挙ぐ 窪い所に水溜まる
雲となり雨となる 雲に梯
雲に汁 蜘蛛の子を散らす
蜘蛛の巣で石を吊る 蜘蛛は大風の吹く前に巣をたたむ
雲は竜に従い風は虎に従う 雲を霞と
雲を掴む 雲を掴んで鼻をかむ
供養より施行 食らえどもその味わいを知らず
鞍掛け馬の稽古 暗がりから牛
暗がりに鬼を繋ぐ 暗がりの渋面
暗がりの恥を明るみへ出す 苦楽は生涯の道連れ
水母の風向かい 水母の行列
水母の骨 暗闇の鉄砲
暗闇の頬被り 苦しい時には親を出せ
苦しい時の神頼み 車の両輪
車は海へ舟は山 車は三寸の楔を以て千里を駆くる
車を馬の前に置く 車を借る者は之を馳せ、衣を借る者は之を被る
紅は園生に植えても隠れなし 暮れぬ先の提灯
黒い雲が出ると雨 黒犬に嚙まれて灰汁の垂れ滓に怖じる
食わず嫌い 食わず貧楽高枕
食わせておいて扨と言い 食わぬ飯が髭に付く
食わぬ犬をけしかける 食わぬ殺生
鍬を担げた乞食は来ない 愚を守る
群蟻腥羶に付く 群軽軸を折る
群犬怪しむ所に吠ゆ 君子危うきに近寄らず
君子行いを以て言い、小人舌を以て言う 君子重からざれば則ち威あらず
群して党せず 君子蕩蕩として小人戚戚たり
君子に三戒あり 君子に三楽あり
君子に二言なし 君子の交わりは淡きこと水の如し
君子の交わりは淡きこと水の若し 君子は憂えず懼れず
君子は屋漏に恥じず 君子は下問を恥じず
君子は器ならず 君子は義に喩り、小人は利に喩る
君子は言に訥にして行に敏ならんと欲す 君子は諸を己に求め、小人は諸を人に求む
君子は三端を避く 君子は死するに衣冠を脱がず
君子は人の美を成して、人の悪を成さず 君子は独りを慎む
君子は豹変す 君子は交わり絶ゆとも悪声を出ださず
君子は和して同ぜず、小人は同じて和せず 軍者ひだるし儒者寒し
葷酒山門に入るを許さず 軍は和にあって衆にあらず
薫は香を以て自ら焼く 君命に受けざる所あり
群盲象を評す 軍門に降る
薫蕕は器を同じくせず 群羊を駆って猛虎を攻む

【け】からはじまることわざ

形影相同じ 形影相弔う
形影相伴う 傾蓋故の如し
謦咳に接する 芸が身を助けるほどの不仕合わせ
蛍火を以て須弥を焼く 挂冠
桂玉の艱 荊棘の道
鶏群の一鶴 醯鶏甕裏の天
鶏犬相聞こゆ 鶏犬雲に吠ゆる
傾国 蟪蛄春秋を識らず
鶏口となるも牛後となるなかれ 稽古に神変あり
荊妻 敬して遠ざける
経師は遇い易く人師は遇い難し 慶者堂に在り弔者閭に在り
軽車の熟路に付くが若し 芸術は長く人生は短し
傾城 傾城買いの糠味噌汁
蛍雪の功 軽諾は必ず信寡し
兄たり難く弟たり難し 兄弟牆に鬩げども外その務りを禦ぐ
兄弟は手足なり 涇は渭を以て濁る
刑は軽きを厭わず 刑は刑無きを期す
芸は道によって賢し 芸は身の仇
芸は身を助ける 桂馬の高上がり
桂林の一枝、昆山の片玉 鶏肋
怪我と弁当は自分持ち 怪我の功名
逆鱗に触れる 下戸の肴荒らし
下戸の建てた蔵はない 下戸の手剛
下戸は上戸の被官 袈裟と衣は心に着よ
下種と鷹とに餌を飼え 下衆の後知恵
下種の一寸、のろまの三寸、馬鹿の開けっ放し 下衆の勘繰り
下種の口に戸は立てられぬ 下種の逆恨み
下種の謗り食い 下種の話は糞で収まる
下駄も阿弥陀も同じ木の切れ 下駄を預ける
血気盛りに神祟らず 結構毛だらけ猫灰だらけ
結構は阿呆の唐名 月旦評
桀の犬尭に吠ゆ 褻にも晴れにも歌一首
外法成就の者は子孫に伝わらず 外法の下り坂
煙る座敷には居られるが、睨む座敷には居られぬ 外面如菩薩内心如夜叉
螻蛄才 螻蛄腹立てれば鶫喜ぶ
蹴る馬も乗り手次第 毛を謹みて貌を失う
毛を吹いて疵を求む 犬猿の仲
蒹葭玉樹に倚る 喧嘩過ぎての空威張り
喧嘩過ぎての棒乳切り 喧嘩にかぶる笠はない
厳家には桿虜無し 懸河の弁
喧嘩は降り物 喧嘩両成敗
原憲の貧 涓涓塞がざれば終に江河となる
現在の甘露は未来の鉄丸 賢者ひだるし伊達寒し
剣術十年、槍三年 賢人は危うきを見ず
健全なる精神は健全なる身体に宿る 犬兎の争い
剣は一人の敵学ぶに足らず 言は簡を尊ぶ
堅白同異の弁 犬馬の心
犬馬の養い 犬馬の歯
犬馬の労 倹以て廉を助くべし
言悖りて出ずる者は亦悖りて入る 倹より奢に入るは易く奢より倹に入るは難し
黔驢の技 賢路を妨ぐ
堅を被り鋭を執る 剣を使う者は剣で死ぬ
賢を見ては斉しからんことを思う

【こ】からはじまることわざ

小家から火を出す 御意見五両、堪忍十両
恋路は縁のもの 恋いた程飽いた
濃い茶目の毒気の薬 恋と願いはよくせよ
恋に師匠なし 恋に上下の隔てなし
鯉の滝登り 鯉の一跳ね
恋の道には女が賢しい 恋の山には孔子の倒れ
恋は曲者 恋は思案の外
恋は仕勝ち 恋をするより徳をしろ
五噫を歌う 紅一点
光陰に関守なし 光陰矢の如し
後悔先に立たず 口角泡を飛ばす
溝壑に塡まる 高閣に束ぬ
江河の溢は三日に過ぎず 合歓の木は槐の木
好機逸すべからず 剛毅木訥仁に近し
好客三年店を変えず、好店三年客を変えず 孔丘盗跖倶に塵埃
孝経で親の頭を打つ 肯綮に中る
攻撃は最大の防御 膏血を絞る
巧言簧の如し、顔之厚し 好言は口よりし、莠言も口よりす
巧言令色鮮し仁 孝行のしたい時分に親はなし
鴻鵠一挙千里、恃む所は六翮のみ 後顧の憂い
功罪相半ばする 功妻常に拙夫に伴うて眠る
巧詐は拙誠に如かず 恒産無きものは恒心無し
恒産無くして恒心無し 高山の巓には美木なし
嚆矢 口耳四寸の学
膠漆の交わり 孔子に論語
香餌の下必ず死魚あり 好事魔多し
孔子も時に会わず 好事も無きには如かず
好事門を出でず悪事千里を行く 巧者は余り有り拙者は足らず
膏燭は明を以て自ら鑠す 好事を行いて前程を問う勿れ
項斯を説く 工人数業を変うればその功を失う
荒神の火傷 後塵を拝する
後生畏るべし 孔席暖まらず墨突黔まず
浩然の気 黄泉の客
鴻漸の翼 黄泉の路上老少無し
碁打ちに時なし 巧遅は拙速に如かず
口中の雌黄 皇天親無く惟徳を是輔く
口頭の交わり 狡兎死して走狗烹らる
功成り名遂げて身退くは天の道なり 功成り名遂げる
江南の橘、江北に植えれば枳となる 郷に入っては郷に従え
甲の薬は乙の毒 剛の者に矢が立たぬ
孝は妻子に衰う 孝は百行の本
公は明を生ず 膏は明を以て焚かる
甲張り強くして家押し倒す 觥飯も壺飧に及ばず
高飛の鳥も美食に死す 好物に祟りなし
弘法にも筆の誤り 合抱の木も毫末より生ず
弘法筆を選ばず 高木に縁りて四方を望む
濠濮の間の想い 高木は風に折らる
合浦の珠還る 高慢は出世の行き止まり
厚味寔に腊毒 鴻毛を以て炉炭の上に燎く
蝙蝠も鳥のうち 紺屋の明後日
紺屋の白袴 甲羅を経る
毫釐の差は千里の謬り 蛟竜雲雨を得
亢竜悔いあり 紅炉上一点の雪
行を省みる者は其の過ちを引かず 鉤を窃む者は誅せられ、国を窃む者は諸侯となる
公を以て私を滅す 声無きに聴き形無きに視る
声なくして人を呼ぶ 小男の腕立て
小男の総身の知恵も知れたもの 氷は水より出でて水より寒し
氷を叩いて火を求む 五月蕨は嫁に食わせるな
呉下の阿蒙 古稀
御器も持たぬ乞食 狐裘して羔袖す
呉牛月に喘ぐ 狐丘の誡め
狐裘弊ると雖も補うに黄狗の皮を以てすべからず 故郷へ錦を飾る
故郷忘じ難し 枯魚河を過ぎて泣く
鼓琴の悲しみ 黒牛白犢を生む
告朔の餼羊 鵠は浴せずして白し
黒白を弁ぜず 極楽願わんより地獄作るな
極楽の入り口で念仏を売る 鵠を刻して鶩に類す
こけた上を踏まれる 虎穴に入らずんば虎子を得ず
虚仮の一心 後家の踏ん張り
後家花咲かす 股肱の臣
後光より台座が高つく 糊口を凌ぐ
虎口を脱する 虎口を逃れて竜穴に入る
寒えたる者は裋褐を利とす ここばかりに日は照らぬ
粉米も噛めば甘くなる 心ここに在らざれば視れども見えず
志ある者は事竟に成る 志は木の葉に包む
志は満たすべからず 心に笠着て暮らせ
心の仇は心 心の鬼が身を責める
心の駒に手綱ゆるすな 心は小ならんことを欲し志は大ならんことを欲す
心は二つ身は一つ 心広く体胖なり
心程の世を経る 心安いは不和の基
心を鬼にする 此処を先途と
乞食に朱椀 乞食に貧乏なし
乞食にも門出 乞食にも三つの理屈
乞食の朝謡 乞食の大連れ
乞食の系図話 乞食の断食
乞食も場所 乞食を三日すれば忘れられぬ
五十歩百歩 小姑一人は鬼千匹に向かう
五十なれば五十の縁あり 五十にして四十九年の非を知る
五十にして天命を知る 五重塔も下から組む
孤掌鳴らし難し 後生願いの六性悪
後生は徳の余り 胡椒丸呑み
後生より今生が大事 小食は長生きのしるし
御所内裏の事も陰では言う 御所の御成りはすわすわ半時
古人の糟粕 五臓六腑に沁みわたる
鼯鼠五技にして窮す 去年の暦
子宝脛が細る 炬燵で河豚汁
壺中の天 胡蝶の夢
凝っては思案に能わず 骨肉相食む
骨肉の親 木っ端を拾うて材木を流す
コップの中の嵐 碁で勝つ者は将棋で負ける
子で子にならぬ時鳥 碁で負けたら将棋で勝て
事ある時は仏の足を戴く 事が延びれば尾鰭が付く
事志と違う 尽く書を信ずれば則ち書なきに如かず
琴柱に膠す 言伝は荷にならぬ
事無きを得る 事に敏にして言に慎む
言葉多きは品少なし 言葉に物はいらぬ
言葉の下に骨を消す 言葉は国の手形
言葉は心の使い 言葉は身の文
事は密を以って成り、語は泄を以て敗る 五斗米のために腰を折る
子供川端火の用心 子供叱るな来た道じゃ、老人笑うな行く道じゃ
子供好きは子供が知る 子供の喧嘩親構わず
子供の喧嘩に親が出る 子供は教え殺せ、馬は飼い殺せ
子供は親の背中を見て育つ 子供は風の子
小鳥を捕らえて大鳥を逃がす 子無しに子を呉れるな
小鍋は直に熱くなる 子に黄金満籯を遺すは一経に如かず
子に過ぎたる宝なし 子にすることを親にせよ
子に引かるる親心 小糠三合あるならば入り婿すな
この親にしてこの子あり 子の心親知らず
此の父有りて斯にこの子有り 斯の人にして斯の疾あり
子は有るも嘆き、無きも嘆き 子は生むも心までは生まぬ
子は親を映す鏡 子は鎹
琥珀は腐芥を取らず 子は三界の首枷
胡馬北風に依り、越鳥南枝に巣くう 小判で面張る
虎豹豈犬羊の欺きを受けんや 小袋と小娘は思ったよりいりが多い
小舟の宵ごしらえ 瘤の上の腫れ物
小坊主一人に天狗八人 枯木栄を発す
枯木死灰花開く 古墓犂かれて田と為り、松柏摧かれて薪と為る
子ほど喜ばせにくいものはなく親ほど喜ばせやすいものはない 孤父の戈を以て牛矢を钃す
子煩悩に子なし 五本の指で切るにも切られぬ
小股取っても勝つが本 小股の切れ上がった
駒の朝走り 独楽の舞い倒れ
鱓でも尾頭つき ごまめの歯軋り
胡麻をする 小娘と小袋は油断がならぬ
虚無僧に尺八 小村の犬は人を噛む
米食った犬が叩かれずに糠食った犬が叩かれる 米の飯と天道様は何処へ行っても付いて回る
米の飯に骨 米屋は三度目にかえよ
米を数えて炊ぐ 子持ち二人扶持
子持ちの腹に宿無しが居る 子養わんと欲すれども親待たず
子故の闇 五両で帯買うて三両でくける
惟日も足らず 此もまた人の子なり
之を言う者罪無く之を聞く者以て戒むるに足る 之を奪わんと将欲すれば必ず固く之を与う
之を知る者は之を好む者に如かず 之を亡地に投じて然る後に存す
之を用うれば則ち虎となり用いざれば則ち鼠となる 転がる石には苔が生えぬ
頃は三月、夜は九月 転ばぬ先の杖
転べば糞の上 衣の袖から鎧が見える
衣は新しきに若くは莫く、人は故きに若くは莫し 衣ばかりで和尚はできぬ
衣を染めんより心を染めよ 転んでもただでは起きぬ
コロンブスの卵 碁を打つより田を打て
子を知ること父に若くは莫し 子を捨てる藪はあれど親を捨てる藪なし
子を見ること親に如かず 子を持って知る親の恩
子を持てば七十五度泣く 崑山玉を出だし麗水金を生ず
崑山の下、玉を以て鳥を抵つ 権者にも失念
根性に似せて家を作る 今度と化け物見たことない
蒟蒻で石垣を築く 蒟蒻と学者は田舎が良い
蒟蒻の幽霊 権兵衛が種まきゃ烏がほじくる
金輪際の玉も拾えば尽きる